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「どん底」を味わって(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol98)

「愛着障害の克服」 岡田尊司さん著

彼女さんとの時間

今日は仕事でした。朝起きたら頭とのどが痛くて、「休もうかな?」と思ったけれど、頑張って仕事に行きました。仕事をしていたら、風邪の症状は治まって、きちんと働けました。

クリニックで昼食を食べて、京都駅へ。彼女さんとお茶するために行ってきました。カフェで彼女さんを待っている時間も、なんかワクワクしました。「彼女さんに会える!」そんなワクワクです。

仕事を終えて、現れた彼女さんは、今日もとても可愛くて素敵で、胸がドキドキしました。カルディで買ったクッキーとアーモンドチョコとハンドクリームをプレゼントしました。それと手紙5通!5通も書いたのです!

「ありがとう。頑張って読むね」と彼女さん。嬉しそうでした。彼女が笑顔になってくれるなら、私はなんでもできるな、きっと。

二人でお茶しながら、色々な事を話しました。話していたらなんか幸せが込み上げてきました。
「幸せだな、私」
と、なんか胸の中に温かなものが広がっていきました。

彼女さんは私の「心の安全基地」です。間違いなく「心の安全基地」です。心の居場所というか。

どんなに疲れていても、彼女さんに会ったらその疲れは吹き飛びます。エネルギーチャージできて、また飛び立つことができる空母のような存在。そんな感じです、私にとって彼女さんは。出逢えて本当にラッキーでした。


「安全基地」があるかどうか

今日は、岡田尊司さんの「愛着障害の克服」という本を読みました。岡田尊司さんは精神科医です。岡田尊司さんの本は3冊読みました。とても興味深い本ばかりです。

愛着障害とは、乳幼児期の虐待やネグレクトにより、保護者との安定した愛着が断たれたことで引き起こされる障害を言います。「甘える」や「誰かを信頼する」などの経験値が極端に低いため、自分い向けられる愛情や行為に対しての応答が、怒りや無関心になってしまう状態です。

愛着障害を抱えている人の割合はとても高いのです。

その愛着障害を克服するために、とても重要なのが、「安全基地」があるか?ということです。

「安全基地」があれば愛着は安定します。

「愛着の安定化は人を脅威や不安から守り、幸福や健康を保証する」と岡田さんは書いておられます。

「愛着障害を克服することは自分が生きやすく、幸せになるだけでなく、自分が愛したり、自分を愛してくれたりする存在を、生きやすくし、幸せにつながるのである」
とも書いておられます。

そして、
「その克服のためにできることとしては、特別な訓練や修業によって『振り返りの力』を高めることも一つだが、むしろ自分にとって大事な存在に対して、自分自身も『安全基地になろう』と努力することなのである」
とも書いておられます。

「安全基地」があれば、愛着障害は克服できるのです。


「どん底」を味わって

彼女さんという「安全基地」を得ることができた私。心はとても安定しています。私自身も彼女さんの「安全基地」になっています。それは何とも言えない安心感と充足感を私に与えてくれています。

今、とても幸せな私。本当に幸せです。そのことに感謝しています。

でも、かつての私はボロボロでした。

発病
離婚
最愛の息子たちとの別れ
仕事もうまくいかない
自殺未遂
パチンコ依存
男性依存
と、ボロボロでした。「どん底」でした。落ちるところまで落ちてしまった私。「どん底」を味わって私はどうなったか?

これはみなさん興味があると思うのですが、人間って落ちるところまで落ちたら、這い上がっていくことができるのです

自分一人だけの力では難しいかもしれません。でも誰かに手を貸してもらえば、支えてもらえば、這い上がっていくるのです。

岡田さんはこう書いておられます。

「人間は成長し、変わることのできる存在である。しかし容易に変われない存在でもある。
現状の自分というものにしがみついてしまうところもある。どんなに不都合を抱えていようと、このままでは困ることになると頭ではわかっていても、とことん困り切るまで、現状を続けようとすることも少なくない。

とことん落ちて、心の底から何とかしたいと思うような土壇場まで追いつめられる体験が、重い課題を抱えた人ほど、必要なのかもしれない」

そう、時にはとことん落ちて、追いつめられるような体験が必要なのではないでしょうか?

私はとことん落ちて、もう後はないというところまで追いつめられました。
「こんな自分は嫌だ」
「なんとかしたい」
「変わりたい」
と思って、必死でSOSを発信して、一歩ずつ前へ前へと歩み続けました。そのおかげで、変わっていくことができました。

今は彼女さんという「安全基地」を得ることができました。彼女以外にも「安全基地」を得ることができました。そのおかげで、愛着障害を克服することができました。

落ちるところまで落ちたら、後は上がるだけです。「どん底」まで落ちて、「どん底」を味わうことって、人には必要なのだと思います。人を強くするというか。


これからの彼女さんと私

今、私は未来を見られるようになりました。幸せになりたいと思えるようになりました。過去を悔やんでばかりいたかつての私。でも今は違います。ベクトルが未来へと向くようになったのです。

そんな未来の私のそばには、彼女さんがいて欲しいと思っています。二人で、楽しい想い出をたくさん積み重ねていきたいし、困難も乗り越えていきたいのです。彼女さんも私と同じ気持ちだと、とても嬉しいです。

人って変われますよね。本当に変われますよね。

諸行無常という言葉があります。物事は常にうつろう。ずっと同じなんてことはない。楽しいことや嬉しいことにも終わりが来るし、苦しいこともずっとは続かない。だから、あきらめずに、今という瞬間を大事にして一歩ずつ前へ前へと進んでいくことが大切なのではないでしょうか?

「どん底」を味わったかつての私。それはとても辛いものでした。でもその「どん底」を経験したから、今の私があるのですよね。

彼女さんと私の今を、そしてこれからを大切に、まっすぐに生きていけたらと思います。

そして、私自身が、彼女さんや誰かの「安全基地」になれるような、そんな生き方をしていきたいと思っています。

彼女さんと私のこれから…
なんだかとても楽しみです!

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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