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「肌断食」は、ニキビ、毛穴に効果的?メカニズムと正しいやり方
「肌断食」という美容法を一度は耳にしたことがあるのでは?
クレンジング、洗顔、化粧水、乳液、美容液などのスキンケアをやめ、肌本来の力を引き出す美容法。
なぜ「肌断食」は、スキンケアをやめるという逆のケアで、ニキビや毛穴に効果があるのか?
「肌断食」のメカニズムから、効果と正しいやり方を解説します。
▶「肌断食」のメカニズム
「肌断食」とは、スキンケアによって弱まった、肌本来の機能を取り戻すケア。
丁寧にスキンケアをしているつもりでも、摩擦や刺激で肌が敏感に傾いたり、メイクや乳液、クリームなどの油分が過剰で、毛穴トラブルやニキビの原因になっていたり・・・
毎日しっかりスキンケアをしている人ほど、ターンオーバーが乱れ、肌本来の機能が弱まっている可能性も。
◎「肌断食」は、ターンオーバーを正常化させる
「肌断食」は、定期的に肌が生まれ変わるターンオーバーを正常化するといわれています。
■ターンオーバーとは?
皮膚の一番下にある基底層で新しい細胞が生まれ、平均28日くらいかけて角質まで上がり、最後は垢となって剥がれ落ちるサイクルのこと
ターンオーバーが正常だと、生成されたメラニンも垢と一緒に排出されやすくなるので、シミができにくくなります。
さらに、細胞が絶えず入れ替わるで、外的刺激から肌を守るバリア機能も強化。角質内に水分を保持して、肌のうるおいを保ちます。
そして、乾燥によって引き起こされる過剰な皮脂分泌もなくなり、毛穴目立ちやニキビもできにくくなります。
しかし、もともと皮脂分泌が多い脂性肌タイプの毛穴目立ちやニキビには、あまり効果が見込めせん。
◎「肌断食」の効果
「肌断食」は、肌を入れ替えるターンオーバーを正常化し、外的刺激から肌を守るバリア機能を強化する効果があります。
①ターンオーバー正常化による効果
・メラニンの排出を促進:シミ予防
②バリア機能強化による効果
・角質の水分保持:肌のうるおいを保つ(肌乾燥の緩和と予防)
・過剰な皮脂分泌を防ぐ:ニキビ、テカリ、毛穴トラブル予防
上記2つに加え、スキンケアを控えることで摩擦や刺激を減らし、肌のキメを整え、肌荒れを改善する効果も期待できます。
▶成功させる「肌断食」のやり方
「肌断食」のやり方は、
【1】完全にスキンケアを断つ「完全肌断食」
【2】一部のスキンケアを断つ「プチ肌断食」
の大きく2つ。
肌断食を成功させるコツは、いきなり「完全肌断食」を始めずに、自分に合った「プチ肌断食」を徐々に取り入れ、肌を慣れさせていくことです。
【1】完全肌断食
完全な肌断食は、ぬるま湯洗顔のみで、スキンケアを断ち、メイクもしないというやり方。
ポイントは、洗顔の時の水温で、32~34度の少し冷たいかなと思う程度のぬるま湯。
毛穴の中の皮脂まで適度に洗い流せます。
それでも皮脂や汚れが気になる場合は、石けんを使うのはOK
また、洗顔後など乾燥が気になるときは、乾燥する箇所にだけワセリンを塗りましょう。
【2】プチ肌断食
プチ肌断食は、夜、休日、クレンジングの一部のスキンケアだけ断つというやり方。
「完全肌断食」に移行する前に、「プチ肌断食」で肌を慣れさせることが大切。
①夜だけ肌断食
夜だけ肌断食は、夜のクレンジング、化粧水、乳液、美容液などのスキンケアを断つというやり方。
日中メイクをする人は、この夜だけ肌断食がおすすめ。
メイクは、ミネラル系の石けん落ちコスメか、お湯だけで落ちるタイプにして。
メイク落としは、石けんとぬるま湯のみで行うことが重要。
石けんはしっかりと泡立て、やさしく包み込むように洗うことがポイント。
②休日だけ肌断食
休日だけ肌断食は、ぬるま湯洗顔のみで、スキンケアを断ちメイクもしないという「完全断食」を、休日のみ行うやり方。
休前日の夜は、クレンジングと洗顔で、メイクと汚れをキレイに落とし、化粧水や乳液、美容液などのスキンケアは経ちます。
翌日の休日からは、ぬるま湯洗顔のみで、1日中一切のスキンケアを断ちます。
どうしても乾燥が気になるときは、その箇所だけワセリンを。
1日だけでも効果的ですが、土日や連休などまとまった日数で取り組むと、より効果的。
③クレンジングだけ肌断食
クレンジングだけ肌断食は、クレンジングを使わないだけの簡単なやり方。
クレンジングに含まれる多量の界面活性剤や、肌への摩擦や刺激など肌負担を軽減することが目的。
メイクは、ミネラル系の石けん落ちコスメか、お湯だけで落ちるタイプにして、メイク落としは石けんとぬるま湯のみで。
もしくは、メイク落としもできる洗顔料に変えてもOK
ただその場合は、口紅やカバー力の高いファンデーションなどを使うのは避けて。
▶「肌断食」の注意点
肌断食中は、日中メイクや日焼け止めを塗らない分、肌が紫外線に直接さらされます。
できれば日中は外出せず、どうしても外出が必要な場合は、日傘や帽子などで紫外線対策を。
室内でも、肌を老化させる紫外線A波(UVA)は窓を透過するので、カーテンをしてなるべく紫外線を防ぐように。
また、肌は無防備な状態なので、髪の毛が触れたり、手でむやみに触るなどの刺激や負担も避けて。
乾燥が気になる場合も、無理にスキンケア断ちをせず、乾燥が気になる部分にはワセリンを塗るなどの保湿ケアをすることが大切です。
「肌断食」とは、スキンケアによって弱まった、肌本来の機能を取り戻すケアです。
肌を入れ替えるターンオーバーを正常化し、外的刺激から肌を守るバリア機能を強化することで、シミ、乾燥肌、ニキビ、テカリ、毛穴トラブルなどを緩和したり予防する効果が期待できます。
しかし、肌がもともと弱い人や、野外で紫外線にさらされる時間が長い人などには「肌断食」は不向きなので、そういう人は無理に「肌断食」をせずに、スキンケアの見直しで肌を回復させましょう。
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