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「ふれあい」そして「ぬくもり」が欲しい(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol19)

初めて補助金の申請をした

昨日大腸カメラの検査を受けてきました。ポリープが二つ見つかり、切除しました。なので、今日はお腹が痛みます。「ちょっとこれでは仕事に行けないな」と思って、仕事を休ませていただきました。

そんなわけでぽっかりと空いた時間。パソコンに向かって、助成金の申請書類意を書き、さっき提出しました。助成金の申請をするのは生まれて初めて。かなり緊張しました。

今はちょっとホッと一息。フォローしている人たちのブログを読んだりした後、こうしてブログを書いています。


人生って楽しい事ばかりじゃな

私は現在54歳。8月には55歳になります。この間、私の身体は一日も休まず働いてくれているんですよね。考えてみたらすごいことです。

そしてあたり前だけど、人生って楽しいことばかりじゃないですよね?辛い事や、悲しいこともありますよね。私も悲しみと喪失感を抱く経験をしました。

統合失調症を34歳の時に発症した私。38歳の時に離婚して、家庭を失いました。最愛の息子たちと離れて暮らすことは、本当に辛かったです。オーバードラッグによる自殺未遂をしたほどです。

そして継母との永遠の別れ。私には生みの母と育ての母の二人の母がいるのですが、育ての母が一昨年の10月6日に亡くなったのです。享年81歳でした。私が14歳の時父と再婚して、私の育ての継母になってくれました。育ての母というよりは、私にとっては実の母以上の存在です。

母に対しては、いい思い出も悪い思い出も正直あります。いい思い出ばかりといったら噓になります。それでもやっぱりお世話になったと感謝しています。

コロナでお見舞いにも行けず、恩返しらしいことが何一つできませんでした。せめてもと思って、病床の母にたくさん手紙を書きました。

そんな母は最後に私宛に手紙を書いてくれていました。「最愛の葉月ちゃんへ」というタイトルで。

その母の手紙を読んで、私は泣きました。病気で弱った母の字は震えていました。

母が私に送った言葉です。
「あなたはとても優しい子だけど、どうか自分自身を大切に、自分を信じて生きていってください」

本当に生きていると色々あります。辛いことや悲しいこともいっぱいありまでも母の言葉のとおりに、明るく元気に、楽しく、自分を信じて、大切にして生きていきたいと思います。

私が幸せに生きることを母はきっと望んでくれているはずです。きちんと食事をして、運動して、睡眠をしっかりとって、そしてできるだけ休まずに仕事に行く。当たり前のことをきちんとやっていく。そして、感謝の心を忘れない。それが、母に対する恩返しだと思います。お母さん、ありがとう!



「ふれあいと」「ぬくもり」が欲しい

母の死を通して、人は一人で生まれ一人で死んでいくのだなと改めて思いました。でも生きている間、命のある間は、人は一人では生きていけないのではないでしょうか?

「ふれあい」と「ぬくもり」が必要なのだと思います。

心が壊れてしまって、統合失調症を発症してしまった私ですが、いろいろな方達と「ふれあい」のある関係、「ぬくもり」のある関係を築かせていただきました。感謝です。

そのおかげで、「心の安全基地づくり」というミッションも見出し、日々頑張っています。

Safe Space ほっこりの活動を通じて知り合った仲間も「ふれあい」そして「ぬくもり」を与えてくれる存在です。

私のような心の病気を抱えている人や、心の病気と診断はされていないけど、生きづらさを抱えている人はたくさんいます。そんな人たちがお互いに支え合える会になることをSafe Space ほっこりは、目指しています。

そのために今やっている珈琲焙煎処桃栗さんでのイベント以外に、中村郁さんの講演会と阿部ひろ江さんのライブのイベントなどを企画しています。

10月には、ドイツ人のフランチェスカさんのダンスのパフォーマンスと写真や絵画のイベントを企画しています。

このようなイベントを企画して頑張っているのは、足を運んでくださった皆さんに「ふれあい」と「ぬくもり」を感じてほしいから。

「明日からまた頑張ろう!」と思ってもらえるように、来てくれた人の心を元気にしたいからなのです。


一人では生きていけないからこそ

人は一人では生きていけません。精神科医の樺沢紫苑先生は「孤独」=「孤毒」とおっしゃっています。そのくらい孤独は辛いものなのです。

人は一人では生きていけない。

だからこそ、人に共感して寄り添うことが大切なのではないでしょうか?

そう、共感力が必要なのです。優しさが必要なのです。

その共感力と優しさが、「ふれあい」と「ぬくもり」を生むのです。

えらそうなことを書いていますが、まだまだ共感力も優しさも足りない私です。でも意識はしています。


温かくて優しい社会をつくりたい!

仕事をして、こうしてブログを発信して、週に一度は伯母の家に行って、いろいろ手伝いをしてと、かなり忙しい日々を私は送っています。

その多忙な日々の中で、Safe Space ほっこりの活動をするのは正直大変です。

でも、私はその活動をやりたいし、やり続けたいのです。

なぜ?

それは、私自身が統合失調症という病を抱えていることに起因しています。誰にも悩みを打ち明けられずに一人で抱え込んで、私の心は壊れてしまいました。

「あの時誰かに悩みを打ち明けられていたら」
「あの時誰かが私に寄り添ってくれていたら」
きっと私の心は壊れずにすんでいたでしょう。「心の安全基地」があったなら…

そんな想いが、今私を突き動かしているのです。

一人では生きていけない私たち。
「ふれあい」と「ぬくもり」が必要な私たち。

でもそんな私たちはまた、人の孤独を癒し、人に「ふれあい」と「ぬくもり」を与えられる存在にもなり得るのです。

「ふれあい」と「ぬくもり」のある、温かくて優しい社会をつくっていきませんか?

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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