遊戯王OCG【魔弾】デッキ ガチ解説 第11回「デモンスミス」編
はじめに
今回は2024年4月27日発売、INFINITE FORBIDDENから新たに追加され、「魔弾」デッキと大変相性が良い「デモンスミス」を紹介する、「デモンスミス」編の解説になります。
デモンスミス
INFINITE FORBIDDENで登場した、「魔弾」と同じく悪魔族・光属性で統一されたテーマです。
《魔を刻むデモンスミス》
採用枚数 メインデッキ【3枚】
現状「デモンスミス」における唯一のメインモンスター。
①の効果は、手札から捨て、デッキから「デモンスミス」魔法・罠カードのサーチ。
「墓地に送って発動する」と違い「捨てて発動する」ので、《ディメンション・アトラクター》や《次元の裂け目》適用下でも行使できる。
②の効果は、「デモンスミス」装備魔法とモンスター1体を墓地へ送る。
気付きにくいが、このモンスターとは別の自分のモンスターに装備された「デモンスミス」装備魔法を対象にとれる。
③の効果は、自分の墓地の他の悪魔族・光属性1体をデッキ・エクストラデッキに戻しての自己再生。
自分のターン毎に使える事はさる事ながら、墓地に送られた《魔弾の射手 マックス》等のエクストラモンスターを戻して再利用できるのも強み。
悪魔族・光属性における超大型新人
正直、このカードの①の効果を適用、更に後述する《刻まれし魔の詠聖》の①の効果を適用できた時点で、単なるサーチカードとして捉えると、このカードの仕事はほぼ完了している。
にも関わらず、墓地の悪魔族・光属性を回収しながら蘇生する、まさに生きたサーチカードであり、②の効果の除去性能も相まって前線で戦ってくれる、1枚で至れり尽くせりなモンスターである。
《刻まれし魔の詠聖》
採用枚数 メインデッキ【3枚】
①の効果は悪魔族・光属性のサーチ後、自分の手札1枚を捨てる、いわば手札交換。
《灰流うらら》等により、手札に加える効果を適用できなければ、手札を捨てる必要がないのはとても優良。
《魔を刻むデモンスミス》からこのカードをサーチ、適用し、モンスターを捨てる事によって、墓地の《魔を刻むデモンスミス》の自己再生に繋ぐ事もできる。
このカードの登場によって、「魔弾」においては「魔弾」モンスターのサーチは革命的であり、初動としてほぼ的確な《魔弾の射手 カスパール》を引き寄せられる事は凄まじく、そのまま《同胞の絆》の使用に繋げられるのもベストである。
《刻まれし魔の讃聖》
採用枚数 メインデッキ【0~2枚】
①の効果はトークンの生成。
「魔弾」では、悪魔族しか攻撃宣言できない誓約は苦にならない。
後述する《刻まれし魔の鎮魂棺》に繋いだり、素材各種肉なり焼くなり。
誓約がある仕様上、出張ギミックにも多用される《魔轟神ルリー》よりも使用は少ないものの、魔法カードである為「魔弾」モンスターの効果トリガーとしても有用であり、《墓穴の指名者》や《D.D.クロウ》といった墓地除外効果によって特殊召喚を阻害される事が無い。
《魔弾の射手 スター》の効果トリガーにした際、相手に《増殖するG》をチェーン発動された場合、2ドローされない為に、スターの効果を発動するか否かは考える事になるだろう。
《刻まれし魔の鎮魂棺》
採用枚数 メインデッキ【0~3枚】
新たな悪魔族・光属性のリンク1モンスター。
「魔弾」では、強力な効果を使用し終えた《魔弾の射手 マックス》1体から、このモンスターをリンク召喚できる。良いんですか?ホンマに!?
①の効果は、誘発即時効果である為、特殊召喚直後のこのカードに《無限泡影》や《増殖するG》を投げられた場合、この効果をチェーン発動する事で、効果の無効や特殊召喚によるドロー効果を適用させないまま「デモンスミス」モンスターを特殊召喚できる。絶対に覚えておくといいだろう!
②の効果は、フィールド・墓地から、リンクモンスター以外の自分の悪魔族・光属性に攻撃力600アップの装備魔法化。
①のリリースから墓地発動で無駄がなく、剥がれても墓地にいる限り、再度装備化できるのは強力。「魔弾」モンスターにも装備できるシナジーも面白い。
召喚条件の仕様上、悪魔族・光属性1体から「デモンスミス」ギミックに繋がっていく為、非常に強力なカードと言わざるを得ない。
《刻まれし魔の大聖棺》
採用枚数 メインデッキ【1~2枚】
①の効果は、墓地融合素材デッキ戻し悪魔族融合。融合召喚先とそれに対応した墓地の融合素材が揃っていれば、アドバンテージを消費する事なく、融合召喚できる。
※墓地にいる融合モンスターを、融合素材としてEXデッキに戻し、その戻した融合モンスターを融合召喚する事はできないので注意。
②の効果は、《刻まれし魔の鎮魂棺》と同じく装備魔法化であり、こちらは相手からの効果対象不可付与。
装備モンスターを《無限泡影》や流行りの《エフェクト・ヴェーラー》等からケアできる点は大きい。
《刻まれし魔ラクリモーサ》
採用枚数 メインデッキ【1枚】
悪魔族・光属性2体を融合素材として指定した融合モンスター。
基本的に、墓地に落とした《刻まれし魔の詠聖》や、《刻まれし魔の大聖棺》の墓地融合で融合召喚する事になる。
①の効果は、自分の墓地・除外状態の悪魔族・光属性モンスターのサーチもしくは特殊召喚。効果処理時にどちらを適用できるか選べるので、相手に《増殖するG》等をチェーン発動されたとしても、サーチを選べば相手のドローしたい当てを外す事もできる。
②の効果は、全相手モンスターの攻撃力600ダウン。
③の効果は、墓地へ送られた場合、墓地の他の光属性・悪魔族1体を戻しての1200バーン。
自分のバトルフェイズ中に《超融合》から融合召喚した際、①の特殊召喚と②のデバフも相まって、戦闘能力と相手のライフを取る加速性が高く運用できる。
更にメインフェイズ2にリンク素材にしたり、《魔弾-デスペラード》等でわざとこのカードを破壊して墓地に送り、③の効果で追加で1200バーンも行えるので、エンドカードとして大いに活躍できるだろう。
ミラーでの《超融合》先の運用としても非常に強力だ。
《刻まれし魔ディエスイレ》
採用枚数 メインデッキ【1枚】
融合素材を計3体要求している点が重いので、基本的には《刻まれし魔の大聖棺》の墓地融合で融合召喚する事が多い。
①の効果は、装備したリンクモンスターのリンクマーカーの数まで、フリーチェーンでフィールドの表側表示のカードの無効化。
ピンと来ない人に言うと《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》の無効化効果の対象を選ばないバージョンと認識してもらえれば良い。
このカードが装備したリンクマーカーの合計まで無効にできるので、現状《刻まれし魔の鎮魂棺》、《刻まれし魔の大聖棺》の両者を装備する事で、攻撃力600アップ、相手からの効果対象不可付与と付随しながら、最大1~3枚までの表側表示のカードを無効にできる強力なモンスターと化す。
最大3枚まで無効化できるといったものの、大抵は相手の1枚札やこのカードに対する解決札に対して使う事になるので、実質的には1妨害として考える方が良い。
より多くの枚数を無効化する事にこだわり、相手の展開効果をスルーして、このカードの打点を超えるモンスターを出されては本末転倒である。
相手の場のカードの発動に対して、相手の他の表側表示のカードもオマケで無効化するくらいのスタンスで程良い。
②の効果は、墓地へ送られた場合、墓地の他の光属性・悪魔族1体を戻して、フィールドのカード1枚を対象とした墓地送り。
最悪このカードが除去された場合の置き土産として考え、破壊を介さない除去は強い。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
以上で「デモンスミス」編の解説を終了します。
←前回
第10回「超融合ガルーラ」編
次回→
この記事は全文無料ですが、著者のモチベーションアップに繋がりますので、面白かった、為になった等思って頂ければ、スキやコメント、投げ銭等お願い致します!!
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?