ゴツプロ!『無頼の女房』 大分へやってきた〜尽きぬ欲望〜
どうも。前田隆成です。
ゴツプロ!『無頼の女房』東京公演が終わって、
次週に落語会に参加したり、観劇したり働いたり。
あれよあれよと九州は大分へ。
羽田空港から大分空港まで。
そこからバスで大分駅まで。
長いようであっという間の旅。
旅なんて大げさかも。
移動はほぼ座ってるんだから。
さて、本日は劇場仕込みだ。
大分県大分市コンパルホール
写真には写ってないけど、レンガでできた壁がすごいかっこいい。
私は舞台仕込みが好きだ。(本多劇場の時も書いた)
空っぽの舞台にセットが建ち上がる。今回は一軒家がどーんと現れる。いい。とてもいい。
大道具を建てるスタッフさんも好きだ。
職人の匂いがたまらない。なんで好きなんだろうか?
おそらく、母方のじいちゃんが看板屋を父方のじいちゃんが造船をしていたからだ!決めつける。
ものづくりをする大人が好きだ。愛らしい。
劇団員に交じって平台を『せーの!』で持ち上げる。そんな掛け声に胸が高鳴る。
この家のセットたちも、東京でトラックに積み込んで大分まで運送されてきた。劇団員の方々の運転でだ。しかも天気は大雨の中である。かっこいい。
その勇姿をぜひ見てほしい。
なんやかんや。あれよこれよ。
無事に舞台セットがたちあがった!
めでたしめでたしである。
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早く終わって時間ができた
そや温泉にいこう。大分やし。
劇場近くの銭湯を探す。
真っ黒な湯がウリの銭湯を見つけた。
めっちゃええ。
サウナも入った。
ピカピカになった。
もちもちにもなった。
その帰り道、雨だった。
まぁええやろう。
よしよし。よし。
目標は達成したし、帰ろうか。
いや、待てよ…
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海が見たい
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雨の6時38分
私は急に海を求める。
しゃーない。大分やし。
海とか近くにあるやろ。
長い旅がはじまった。
ずっと座りっぱなしじゃなく。
足を使った本物の移動なんだ。
しとしと雨の降る中、テクテクと。
googleマップ先生曰く、片道35分。
雨にもまけず、風にもまけず
途中のラーメン屋にもまけず
黙々と海を目指して歩く。
海を見れば何か洗われるような。
磯の香りを嗅げば童心に還れるような。
そんな予感がしてたんだ。
徒歩30分まき気味で到着。
磯の香は……しなかった。
鼻に広がる燃料のにおい。
広大な海の景色ではなく、
いっぱいの船が並んでた。
船をながめてゆっくり歩く。
じいちゃん造船やってたし。
それなりに船も好きやし。
端から端まで船を見た。
そして海を眺める。ただ眺める。
ひとつわかったことは。
海にきてもなんもなかった。
しばらく眺めて、雨に打たれて寒い。
帰り道の35分がひどく億劫になる。
帰って休もう。フカフカのベッドで。
いやまて。
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ごぼ天のうどんが食べたい。
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ええよな。九州来たんやし。
旅でわかりやすく気が大きくなっている。
欲望は尽きぬまま。ぷらぷらと歩くのだった。
最後までご愛読ありがとう。
明日はゴツプロ!『無頼の女房』大分公演
大分に親類やご友人おられましたらぜひに
お声掛けを願います。どうぞご贔屓に。
あ……ブラックモンブランが食べたい。
前田隆成
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