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瀬村みき、裸足の若者ホームレスと会う③

「さすがにその足では家に上がってほしくないな…うーん、どうしよっか」

「水場があれば自分で洗うけど」

「ちょっとそこに正座して」

 僕は言われるとおりにした。瀬村みきは、庭の園芸用ホースを延ばしてきて、僕の足裏に放水した。くすぐったかった。

「頑固な汚れ…全然落ちないよ…申し訳ないけど、デッキブラシ使っていい?痛かったら言ってね」

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