家系図画
久しぶりの投稿。
今回は家系図と先祖供養のお話です。
まずはじめに、
果歩さん(果歩(Kaho)|note)とご先祖様たちありがとうございます。
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私の家は父方とも母方と遠方だったこともあって、
親戚付き合いが多い方ではありませんでした。
いとこは親子ほど年齢が離れている人も多く、
祖父母も小学校ないし中学生の頃には亡くなっていて
血縁への想いも特になく大人になりました。
それが普通だったし、
家系図なんて自分には縁のないものだと思っていました。
それが、血縁とか親戚とか意識しなければならなくなったのは
昨年5月。
母が亡くなったからです。
両親は離婚していたし、
母の地元は遠い(九州)し、
そもそも母方の祖父母にはお墓がなく、納骨堂に納められています。
そして母の遺言は「お墓はいらない」でした。
それはいい、
それはいいけれど、
じゃあ私はこの先何に向かって思いを馳せたらいいの?
と、心の支えがないような、不安な気持ちになりました。
取り敢えずは、
以前から並べていた祖父母の写真の横に母の写真を置いて
毎朝手を合わせていました。
これでいいような、でもなんか独りよがりなような気分。
そうやって過ごしている時に
果歩さんの“たどる”に出逢いました。
果歩さんの“たどる”という絵は、
彼女の初めての個展で、最後のお部屋にあった絵で、
家系図を絵にしたものでした。
たくさんの根っこが、
上に咲くお花を支えているような応援しているような絵。
根っこが、派手ではないけれど
キラキラしているように見える。
不思議で、あたたかい絵。
個展で見た時は実は何とも言えない気持ちでした。
「いいなぁ」とぼんやり感じつつも
私にとって、母を想う場所は本当にこの形がいいのか、
ただの自己満足なんじゃないか、
とあれこれ考えていたように思います。
いいと思うけれど、
ぴったり!という感覚が無くて迷っっていました。
(考えてみれば、あれは果歩さんの“たどる”だから
私にぴったり来るわけはないね)
心のどこかでは、もう依頼することを決めているのに
どこか不安で落ち着かない気持ち。
母方の家系図は、実家を片付けている時に見つけていて
問題は父方でした。
父に聞いたら早そうだけれど、
父とは縁を切っていて連絡を取りたくない。
早々に「無理そうです」というようなことを果歩さんに伝えた気がします。
でもそこから、
もう母が導いてくれたとしかない流れが始まりました。
父の戸籍謄本を取るけれど、どこの戸籍から移動されたがが載っていない
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急に、母の荷物の中に手がかりがあるかも、と思い付く
↓
父方祖母からのはがきを見つけ住所を知る
↓
一か八かでその住所で書類を出せばいいか、と思うけれど
急に思い立ってダメもとで広島県福山市の役所へ電話
↓
役所のおねえさんからアドバイスをもらい、改編前の古い戸籍を取る
↓
本籍判明
↓
家系図作るからわかるだけの謄本全部ください
(ひいおじいちゃんくらいならわかるかも?)
↓
まさかの5親等までの大量の戸籍謄本ゲット
蓋をされていたものが外されたかのように、
「待ってたよ~!」と言わんばかりに
ご先祖様どっと出てきてくれたのです。
たくさんの謄本を見ているだけで、
あったかい気持ちになって長時間、何度も見返しました。
聞いたこともない、見たこともない人たちの名前なのに
急に味方が増えたみたいな、
家族に縁がないって思ってたのに
大家族になったみたいな気持ち。
ここまででも大収穫の気分で、
このきっかけをくれた果歩さんと“たどる”に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今毎朝、“たどる”を見上げて手を合わせています。
背筋がすっと伸びて、自然と息が深くなる。
名前を呼んで、命を守ってくれたこと、
命を繋いでくれてありがとうと伝える。
そして、私はこうやって生きますよ、と伝える。
ご先祖様たちが私をまるっと囲んでくれている。
あったかくて、ほっとする。
不安定で、一人ぼっちの感覚が強かった私が
自分の居場所(生きること、命)がしっかりしたように思う。
足元がしっかりした感覚。
名前を知っただけなのに。
絵をお願いした時はこんな気持ちになるなんて思いませんでした。
毎日、
ありがとうと
あいしてるが溢れて、
自分の命の前にこんなに命があると思ったら
自分の命もなんて愛おしい。
自分のことを人生でやっと大切に思えるようになったのです。
家系図を作るとか
先祖供養をするとかって、
私はどこかで「ご先祖様のためにする」って思っていたけれど
結果は全部私のためとなりました。
どんなに頑張ってもなかなかできなかったのに
自分のルーツを知ったらあっという間のこと。
ありがとうございます、果歩さん。
ありがとうございます、ご先祖様たち。
皆さんは、自分のご先祖様たちを知っていますか?
今自分があるのはご先祖様たちがいたから、
ご先祖様たちが、
今の自分と同じように、
日々を悩み、考え、たたかい、よろこび、愛し、命を繋ぎ、
人生を生き抜いてくれたからだと想いを寄せたことがありますか?