自分を肯定する(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol119)
「発達障害『グレーゾーン』生き方レッスン」 岡田尊司さん著
発達障害だと受け入れることで生きやすくなる
日曜日は、ひとまち交流館であった、「月と地球」という横道誠さんが主宰されている発達障害の自助会に参加してきました。
横道誠さんはご自身が発達障害で、アルコール依存症で、宗教2せいでもあります。ずいぶんご苦労されたと思いますが、大学で教鞭をとられていて、本もたくさん出版されています。
横道さんの本は何冊か読ませていただきました。「みんな水の中」という本と、
発達障害者のセックスに焦点を置いて書かれた「ひとつにならない」という本がすごく興味深かったです。
昨日は彼女さんと、彼女さんの息子さんも一緒に参加しました。
参加者のみんなで、今自分が困っていることをシェアし合いました。私は、なかなかやめられないタバコのことが悩みだとシェアしました。やめようと思っているのにやめられない。これは大きな悩みです。
コミュニケーション障害のことや、やる気スイッチがなかなか入らないことなどみなさん、困っている問題についてシェアされました。
「わかる、わかる」と、やはり発達障害の診断を受けた彼女さんが、何度も頷いていました。私も思い当たる点がたくさんありました。
私自身は、統合失調症で愛着障害があります。発達障害の診断は受けていません。でも発達障害か、グレーゾーンだと思っています。
今はペーパードライバーですが、運転していた頃はしょっちゅう車をぶつけました。注意散漫のためです。落とし物や忘れ物もよくします。長男を保育所に迎えに行って、次男を保育所に忘れてくるというあり得ない失敗もしました(笑)。
発達障害って本当に大変です。でも、自分の特性というか、発達障害であるということを受け入れることで、ずいぶん生きやすくなるのではないかな?と思います。
傾向と対策というのでしょうか?自分自身を知り、認めて、受け入れることで確実に生きやすくなると私は思います。自分を受け入れられないことはとてもつらいことだから。
彼女さんと息子さんとの時間
「月と地球」の後は、彼女さんと息子さんと、私の部屋でまったりしました。
息子さんはゲームを、彼女さんと私は、YouTubeでJ-POPを聞きながら、歌って楽しみました。カラオケが趣味の彼女さん、すごく楽しそうでした。水曜日には、一緒にカラオケに行きます。彼女さんの歌を聴くのが、とても楽しみです。
去年の11月から、月に一度、彼女さんと息子さんは、私の家に泊まりに来てくれています。息子さんもお泊り会をとても楽しみにしてくれています。私になついてくれていて、とても可愛いのです。
母親の顔をした彼女さんを見るのも私は好きです。なんかふわっとした優しい気持ちになります。
シングルマザーの彼女さん。大変なこともきっといっぱいあると思います。でも肩の力を抜いていて、でもひたむきに生きている彼女さんを私はカッコいいと思います。そんな彼女さんが大好きです。これからも今のままの素敵な関係でいられたらいいな。
自分への否定的な思い込み
月に一度Safe Space ほっこりのイベントをさせていただいている、珈琲焙煎処桃栗さん。桃栗さんには、一箱本棚といって、本棚オーナーさんがお気に入りの本を本棚において、その本を貸出しして下さるコーナーがあります。
私は、精神科医の岡田尊司さん著の「発達障害『グレーゾーン』の生き方レッスン」という本を借りてきて読みました。前々回のブログにもこの本に書かれていることを少し書きました。心を開くこと(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol117)|暮島葉月
この本、すごく面白いです!興味深いです!
発達障害の人やグレーゾーンの人が抱えやすい「生きづらさ」を回避する方法がとても具体的に書かれています。
私が心に残ったことをまとめてみたいです。
自己否定にとらわれやすい人が発達障害者には多いそうです。これすごくわかります。
結婚していた頃私は、お寺で児童英語教室をしていたのですが、頑張っても頑張っても「まだ頑張りが足りないのでは?」「もっともっと頑張らなければ」と自分を追い込んでいました。
岡田尊司さんはこう書いておられます。
「グレーゾーンの人は否定的な気分や考え方に慢性的にとらわれ、良い点よりも悪い点ばかりに目が行き、自分は人より劣っていると考えてしまい、自己否定にとらわれていることも多い」
「こうした思考にとらわれやすい人いは共通した特徴がある。それは、人から見て自分がどう評価されるかという点に重点を置いてしまう事と、そのこととも結びついているのだが、ほかの人との比較で自分の価値を判断してしまうことだ」
これは「自分もそうだ」と思う人が多いのではないでしょうか?
そのような自分への否定的な思い込みから脱するためには、
「自分に対する否定的な思い込みの多くは、心ない他者から与えられたもので、それは本来の自分の価値や可能性とは違っているのだということを、自分に何度も言い聞かせることである」
と、岡田尊司さんは書いておられます。
「大人になって自立していくということは、親の支配から自由になっていくということでもある。
既にいい年の大人なのに、人の評価ばかり気にしたり、人と自分を比べて落ち込んでばかりいるとしたら、まだ過去の負の遺産を清算できていないということなのだ」
とも書いておられます。
自分を肯定する
自己否定ってつらいですよね?自己受容ができないことってつらいですよね?苦しいですよね?
私も発病して、離婚になった時は、病気になったことなどで自分を責めてばかりいました。
「あの時こうしておけば…」と過去を悔いてばかりいた頃もありました。つらかったです。でも過去は変えられません。
自分自身を変えることができる人は、自分自身しかいないのです。
「なんて自分はダメなんやろう?」とかつては思っていた私ですが、今は「私、けっこう頑張っているやん!」と思えるようになりました。
ありのままの自分を否定せずに、肯定できることができるようになったのです。受容できるようになったのです。そのことで生きやすくなって、人生が楽しくもなりました。そして、素敵な人たちとの出逢いもあり、さらに人生が楽しくなってきました。
自分を認める、肯定するって本当に大切なことだと思います。自分を満たすことができれば、他者も満たすことができると思うのです。
たくさん欠点のある私ですが、それでも私は、自分自身の応援団長でいたいです。自分を好きでいたいし、ゆるし、認め、愛していたいです。
そのために学び、考えて、人にも自分にも愛を注いで生きてけたらと思っています。
「頑張ってるやん、私!」って。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。