統合失調症でも楽しく生きられるVol25
『科学的に幸せになれる悩磨き』 岩崎一郎著
身体と心を整え、脳を成長させるマインドフルネス
集中とリラックスが共存する状態
マインドフルネスという言葉を最近よく聞きます。マインドフルネスとはどういうものなのでしょう?
それは、「今この瞬間に、余計な判断を加えずに、自分の人生がかかっているかのように、真剣に意識して注意を向けること」です。あれこれ考えたりせずに、ただただ自分の心と体に向き合う時間を過ごすことです。
実際の行為としては、「瞑想」に近いです。「集中」と「リラックス」が心に共存していながらも、なぜか安定している精神と身体、そして脳の状態です。
マインドフルネスは、「日本仏教の「禅」と同じ源流に基づいているものです。
マインドフルネスは、鬱や依存症状の改善など、「脳」との関係にまで影響を与えることが分かってきました。
マインドフルネスは、身体や心、脳の状態に気づくための「心のエクセサイズとも言え脳の老化の特効薬に老化の特効薬になります。
脳の老化の特効薬になる
マインドフルネスは、脳の老化の防止に繋がる事が、わかってきました。
マインドフルネスを実践している人たちは、していない人に比べると「前頭前野」「海馬」そして「島皮質」などの厚みが増していることが分かったのです。
私たちの脳は、ストレスや加齢に伴って、その皮質が薄くなっていきます。
つまり、マインドフルネスが、脳の老化を送らせる働きがあるのです。
また、マインドフルネスは、早いうちに習慣化することで、早めに老化のスピードを遅くできることもわかりました。
睡眠の質を高める
睡眠は、身体を休めるだけでなく、脳を活性化させるためにも効果的な手段です。
良質な睡眠をとらないと、脳の中にたくさん老廃物がたまってしまうと考えられています。
マインドフルネスは、睡眠の質を高めるという実験結果もあります。
免疫力との関係・ストレスホルモンを減少させる
マインドフルネスをした高齢者たちは、しなかった高齢者に比べて、認知症にかかりにくいということも分かっています。
また免疫力を高めることも分かっています。
マインドフルネスを実践すると、ストレスホルモンも減少します。
私たちは、お腹が空くと血糖値やインシュリンの値が下がり、下しょう下部などの脳回路が刺激を受けて、空腹を感じるシステムになっています。ところが、慢性的なストレスを感じている場合にも空腹感の信号を送ってしまうことがあるのです。
マインドフルネスによって、血中のストレスホルモンを減少させれば、知盆減少につながります。つまり、ダイエットにも効果があるのです。
心に与える影響
でゃ、マインドフルネスが心に与える影響は、どのようなものがあるのでしょう?
フロー状態というものがあります。
「心の中で調和がとれていて、とても満たされた感じ。高い集中状態にもかかわらず、無重力のように軽やかで、疲れもまったく感じない。ワクワクして、一生懸命に頑張っているつもりもないのに、どんどん仕事が進んでしまう。その仕事と自分が一体化して、外の環境とも本当に調和して気持ちがいい」
このような状態が、フロー状態です。
マインドフルネスを実践すると、このフロー状態に入りやすくなります。
感情が安定する
私たちの脳には、「ネガティブバイアス」と「脳の盲点」という特性があり、イライラを増やす原因になります。
ネガティブバイアスとは、私達が何かものごとを見る時に、「悪い側面」に焦点を当ててしまうという脳の特性です。
脳の盲点というのは、他者のことについて、表面の見える部分にだけ注目して、その裏にあるものを見逃しやすくなるということです。
マインドフルネスを続けると、このネガティブバイアスや脳の盲点が、だんだん軽減されます。
また、マインドフルネスを続けていると、等身大の自分をあるがまま、そのまま受け止められることができるようになり、無理な力がかからなくなります。
自分や他者を「あるがまま」に見ることができるようになると、その人にとって一番輝ける状態・一番成長しやすい状態を見つけることができるようになります。
そして、自然に感情が安定するようになり、自分自身がワクワクをとても感じられるようになるのです。
「脳トレ座禅」でマインドフルネス
『科学的に幸せになれる悩磨き』には、マインドフルネスの状態になるための、「脳トレ座禅」の方法が載っています。詳しく知りたい方は、『科学的に幸せになれる悩磨き』の本を読んでみてください。
今まで実践していなかったのですが、今日から実践しようと思います。だって、マインドフルネスって、いい事ばかりだから!
「脳トレ座禅」も、とても簡単そうだし、特別な道具などもいらないし、今日から、たとえ5分間でも、実践してみようと思います。
どう変わっていくのかな?私。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。