統合失調症でも幸せに生きられるVol49
仕事のこと
オープン就労で働く私
私は、統合失調症です。でも、介護施設で働いています。先月までは、週に2回でしたが、今月からは、週に3回働きます。オープン就労です。オープン就労とは、障害をオープンにして働く働き方です。障害を隠して働く働き方は、クローズ就労といいます。クローズ就労に比べて、オープン就労は、私にとっては、本当に働きやすいです。体調への配慮もしてもらいやすいですし、勤務時間なども配慮してもらえます。
クローズ就労での失敗
今の仕事に就く前に、私は、クローズ就労で、レストランのホールをしていました。この仕事で、とてもつらい思いをしました。
なかなか仕事会覚えられなかった私は、店長や社長に怒られてばかりいました。怒られると委縮してしまい、よけいに失敗をしては起こられるという悪循環でした。
ある日、どうしてだか、病気のことが社長にばれてしまい、お客様やスタッフの前で、社長に大声で「嘘つき」と罵倒されました。悲しかったし、悔しかったです。「やめさせてください」というのが精いっぱいでした。
色々なサポートを得て、今の仕事に就けた私
私自身の経験から、オープン就労で働くことをお勧めします。今の仕事は、オープン就労です。
では、どうやって、私は今の仕事に就くことができたのでしょう?
今の仕事に就くまで、私はいろいろなサポートを得ました。
私は、生活保護を受給しています。区役所の私の担当のケースワーカーさんが、「チャレンジワーク」というプログラムを教えてくださいました京都市社会福祉協議会がやっているプログラムです。そのプログラムで、私は、今の職場に通い始めました。仕事内容は、雑用で、時給は500円でした。介護施設でのチャレンジワークを通して、私は、介護の仕事に興味を持ちました。
介護の仕事に興味を持った私は、介護職員初任者研修を受講することにしました。講習費は、生活保護から出ました。ありがたかったです。
講習は、とてっも大変でしたが、いい仲間とも知り合えて、受講して、本当に良かったと思っています。就職に関しては、学校の就職担当のスタッフさんが、相談にのってくださいました。残念ながら、精神障害者向けの紹介はしてもらえなかったのですが、色々と貴重なアドバイスをいただきました。
面接には、クリニックのスタッフさんが同行してくださいました。すごく心強かったです。スタッフさんは、講座を受講中も精神的に支えてくださいました。
また、私はカウンセリングを受けているのですが、カウンセリングの先生も、面接へのアドバイスなどをしてくださり、大変お世話になりました。
こうして、色々な方たちのサポート受けて、私は、今の仕事に就くことができました。働き始めて、もうすぐ1年になります。
周りのサポートを得よう
精神障害があっても働きたいと思っておられる方は多いと思います。そんな方は、一人で頑張るのではなく、周りのサポートを是非、受けてください。
思っている以上に、色々なサポートを受けることができます。
まずは、主治医に相談することが必要です。主治医からのGoサインが出てから、動くようにしてください。体調が万全でなかったら、仕事を見つけても、働き続けることができません。
働いてもいいということになったら、障害者向けの色々なサポートを活用してください。もし生活保護を受給されているなら、ケースワーカーさんに相談してみてください。チャレンジワークのようなプログラムがあれば、とてもラッキーなのですが、私が利用したように講座の受講費を払って下さったりもします、ケースワーカーさんに聞いてみてください。
また、ハローワークには、障害者窓口というのがあります。問い合わせてみてください。
勇気を出して一歩を踏み出す
周りのサポートを得ることも大切ですが、同じくらい、いやそれ以上に大切なことがあります。勇気を出して、一歩を踏み出すということです。
「働きたい」という気持ちを強く持つ。自分を信じる。そして、自分自身が、勇気を持って、最初の一歩を踏み出すことが大切です。アクションを起こすのです。
そうやって、アクションを起こしたら、色々な人が、サポートしてくれます。サポートはしてもらえますが、最初の一歩は自分で踏み出さなければいけないのです。
仕事をして良かったこと
働いて、お給料がもらえるのは、すごく嬉しいです。でもお金以外にも得られるものがたくさんあります。
自分が誰かの役に立っていること。誰かに必要とされていると思えることは、とても嬉しいです。上司や、同僚に認められるのも嬉しいです。
自分が、社会の一員になっていると感じられることは、すごく嬉しいです。
自分自身のために、そして、私を必要としてくださる人のために、これからも頑張って、そして、心を込めて仕事をしていきたいです。
最後まで読んで下さり。ありがとうございました。