統合失調症でも楽しく生きられるVol11

第1の習慣・主体的である

刺激と反応の間

「7つの習慣」の第1の習慣は、「主体的である」。「主体的である」とは、どういうことでしょう?

それは、何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分の中で選択することです。自分の身に起こることと、すなわち身に受ける刺激と、それに対する反応の間には、一時停止ボタンがあり、行動を選択する自由があるのです。

主体的な行動は、刺激を受けた後に、心の中で一時停止ボタンを押して、少し考える間を取っているのです。

例えば、ある男性が道を歩いていると、突然子供がぶつっかってきました。その瞬間カッとなって、文句を言いたくなりましたが、男性は、一呼吸おいて、こう考えました。「わざとではないのだから、文句を言うのはやめよう。でも、人に迷惑をかけるのはよくないから、それは注意しよう」そして、落ち着いて、「人に迷惑をかけちゃいけないよ」と注意しました。このように、刺激を受けたから、すぐに反応して行動するのではなく、一時停止ボタンを押して考え、行動を選択する。それが、主体的な行動です。

選択の自由の中には、人間だけが授かっている4つの能力(自覚・想像・良心・意志)があります。

主体的であるとは、自分の行動に責任を持ち、状況や、条件付けのせいにしないことです。自分の行動は、状況から生まれる一時的なな感情の結果ではなく、価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることを知っていることです。

主体的な人は、深く考えて選択し、自分の内面にある価値観で、自分をコントロールできるのである。


関心の輪と影響の輪

「主体的である」ための方法がもう一つあります。ものごとには、自分の力で変えられることと、変えられないことがあります。主体的でない人ほど、変えられないものに時間とエネルギーを注いでしまっていることが多いのです。

たとえば、ある若者がいるとします。彼が関心を持っていることが「関心の輪」という輪の中に入ります。背が低いということ、自分の噂話、過去の失敗などですが関心の中に入っています。
 
この関心事の中で、彼自身が影響を与えることができること、つまり自分の力で変えられることを「影響の輪」という、一回り小さな輪の中に入れます。「影響の輪」の外側の事に、どんなに時間とエネルギーを注いでも、状況はよくなりません。

自分の行動を主体的なものに変えていくためには、できるだけ多くの時間とエネルギーを「影響の輪」の中のことに注がなければいけません。「影響の輪」が大きくなればなるほど、私たちは、自分の未来をコントロールして、良いものに変えていくことができるのです。


自分との約束を守る

主体的に生きるためには、自分を律する力が必要です、小さなことでもいいから、できそうなことから実行していくことが大切です。そうしているうちに、「私は、責任を果たす、誠実な人間だ」という自信が湧いてきて、自分を信頼できるようになっていくはずです。

「自分は責任を果たす人間だ」「自分は約束を守る人間だ」と感じることは、「主体的である」ための土台となります。

第1の習慣、「主体的である」は、「7つの習慣」の他の習慣の基礎になります。


やることノート

私は、毎朝、その日やることをノートに書いています。サラリーマンでありながら、税理士やビジネス書作家など6つの仕事をしている、石川和男先生の著書、「残業ゼロのノート術」で、やることノートについて学びました。

「やることノート」に書き出し、それを実行し、夜寝る前に振り返る。それは自分との約束を書き出すことであり、行動することであり、チェックすることです。

自分との約束を守る事って、本当に大切なことだと思います。自分との約束を守れなかったら、他人との約束も守れないからです。

「7つの習慣」への理解を深めること。そして、「やることノート」を書いて、自分の行動をしっかりと定めること。これからも頑張っていきたいです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


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