心の安全基地をつくりたい、広げたい!(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記vol1)
統合失調症の私がNPO設立を目指すわけ
私は統合失調症です。発病して約20年。この間いろいろありました。本当にいろいろありました。児童英会話講師の仕事を辞めざるを得なくなったり、離婚して最愛の息子たちと別れなければならなかったり、淋しさと絶望感から自殺未遂をしたり。
パチンコ依存にもなったし、誰かに抱きしめてもらいたくて、仮初めの愛でもいいからと、マッチングアプリで次々と男の人に会ったりと、男性依存にもなりました。そんな自分が嫌で仕方なかったけれど、暗闇から抜け出せずにいました。
でも、今私はとても幸せに暮らしています。介護補助の仕事にもやりがいを感じているし、毎日ちゃんと料理して、一人暮らしも頑張っています。
息子たちともいい関係が続いているし、素敵な仲間に囲まれて、とても楽しく暮らしています。
以前やっていた「違いを認め合える会」Croddroadsの活動もすごく頑張ったのですが、それは卒業して、「心の安全基地づくり」のSafe Space ほっこりという会を立ち上げて、一乗寺の珈琲焙煎処桃栗さんでイベントをしたり活動しています。
そんな私が、なんとNPO設立という目標に向かって、頑張ることになりました!
「NPO?」
「なんでまた?」
「テンションが上がってんのとちゃう?」
「そんなの無理に決まってるやん」
と思う人も多いと思います。むちゃくちゃな時代がありましたから、私。そう思われるのも当然です。「
でも、本気なのです。本気でNPO設立の決心をして、動き始めています。
NPO設立についてご存知の方もおられるかもしれませんが、ものすごーくたくさんの書類を用意しなければいけません。
そんな労力を使ってまで、なぜNPOを設立したいのか?それは、私自身が、心の安全基地を得たことで、大きく変わることができたからです。もちろん良い方へです。
心の安全基地を得たことによって、一歩踏み出す勇気が持てるようにもなりました。
病状というか心もとても安定しています。
そして、とても素敵な仲間と出逢うことができました。
「そんな心の安全基地づくりの活動をもっともっと広げていきたい。そして、かつての私のように暗闇の中にいる人を救いたい」という思いが日に日に強くなって、NPO法人を設立することを決心したのです。
神がかっている!
決心をしたものの、さて、どうやっていけばいいのやら。NPOは1人では設立できません。3人の理事と、理事を含めて10人の社員が必要です。つまり仲間が必要です。
まず、5月の講演会&ライブのイベントを手伝ってくれている友達に打診してみました。
「おもしろそう!一緒にやりたい!」
と快諾。やったー!でもまだまだ協力者を募らなければいけません。
「あーAさんが手伝ってくれたらな」と思いました。AさんはパソコンやSNSに強くて、企業のプロモーションをサポートする会社を経営されています。東京にに住んでいます。
「Aさん、手伝ってくれないかな?」そう思ってふとスマホを見たら、そのAさんから、「私も手伝えることがあれば手伝いたいです」とメッセージが!えー?えー?えー?。やったー!やったー!やったー!興奮を抑えつつAさんに電話しました。
日曜日に、最初に手伝いを快諾してくれた友達とAさんと私の3人でZoomミーティングをしました。
自己紹介をし合ったり、私が木曜日にひとまち交流館の中の市民活動総合センターでNPO設立の手続きについて聞いてきたことなどについて話しました。
Aさん:「もっと仲間を募らなきゃね」
私:「本当に。でもBさんが、積極的に関わりたいって言ってくれているよ」
Aさん:「Bさん、理事になってくれいかな?」
と話していたら、私のスマホにBさんからLINEが!「今話せますよ」と!私たちは大興奮。BさんにもZoomに入ってもらって、もちろん理事になってもらう事にも快諾をもらいました。Bさんも東京在住です。
Aさんといい、、Bさんといい、なんというタイミング!神がかっているとしか思えません。天が、神様が私たちを応援してくれているのですね、きっと。
誰を助けたいのか?
私はほぼ毎週土曜日にClubhouseの赤羽雄二さんの「なんでも相談カフェ」のルームに入って、赤羽さんに色々なことを報告したり、相談したりしています。先週の土曜日はもちろんNPO設立に向けての準備をしていることについて話し、相談しました。
赤羽さんは、「とてもいいことだし、意義のあること思います。暮島さんやAさんが『誰を助けたいか?』ということがとても大切ですね」とおっしゃいました。
誰を助けたいか?
日曜日のZoomでみんなとその事にちても話しました。
「私は統合失調症や心の病を抱えている人、特に就労意欲のある人や、就労していて人間関係の悩みなどを抱えている人を救いたいと言いました」
あと、「自分も深く悲しく辛い思いをした、離婚によって傷ついた人の力にもなりたいとも言いました」。離婚して子どもと会えなくなった頃の辛さは筆舌にしがたいです。
介護現場で働く、京都の友達とBさんは、「介護のことで悩んでいる人の力になりたい」と。
Aさんは、「病気と診断されていなくても、生きづらさを抱えていたり、孤独感を抱えている人はたくさんいる。そんな人の力になりたい」と言いました。
そしてみんなの意見をまとめました。
「誰にも相談できない悩みを抱えていたり、生きづらさを抱えている人の心の安全基地づくりをしていきたい」。
それがNPO Safe Spaceの会の目的です。
なぜNPO法人にしたいのか?
「会の目的はわかったけれど、なにもNPO法人にしなくてもいいのでは?」
という声も聞こえてきそうです。たしかにNPO法人を設立するにはたくさんのプロセスを踏まなくてはいけないし、正直大変です。
それでも私たちは、NPO法人設立を目指しています。なぜなら、「心の安全基地づくり」の活動を広げていきたいからです。京都中、東京中、日本中いや世界中に広げていきたいのです。
「愛着障害」の中で岡田尊司さんは、愛着障害の克服のためには「安全基地」を持つことが大切だということを書いておられます。心の安全基地が必要なのです。
家庭や学校や職場や社会で安全基地が持てずに、傷ついたり、生きづらさを抱えている人はたくさんいます。本当にたくさんいます。
そんな人たちの心の安全基地にSafe Space ほっこりがなれるように、みんなで頑張っていきます。そして化学反応みたいに、Safe Space ほっこりで出逢いが生まれて、温かな輪が広がっていけばいいと思います。
それが私の夢の1つです。
なんかこの夢、叶う気がするのです。
だって、私は素晴らしい仲間に出逢えたから!
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。