素直であり続ける(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol 49)
「発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術」 中村郁さん
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充実した週末
この週末も充実した時間を過ごしました。
土曜日はシモトリマコトさんのClubhouseを聞いてから、早朝ウォーキング。鴨川沿いを歩きました。朝日が川面に映って、とてもきれい!清々しい気分になりました。
土曜日は、ゼロ秒思考のメモ書きルームの後で、赤羽雄二さんの「なんでも相談カフェ」のルームに入りました。
「ゼロ秒思考」の著者であり、アクティブリスニングの提唱者でもあり、ベストセラー作家でもある、赤羽さんと直接お話ができるこのルームは、本当に有料級だと思います。すごくためになります。
私は、赤羽さんにお礼を伝えました。赤羽さんから頂いたアドバイスを実践したり、アクティブリスニングを心がけるようになって、私の人生はとても良い方へと変わってきています。メンタルの状態も、とても安定。まだ時々吸いたくなるけれど、禁煙もできています。
私自身ももちろん努力していますが、赤羽さんとの出逢いがなかったら、今のような状態にはなれていなかったと思います。赤羽さんには、心から感謝です。
「なんでも相談カフェ」の後は、禁煙外来に行ってきました。なんとか禁煙が続いているので、お医者さんにも看護師さんにも褒めてもらいました。
なにかをやめるって、本当に難しいですね。なにかを始めるよりもずっと難しいです。頑張り時です、私。
学びの時間
お盆のお供え物のお菓子を買って、弟の家に送ったりしてからは、家で読書タイム。友達との交流の時間や運動の時間も大切だけど、本を読む時間は、私にとっては、とても大切です。視座を高めてくれるというか、視野を広げてくれるというか。いい本と出逢うと、とても幸せな気持ちになります。
夕方は、フランス人のお友達のGerardさんと、サイゼリヤでお茶を。Geerardさんは、とにかくウィットとユーモアに富んでいて、とても面白い方なのです。
私の主宰するSafe S pace ほっこりのイベントにも何度も参加して下さっています。Gerardさんと知りあってから、私は、「フランス語を勉強したい」と思うようになり、勉強し始めました。なかなか上達しないけれど、頑張っています。
この日も少しフランス語を教えてもらったり、英語や日本語で色々話したりして、楽しい時間を過ごしました。
日曜日は、早朝ウォーキングをしてから、Zoomでアクティブリスニングのロールプレイをする・・・はずでしたが、起きられず。Clubhouseに入ってからも眠くて、眠くて。睡眠負債ってやつかな?でも、ゆっくり眠れてよかったのかもしれないです。
それから、ひとまち交流館であった、横道誠さん主宰の「月と地球」という、発達障害の自助会に参加してきました。この自助会に参加するのは3回目です。
診断は受けていないけれど、たぶん発達障害当事者の私。自助会で他の当事者の方や、ご家族の方のお話が聞くことは、すごく学びになって、得られるものがたくさんあります。今回も貴重な時間を過ごすことができました。
いくつになってからも、学びは大切だし、いくつになっても、人は成長できますよね。学びの時間、これからも大切にしていきたいです。
横道誠さんは、「繋がることの大切さ」を何度も話されていました。それは、私や仲間も大切に思っていることです。
私の主宰する、Safe Space ほっこりの会のイベントの告知もできて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
中村郁さん
私は、自分が、たぶん発達障害(ADHD)だと書きました。自分がADHDかもしれないと思ったきっかけは、中村郁さんの「発達障害で『ぐちゃぐちゃな私』が最高に輝く方法」という本を読んだことでした。
中村郁さんは発達障害(ADHD)でありながら、プロのナレーターとして活躍されていて、二人の娘さんのお母さんでもあります。私たちの会の主催で5月に講演して下さいました(シンガーソングライターの阿部ひろ江さんのライブも同時開催)。ユーモアに富み、温かくて、そして優しさに溢れるその語り口は本当に素敵でした。おかげさまで講演会は大成功でした。
そんな郁さんが、この7月に2冊目の本を出版されました。「発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術」がその本です。
この本、すごく面白い!
そして分かりやすい!
発達障害の当事者の人はもちろん、家族の人や、職場などで発達障害の人と関わる人にも、とてもためになる本だと思います。
衝動的で、過集中になりがちで、空気を読むのが苦手なADHDの人たち。でもその特性をうまく生かせば、仕事においても能力を生かせるのだということを、中村郁さんは、100の項目に分けて、すごく平易な文章で書いておられます。
この本は「自分自身の取扱説明書。得意を伸ばし、不得意をリカバリーする。そうすれば仕事を上手にこなせる」という本なのです
本を読むことによって、「発達障害だから、自分はダメだ」と諦めるのではなく、自分の特性を知り、仕事において、どう失敗を回避して、どう能力を発揮できるか?ということについても知ることができます。
また、発達障害の人が人間関係で陥りがちな問題についても、どう対処していけばいいか?ということも分かりやすく書かれています。
素直であり続ける
私は特に、本の45番目の項目の「素直であり続ける」というところに心惹かれました。
あらゆるアルバイトをクビになってしまった郁さん。そんな郁さんが、たった一度、スーパーの試食販売の仕事で高く評価されたそうです。
イチゴの試食販売をする郁さん。
「このイチゴ、ほんまに全部美味しいんか?」
と聞かれた郁さんは、
「私も食べてみたのですが、めちゃくちゃ甘いイチゴなので美味しいんですけど、正直に言うと、たまに酸っぱいのも混ざっています。『運』的な要素がある気がします」
と答えたそうです。マイナスなことを言ってしまったのです。でもお客さんは、正直な感想を述べた郁さんに好感をもち、イチゴがたくさん売れたのだそうです。
郁さんはこの時に、
「一見マイナスに思える発言でも、素直で正直であることが、人の心を打つことがある」
ことを知るのです。
「素直であることはと、時に人の心を動かす」
と、郁さんは綴っておられます。
私はある人から、
「素直は知性」
という言葉をもらったことがあります。素直であるということは、簡単なようで難しいのではないでしょうか?
「自分をよく見せたい」
「人からよく見られたい」
という思いが働き、素直になれないことが、私はよくあります。みなさんはいかがでしょう?
素直であるというのは、実は勇気のいることでもあるのではないでしょうか?
でも、素直であり続けることによって、人の心を動かすことが、確かにあると思います。
そして、素直であり続けることで、得られる情報や出逢いやもあると思います。
素直で、あり続ける。意識したいです。
生きづらさで悩んでおられる方、ぜひ中村郁さんの「発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術」を手に取ってみてください。生きやすくなるヒントがいっぱいです。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。