「hacomono」1人目労務の1年間
はじめに
こんにちは。
hacomonoで労務を担当している「さき」と申します。
今日は、1人目労務として入社してから1年間でやったことをお話させていただきます。
こんな方に、少しは参考になればいいなと思って書いています。
従業員数が50人未満から50人以上に増えた労務ご担当者様
IPOを目指している中で奮闘されている労務ご担当者様
hacomonoに興味があって、社風や社内制度など知りたい方
本題に入る前に、簡単に自己紹介させていただきます。
前職では、人事部に長く在籍しており、新卒採用や社内研修、そして労務と幅広くタッチしていました。特に労務業務では、社会保険労務士の資格を取得し、勤怠・給与業務を行ったり、人事系システムへの興味もありSaaSシステムの社内導入なども行っていました。
hacomonoへは、2022年7月に1人目労務として入社しました。
事業内容への興味はもちろんですが、成長していく会社の労務部分を作り上げていく楽しさや、CEOをはじめとした社員の人柄の良さに惹かれて入社を決めました。
入社時の状況とやったこと一覧
私が入社した2022年7月のhacomonoの状況は以下のような感じでした。
会社の状況
従業員数が100名超えた頃
でも、ルールや仕組みは50人弱の会社っぽい
労務は専任がおらず、他部署(採用、総務、経理)が手分けしてやっていた
労務系システムは、freeeが入っていた。SmartHRは入れ立てでした。
ちなみに、私がhacomonoを知った2021年末は、まだ50人弱の会社でした。そこから選考中、内定、内定承諾と社員数はどんどん増え、入社した時には、たった半年で50人の壁どころか100人の壁を乗り越えていました。
子犬だと思っていたのに、実際に飼う頃には、立派な成犬になっていましたよ!!わお!って感じ。
犬を飼うときって、届出を出したり、定期的な予防接種に行ったり、小さくなった首輪は買い替えてあげたり、年齢に応じたドッグフード用意したりと、成長に合わせていろいろやってあげると思うのですが、会社も同じで、そのサイズ(従業員数)に合わせて、労務面でも、絶対にやらないといけないことや、やってあげたほうがいいことがあります。
私が入社した当初は、立派な成犬なのに、首輪が小さかったり、予防接種に行ってなかったりと言う感じで、やれることがたくさんある状態でした。
この1年間は、絶対にやらないといけないことと、将来のためにやっておいたほうがいいことを粛々とやっていった1年間でした。
実際にやったことを列挙すると以下のような感じです。
絶対にやらないといけないこと
法令で決まっていることなど、優先順位を上げて取り組みました。
雇用契約書、就業規則の見直し
安全衛生教育の実施
健康診断受診率100%の仕組みづくり
ストレスチェック診断
衛生管理者、産業医の専任と衛生委員会の実施
将来のためにやっておくべきこと
IPOを目指し、3年後、5年後も耐えうる労務体制とはどのようなものかを考えながら、下記にとりくみました。
労務デューデリジェンス
労務メンバーの採用
管理監督者、専門型裁量労働制の導入
勤怠システムの見直し
フルフレックスの導入(すでにリモートワークは導入済みでした)
夏季休暇を年末年始休暇に統合
入社日に年次有給休暇を付与
組織図、組織階層の整理
有期契約社員の契約サイクルの見直し
給与計算のアウトソース
社内申請の電子化
1年間の進め方
日々淡々とルーチン業務を行うイメージの労務ですが、スタートアップでは制度を整えたり、その規模にあった運用方法に変更したりと、攻めの姿勢で取り組むことができる楽しさがあります。
私の場合、早めにキャッチアップしたく、5月中旬から業務委託で関わらせていただき、7月より正式入社をしたので、1年間+αを、3つのフェーズでお話します。
業務委託期(5月中旬〜6月)
まずは、各部署に散らばっている労務業務をかき集めるところから始めました。
現状把握のために、パズルのピースを集めて、1枚の絵を作る感じです。やっている中で、年1回の業務など誰も担当していない欠けたパズルの存在が判明した時は、ちょっとした満足感を感じました。
(その後、めっちゃ慌てました(笑))
各部署に業務が散らばっていたおかげで、コーポレートメンバーとの関係構築がしやすかったのは、もっけの幸いでした。
上期(7月〜12月)
現状把握と、分散している業務の引き継ぎが完了した頃に、正式な入社日となりました。
この半年は、絶対にやらないといけないことに対応していくことが業務の中心でした。
従業員数が50人を超えると、法令上の義務がいろいろ増えます。提出する書類も増えます。それらを、労務の通常業務を行いつつ、取り組んでいきました。
そんな中でも従業員数はどんどん増えていく。
このままでは、業務に溺れる!!!
そんなこんなで、労務メンバーをもう1名採用することになり、その採用活動も併せて行いました。おかげさまで、素敵なメンバーがジョインしてくれることになったのは本当に嬉しかったです。
フルフレックスを導入できたことも上期の大きな成果でした。
導入に際して、コアタイムを設けるか、フレキシブルタイムは何時から何時にするか等、制度の詳細については、CXOも含めて話し合いました。
hacomonoらしさと採用力強化を考え、コアタイムなしのフルフレックス、それもフレキシブルタイムは5:00〜22:00(深夜時間以外)と最大限自由度の高い制度となりました。
すでにフルリモートは導入されていましたので、そこにフルフレックスが追加され、働き方としては、最高に自由度の高い体制になったと思います。
余談: 入社して早々お引越しして、オフィスがめちゃくちゃかっこよくなりました!(旧オフィスの引越作業をお手伝いできたのもいい思い出)
下期(1月〜6月)
1月から、2人になった労務チーム。
業務の引き継ぎなどいろいろ時間がかかるかも!?と見込んでいたのですが、光のごとく爆速で立ち上がった同僚でした。
下期は、「将来のためにやっておくべきこと」を中心に業務を進めていきました。
運用面では、勤怠システムをラクローに移行しました。PCログを元に出退勤打刻を行える仕組みが入っており、フルリモート化において、より精度の高い勤怠管理が行えるようになりました。未払い賃金のリスクも軽減されますし、毎日の打刻がいらないのは社員にとってもメリットになります。また、給与計算をアウトソースしたり、紙で運用されていた社内申請を電子化するなど、できる限りルーチン業務の工数が取られないような運用に修正していきました。
社内制度関連では、夏季休暇(3日)を年次有給休暇に統合し、入社日に付与するように変更しました。夏季休暇を年次有給休暇に統合すると、社員は夏に限らず長期休暇を取りやすくなりますし、会社側としては、年次有給休暇と統合しているので、年間5日の取得義務が達成しやすくなるという利点があります。(特別休暇は、年間5日の取得義務にカウントしてくれないので)
また、入社日から年次有給休暇を付与することによって、急な体調不良や家庭の事情など、もしものことを考える新入社員の方々に大変喜んでいただけて、導入してよかったです。
この他にも細かい施策も入れたら数多くのことをやってきましたが、あっという間の1年間でした。
ここまで書いていて、労務2人だけで頑張ってきたようになっていますが、私達が所属しているPeople&Culture部門には、採用、人事企画、広報、労務と4チームありまして、適宜連携して業務を進めています。労務面だけでなく、採用やオンボーディングなども日々進化しています。
(私が入社した頃を比較したら採用もオンボーディングも完全に別物に進化しています!)
People&Culture部門のメンバーは、サプライズでチームメンバーの誕生日を祝ったり、チームビルディングのイベントでは謎解きゲームやったりと、楽しむ時は楽しむ、真面目な時は真剣にやりきる、そんな集団です。
1年があっという間だったのは、明るくて前向きなメンバーと一緒だったからというのもあるなと、この記事を書いていて思いました。
みんなありがとう!!
気づいたら成犬になっていた会社を労務面では、安心して過ごせる環境を整備できたかなと思います。
とはいえ、まだまだやれることは山程あります。
次の一年は、まだまだやりきれていないことに挑戦していきたいと思っています!!