今あるものに目を向ける(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol23)
「50歳からちょっと心を休ませる本」 加藤諦三さん著
「7つの習慣」 スティーブン・R・コヴィー博士著
今あるものに目を向ける
「もっと若かったら・・・」
「もっとお金があったら・・・」
「もっといい大学を出ていたら・・・」
そんな風に、「もっと○○だったら、○○できたのに」と思ったことはありませんか?以前の私はよく、そんな風に思っていました。
でも、それって、やらない事、頑張らない事の言い訳をしているだけではないかな?とある時に思いました。
「あれがない」
「これがない」
とないものを数えればきりがないです。
私はもう54歳。決して若いとはいえません。お金も持っていません。
でも夢を持ち、夢に向かって努力しています。
「今あるもの」に目を向けるようになったのです。すると人生が違ったものになってきました。大げさではなく違ったものになってきました。
「7つの習慣」の第1の習慣の中で、コヴィー博士は、自分の考え方が、持つ(have)なのか、ある(be)なのかどちらかを考えてみることの大切さを説いています。
「家さえ持てれば幸せになったのに」
「もっと忍耐強い夫を持っていたら・・・」
「学歴さえ持っていたら・・・」
そうではなくて、あるということに意識を向けることが大切なのです。
「もっと忍耐強くあるぞ」
「もっと賢くある」
「もっと愛情深くある」
あることに意識を向けると、影響の輪を広げることができます。問題は自分の外にあると考えるとするならば、その考えこそが問題なのです。
ないものに目を向けるのではなく、「今あるもの」に目を向けることは、とても大切なことなのです。
自分ができることをすればいい
今、加藤諦三さんの「50歳からちょっと心を休ませる本」と言う本を読んでいます。その中で、「自分ができることをすればいい」と言う加藤さんの言葉に興味を惹かれました。
「人は自分ができることをすればいい。『したい』『しなければ』と思いながらもできないことがあってもしょうがない。
すまさなければならない今日の予定がすまなくても、それはしょうがない」
「一生懸命してできないことは、できないこと。明日を煩うことはない。
明日が調子悪ければ、調子悪いのが『現実の自分』なのである。
生まれた時はハダカ。50歳を過ぎる今日までよく生きてきた」
そうなのですね。人は自分ができることをすればいいのですよね。「しなければならない」と自分を縛るのではなく、自分にできることをやっていく。目の前のことに集中してやっていく。それが大切なのですよね。
一生懸命やってもできなかった時は、ある種の開き直りも必要ですよね。「ここまでしかできなかった」と思うのではなく「ここまでできた」という風に捉えることも大切ですよね。
自らを灯明とする
生きていくうえで、私たちは頼るべきもの、道を照らしてくれるもの、そう灯明が必要です。
お釈迦さまは「自らを灯明にせよ」と説かれました。「自灯明」です。自らが灯りをともして、一歩ずつ前へと歩んでいくことが大切なのです。
遠くを見ることも時には必要でしょう。でもまず自分の足元を照らして、一歩ずつ、確実に歩みを進めることの方が大切なのではないでしょうか?
今日を生きるのです。
今を生きるのです。
今日を生き切るのです。
今を生き切るのです。
その今という瞬間の積み重ねが、私たちの人生を作っていくのです。
自らを灯明として、今という時を生き切っていきたいと思います。
手放すことも大切
お釈迦さまはまた、「執着するな」ということも説かれました。「執着」、それは時に人を苦しめます。
私は結婚していた頃、児童英会話講師の仕事をしていました。ありがたいことに、たくさんの生徒さんが来てくださいました。
「もっとっ生徒を集めなければ」
「もっと良い授業をしなくては」
「もっと評判のいい先生にならなくては」
私は「もっと」「もっと」に支配されていました。執着していたのです。結果どうなったか?睡眠不足と過労から、私は、統合失調症を発症してしまいました。そのことによって、最愛の息子たちにとても悲しい思いをさせてしまいました。
「もっと」「もっと」と言う執着を手放せていればと悔やんでいます。
自分で自分を認める
人が成長していくことにおいて、適度な競争は必要だと思います。
「あの人には負けたくない」。その思いを原動力に頑張れることもあるでしょう。
でもその競争が行き過ぎたとしたら・・・それは人を追い詰めてしまいます。苦しめてしまいます。
私たちは幼い頃から、人と自分を比べる中に身を置いてきました。先生や親から評価される中に身を置いてきました。
でも大切なことは、人と自分を比べることではありません。人からの評価を気にすることでもありません。
そう、大切なことは、自分で自分を認めることなのです。自分で自分にオッケーを出す。その事こそが大切なのでしょうか?
一度きりの人生。だからやりたいことをやろう!
今の人生にあなたは満足していますか?
満足していてもいなくても、人生は一度きりです。そして命には限りがあるのです。いつか死を迎えるときが来るのです。それは避けられません。
人生は一度きりだからこそ、命には限りがあるからこそ、人からの評価を恐れずに、自分のやりたいことをやっていきませんか?
私は、自分のやりたいことをやっています。こうしてブログを書くこともそうですし、会いたい人に会ったり、学びたいことを学んだりしています。
また、「心の安全基地づくり」と言う夢を持って、それに向かって頑張っています。
気が付けば、私も54歳です。あと何年生きられるかわかりません。無駄に過ごしていい時間なんてないのかもしれません。
人からの評価を気にしている暇なんてないのかもしれません。
「生き切った」。そう思って死んでいきたいです。「7つの習慣」の第1の習慣で書かれているように、「主体的に生きる」ということが大切です。自分で自分の人生の脚本を描くことが大切なのです。
これから先の私の人生にも、いくつもの壁があるかもしれません。でも私は言い訳したり逃げたりせずに、その壁を乗り越えていきたいです。
私の人生は、私自身のモノ。自分の人生を自分の脚で、一歩一歩しっかりと生きていきたいです。
自らを灯明として・・・
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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