雨の日の友

「暮島さんがいてくれて良かった」と言ってもらった

今日は仕事の日でした。私は統合失調症なのですが、週に3日介護施設で介護補助として働いています。オープン就労です。9月が来れば働き始めて、丸2年になります。

利用者さんが転倒されたりするという大きなミスもなく、これまで働かせていただいています。働く場があるというのは、本当にありがたいです。

私の主な仕事内容は、お風呂上がりの利用者さんの髪を乾かして、身支度を整える整容です。

働き始めた頃は、利用者さんと話すのにすごく緊張したし、なかなか上手にドライヤーで髪を乾かすことができませんでした。でも今は、利用者さんと会話するのが、とても楽しいです。出来るだけアクティブリスニングをするように心がけています。

もちろん、利用者さんの中には、話をしたくない方もおられて、そんな方にはあまり話しかけないようにしています。人が相手の仕事なので、コミュニケーションスキルがすごく問われます。それが私にとっては面白いし、やりがいを感じています。

整容が終わって、着脱室の掃除をしていたら、ベテランの看護師さんが、
「暮島さん、本当によく動くよね。暮島さんがいて良かった。みんな本当に助かっているよ」
と、声をかけてくださいました。すごく嬉しかったです。

褒められるために、認められるために仕事をしているわけでは、もちろんありません。でも、「あなたがいて良かった」と言ってもらえるは、かなり嬉しい言葉ではないでしょうか?私の存在が肯定されるのですから。

ともかく今日は、その言葉が、すごく嬉しくて、その気持ちを表現したくて、こうしてブログを書いています。

これからも、「あなたがいて良かった」と利用者さん、そして職員さんに言っていただけるように、心を込めた働いていきたいです。


月曜日のZoomでの学び

今日はメンタルも体もすごく整った状態で仕事に入れました。それは、昨日、月曜日の夜の妙さんのZoomでの学びのおかげだと思います。毎週月曜日の夜8時から、私のカウンセラーの妙さんがZoomミーティングを開いててくださっています。このZoomミーティングが、私にとっては、本当に貴重で、ありがたい学びと気づきの場となっています。

昨日は、東京で美容室を経営されていて、二人の子供さんの子育てをしているなおみさんがゲストとして入ってくださいました。なおみさんはPTA会長もされています。

アメリカの高校を卒業したなおみさん。日本の学校教育におもいきり「?」があるそうです。
・いまの日本の学校教育は、いい大学に入る事だけを目的にしている。
・それに危機感を感じる
・そうじゃなくてもっと「人間力」を育てる教育をしてほしい。
・学校を変えるためにはまずPTAを変えて、親の意識を変えていくしかない。
そんな熱い思いで、PTA会長になられたそうです。

Zoomでなおみさんにみんなで色々質問して、その「熱」が伝わってきました。

アメリカで3年間教育を受けたなおみさん。アメリカと日本の教育の違いを聞くと、アメリカでは、
「私はこう思うけれど、あなたはどう思うの?」
と、議論がもっとされて、自分の意見を言うことを求められるそうです。

もちろん、アメリカの教育の方が全て素晴らしい、日本はダメと、なおみさんは思っていません。ただ、これだけAIとかが浸透してきた社会を生き抜いていける、「人間力」「しなやかさ」そして「強さ」を持った人を育てる場に、日本の学校を変えていきたいのだそうです。

そんななおみさんの熱い思いが伝わってきて、昨日のZoomはいつも以上に、刺激的でした。


「与えることは受け取ること」

月曜日のZoomは、オープンダイアローグ(開かれた対話)の場でもあります。安心して自分の意見が言えます。そして、集合知というか、みんなが意見を出し合うことによって、一緒にレベルアップしていっています。私にとっては、本当に貴重な学びと気づきの場であり時間です。そして、共に学び合え、喜びを分かち合える、とても素敵な仲間に会えた場でもあります。

私は統合失調症です。発病して約20年になります。その間、仕事を失くしたり、離婚して息子たちと離れ離れになったり、将来に絶望して自殺未遂をしたりと、色々なことがありました。どん底を経験しました。

病気を理由に、病気を言い訳にして、「生きる」ということから「挑戦する」ということから逃げていた時期もありました。怖かったのだと思います。
「病気の自分は受け入れてもらえへんのでは?」
「病気なのだから、どうせ無理やん」
「病気の私が、働けるはずなんてないやん」
と、色々言い訳が巡って、一歩を踏み出せずにいました。

そんな私が、自分と真剣に向き合い、自分で考え、言葉を変え、思考を変え、そして行動を変えるきっかけになったのが、この月曜日の妙さんのZoomと、そこで出逢った仲間たちの存在でした。

今は普通に、
「私、統合失調症なのです」
と、自己開示できる私なのですが、以前は、差別と偏見が怖くて、病気のことはひた隠していました。そんな風に自己開示できるようになったのも、この月曜日のZoom のおかげです。勇気を出して自己開示した私を皆さん、
「へー、そうなんや」
と、ごく自然に受け入れてくれました。 
「なんや、病気のことをオープンにしてもいいんや」
と、頭の上の重しが取れた気がしました。 

月曜日のZoomの仲間もだし、毎朝入っているClubhouseのシモトリマコトさんがやられているゼロ秒思考のメモ書きのルームでも、私は本当に素敵な仲間に会えて、たくさんの素敵なご縁を頂きました。

また、発病してからも変わらず私に接してくれる、中学・高校・大学時代の友達。そのみんなにも感謝です。

とくに親友さくら。メチャメチャだった私をずっと見放さずに付き合ってくれたさくらには、心から感謝です。最近の私は成長してきているので、きっとさくらも喜んでくれていると思います。

「心のお金持ちになる教科書」の中で望月敏孝さんが、「雨の日の友」ということについて書いておられます。人生が好調な「晴れの日」には友達は、向こうからやってきます。お寺で裕福に暮らしていた頃の私にもそんな友達はたくさんいました。

でも、人生の風向きが変わり、苦しい「雨の日」になったらどうだろうか?
離婚することになった私から去っていった人はいっぱいいました。でも、変わらずに付き合ってくれる、息子たちのママ友もいます。辛い時でも支え合えるのが、望月さん曰く「雨の日の友」なのだそうです。

親友さくらをはじめ、「雨の日の友」がいる私は、本当に幸せだと思います。

そして、忙しい修行の合間に私のブログを読んでくれる次男の存在。彼はいつもたくさんの幸せを私にくれます。

望月さんは、「心のお金持ちになる教科書」の中で、こうも書かれています。

「何かが欲しければ、ただ待つのではなくまず自分から与える、働きかけることが宇宙的に正しい方法なのです」

「与えることは受け取ること」

仕事でも、利用者さんや職員さんに心を込めて接して、私が与えられるものを与えていきたいです。

そして、縁あって知り合えた方にも、私にやれることをやれる範囲でではありますが、与えていきたいと思います。

シモトリさんがいつも言われるように、
「昨日の自分より少しレベルアップすること」を目指して。

長くなりました。最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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