いのちは尊い(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol116)
Safe Space ほっこり
私が代表を務めさせていただいている会のSafe Space ほっこり。「『心の安全基地づくり』を日本中に広めていきたい」という思いで活動しています。活動テーマは、「あなたがあなたらしく生きられる、違いを認め合える優しい社会を創っていきたい」。
なぜこのような思いや活動テーマを抱くようになったのかは、これまで何度もブログに書いてきましたが、代表の私自身が、統合失調症という病を抱えていることや、理事の中にも難病を抱えていたり、毒親育ちだったりと疵を抱えていて、それを乗り越えてきたということに起因しています。
どうやって乗り越えてこられたのか?
それは、安全基地で、
・自分の悩みや思いを話すことができたから。
・SOSを発信できたから。
・聞いてくれる人がいたから。
・自分でも前に向かって一歩を踏み出したから。
・背中を押してくれる人がいたから。
だと思います。心の安全基地って、本当に大切だと思うのです。
鈴木君代さん
そんなSafe Spaceは、みんなが安心して集える居場所づくりの活動をしています。
主に京都市左京区の珈琲焙煎処桃栗さんで、ミュージシャンの方に来て歌ったり演奏して頂いたり、理事のやまさこさんのカードリーディングをしたりして、集い、話し、ほっこりしてもらえる場と時間を提供しています。
そんなSafe Space ほっこりの2月のイベントに、鈴木君代さんが来て、ギターの弾き語りをして下さいます!
鈴木君代さんはシンガーソングライターでもあり、僧侶でもあります。
「シンガーソングライターで僧侶?」
と不思議に思われたかもしれません。
君代さんは6歳の時にご両親が離婚したため、2人の弟さんと共に叔母さんのの養子になられました。
友達に
「お父さんのいない家のことは遊ぶなと言われた」と言われたことがきっかけで、精神のバランスを崩してしまいます。
「私はなんのために生れてきたのか?」と悩み苦しむ中で仏教と出会い、僧侶を目指すようになられました。そして仏教系の大学に進み、お寺で働くようになられました。
また音楽も君代さんの支えとなり、つらい気持ちを歌にすることで、自身を慰めてこられてました。大学では軽音楽部に所属。僧侶になってからもバンドを組み、シンガーソングライターとして活動を続けてこられました。
仏教と音楽が君代さんの心の安全基地だったのですね。
私はたまたま鈴木君代さんのドキュメンタリーをテレビで見たのですが、つらい経験を肥やしにするというか、自ら掴んで得た安全基地を大切に、まっすぐに生きてこられた姿にとても感銘を受けました。
いのちは尊い
そんな君代さんは、反戦・平和や命の尊さを歌で訴えて活動されています。
「何のために生れてきたのか?」
と幼い頃に抱いた人生の根本的な問いが、戦争や抑圧のない社会を目指す活動につながっておられるのです。
君代さんが訴えたいこと、それは、
「いのちは尊い」ということ。
「絶対に戦争をしてはいけない」ということ。
どんな人の命も尊いのです。その命を奪う戦争は絶対にしてはいけないのです。
君代さんが歌や、僧侶としての生き方で伝えてこられたことは、私たちの会の活動テーマの「あなたがあなたらしく生きられる、違いを認め合える優しい社会を創っていきたい」というものにも通じるところがあると思います。
一人ひとりの命は尊い。
その命の花を一人ひとりが咲かせられるように。
命を奪うのではなく、与え合い支え合えるように。
お互いの違いを認め合える優しい社会を創っていきたい。
それが君代さんと私たちSafe Space ほっこりの思いです。
青臭いと思われるかもしれませんが、思いって人を動かす力がたしかにあります。
君代さんと一緒に、来てくださった方が「いのちは尊い」と思って頂ける時間を、そしてほっこりできる時間を作りたいです。
寒い中ですが、お近くの方、ぜひ一乗寺の珈琲焙煎処桃栗さんまで足を運んで下さい。
日時
2月9日(日)
16:00-18:00
珈琲焙煎処桃栗
左京区一乗寺里の西町95 金森店舗中号
(市バス一乗寺下がり松町 西へ徒歩5分 叡山電鉄 一乗寺駅東へ徒歩3分)
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