#7.秦野市のまちづくり~羽根森林資源活用拠点(仮称)~
皆さんはご自身が住まれている自治体でどんなまちづくりが進められようとしているかご存知ですか?
よっぽどまちづくりや市政に興味があるという方以外は見たこともないのが実状かと思います。ちょっとした興味から自分が住む自治体のまちづくり等に興味を持ち、調べてみましたので該当部分だけでもまとめてみます。
家を建てる際に、こういったことも調べていたら自治体選びも違ったかもしれません。
秦野市の総合計画である「総合計画はだの2030プラン」では「水とみどりに育まれ誰もが輝く暮らしよい都市(まち)」という都市像が掲げられており、その都市像を実現するための基本目標として、以下の目標が定められています。
また、市が定める「立地適正化計画」では図のように都市機能誘導区域と居住誘導区域が示されており、秦野市ならではといったような里山生活拠点といったものも示されています。
里山生活拠点のうち、秦野SAスマートIC(仮称)の東側に位置する箇所では、羽根森林資源活用拠点(仮称)における土地利用計画が策定されており、以下のコンセプトを基に土地利用計画が定められました。
この図にあるような木育コーナーやレストラン等、子どもを持つ親としてはなんともワクワクするようなワードやイメージ写真が載っています。
とはいえ、スペース的にそんなに過度な期待はできそうにもないと感じつつも、期待してしまうのが人間の性でしょうか…。
最近になって新たに土地利用計画図が更新され、主要施設の面積表がでてきましたので確認したところ、想像を超えてくるような資料がでてきました!
なんということでしょう
子育て家庭が期待した木育コーナー
匠の手によって計画された施設面積は驚きの”15㎡”!
これには多くの子育て家庭が満足…するはずないでしょう…。
子どもが何人ぐらい同時に利用することを想定してるのでしょうか
これって単なる木材加工所と研修施設なのでは?
そんなに研修やってるのか?稼働率が気になるところ。
稼働率がそこまで高くないのであれば研修は他の施設でやって、ワンフロア木育コーナーにしてもよかったのでは?
研修はレストランの一部を利用して実施する等、フレキシブルな使い方はできるのではないか?
山中湖町にあるキポキポとこの計画を比べると、木育という言葉を使うのはおこがましいぐらいの差があります
キポキポへ日帰り旅行したときの話しはまた別の機会に…。
まだ計画段階なので出来上がりを見てみないとなんとも言えないと思いますが、いまの情報で言えることは「子どもや子育て世代をバカにしすぎじゃありませんか?」ってこと。
子連れで遊びに来てくれた人がいて、レストランを利用したとしても、それでおしまいとなるでしょう。
観光っぽい要素は散りばめているものの、ターゲットは誰なのか?
市内に似たような機能を持つ施設もあり、施設毎の特色をもっと出していったほうが良いのではないか?こんななんにもならないような拠点施設を作るのであれば、無理に観光や官民連携の要素はいれずに木材加工施設を広めに作ればいいのに、と思ってしまいます。
パブリックコメントが募集されている、みらいの学校整備指針(案)を見ると、やけに悲観的なシナリオで進めようとしている様子が感じ取れます。
「学校を減らす」という話しを出したとしても、同意がとれにくいことから、こういった悲観的な案を出しているのかもしれませんが、今回紹介した利活用方針と合わせて見てみると、子どもや子育て世代に対する市の考えが透けて見えるようで嫌になってきてしまいます…。
今後の整備にあたっては、民間事業者からより具体的な提案を受けることを目的とした、民間活力の導入に向けたサウンディング型市場調査が行われる予定ですので、より良い提案がされることを切に願っております。
自分が住む自治体に対するネガティブな投稿はあまりしたくないとは思いつつも、皆さんへの注意喚起も兼ねて投稿いたします。
自分のまちに興味を持たないでいると、皆さんが知らないうちに色々な計画が進められようとしているかもしれません…。
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