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12月26日:ゴツプロ!第十回公演『たかが十年の祭り』台湾公演レポ~その②

台湾ぶらり旅

台湾のホテルにて、4人の相部屋で宿泊させていただいている。
朝6時、誰かのスヌーズが何度も鳴り響いている。3分おきには鳴っていた。痺れを切らした浜谷さんが『いつ起きんねん』と関西弁でツッコんむ。

静かになった。心地いい静寂。
みんなの寝息が聞こえてくる。
私はこっそりホテルを抜け出した。

朝もやの台湾の街並み。私はこの街の風景が好きだ。建物全体が無骨で。窓には多くの鉄格子がいっぱいある。道路はバイクがはちゃめちゃに走っていて歩行者優先ではない。横断歩道を渡るには、やるかやられるかの強い意思が必要だ。
さて、これから地下鉄に乗るのだが、これがどうも大阪の地下鉄に似ている。こちらの「淡水メトロ」示す色が赤なのだが、これはまさしく「御堂筋線」だ。東京の「丸の内線」ではなく、なんか心斎橋っぽい。親近感が沸くし。わくわくする。

台湾では切符の代わりにICチップ。かわいい。

電車に揺られ30分程。北投に到着。私はこの地の温泉街に行きたかった。調べれば24時間やってる銭湯があった。

名を『北投青磺名湯』という。読み方はわからぬ。

番台のおばちゃんに「こんにちは」と日本語で言うと、「あら~日本人かい?」と日本語で案内してくれた。ありがたい。
おばちゃんは、「熱い湯と冷たい湯があるから交互にはいるんよ~。目をこすったらいかんよ~」などの諸注意が大阪のオカンみたいだった。

浴場に入って驚いたのが、脱衣所と風呂場が一体となっている
写真で伝えれないのが残念だが、脱いだそばから足元が濡れていく感じ。

熱いのと冷たいのがあるよと言われていたが、隣り合った風呂の温度は43度と44度。熱いのと熱いのだ。体に染み渡る。硫黄の匂いもするとてもいい湯だった。熱かった。

24時間

温泉街をブラブラして劇場へ。
楽屋にて、アビさん(佐藤さん)とお喋りして、どうやら今回のモチーフとなった温泉街は『北投』ではなく『新北投』にあるらしい! しまった。。そこは日本を思わせる素晴らしい箱根のような街並みが広がっている!らしい。。くやしい。近くまでいったのに。。明日は『滝の湯』を目指します。 お楽しみに。

劇場にて

本日は、昨日に引き続き場当たりです。

演出の川名さん

下北沢のザ・スズナリよりも天井が高く、そして客席も高さがあります。
見下ろすような舞台で、さらに左右の客席も横幅いっぱいです。
場当たりでは入念に「見切れ」を確認し、川名さんが客席を縦横無尽に駆けています。私たちも、左右の端の席に座り一緒に確認しております。

劇場が変われば声や音の響きも違います。今回はとても音が回る空間だなと。自分が発した言葉が耳に返ってくるまでの間に、相手の台詞が重なるという現象がおこるそうで。目線に関しても、見えるモノの高さをすり合わせ、俳優のみなさんの細かな調整が光ります。
同じ作品なのに細かく違う。やっぱり舞台はナマモノです。

場当たりの様子
いよいよ開幕

これからゲネプロを経て、いよいよ明日お客様にお披露目となります。

北投アートフェスティバル参加作品。
ゴツプロ!第十回公演『たかが十年の祭り』
みなさまと一緒に盛り上がれましたら。
ぜひぜひ世界へ拡散くださいませ。

前田隆成

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