見出し画像

第漆回ハコボレ落語研究会 『片生ひ百年』こぼれ噺~その②

お疲れ様です。どうもどうも。どうにもこうにも。
燃え続けて今に至ります。今日は落語の稽古を重ねてまして、今回挑戦する『紺屋高尾』の難しさを感じております。4年前どうやってたんだろうか。
この落語の物語自体が完成されていて、たくさんの師匠方の『紺屋高尾』を聴いて、前よりも登り難くなっています。

知識をつけることにより、その界隈の掟に囚われて「落語っぽい」ものに近づいて。この「○○っぽい」はちっとも魅力的じゃないんです。

青臭さと誠実が久蔵(落語に出てくる人物)の売りで。久蔵は25歳で、私と同じ年。この物語ほどの久蔵の「ひたむきさ」の熱こそが大切であって、こざかしい技術や上手く見せる技みたいなのが、表にでていて。
脚本も、芝居もまだまだ「ひたむき」さと誠実さが足りないと気が付きました。
もちろん「やったれ無鉄砲」がいいとは思いません。お客様に届ける想いが誠実でありたい。ひとりの稽古場でそんなことを想いました。

明日より、残り2週間となりました。
まだまだです。まだまだやれるんです。
高校の演劇部を思い出して。なんなら燃えていた旗揚げ公演の初心を思い出して。演劇を続けていると、どこかの往来で「あの旗揚げみたよ」とか、「東京公演みました」とか。そんな言葉をくれる人がいます。その一言で、あと一歩、頑張れてきました。そんな人に感謝です。

居なくなったメンバーを想い、どれだけ支えられていたかを。申し訳なくなったり、それでも続けている自分はせめて恥じないように。なんだか言葉も繕いませんが、ありがとうと今なら思える。そしてそんな人にこそ今、会いたいって思うんです。

どうか2週間後をお楽しみにお待ちください。いつだってぶっちぎって良いものを届けたい。その一心で負けないで。もう少しだけ。
まっすぐに今日ももう少しだけ進もうと思います。

前田隆成

画像1

第漆回ハコボレ落語研究会
『片生ひ百年』
古典落語「紺屋高尾」より
作・演出・俳優 前田隆成
2022/03/26 (土) ~ 2022/03/28 (月)
会場:新宿眼科画廊スペース地下

○あらすじ○
香職人のリンネは落語『紺屋高尾』を聴いた。彼は噺の中に自身の境遇を重ねて決意を抱く。三年前に先立たれた彼女に逢うために「反魂香」を焚き始める。しかし、煙から現れたのは江戸弁が達者な死神だった。これはリンネが贈る、この世とあの世を繋ぐ物語。

○タイムテーブル○
3/26(土) 11:30★/19:00
3/27(日) 11:30★/15:00
3/28(月) 15:00
※上演時間は約60分です。

〇チケット料金〇
一般   2500円
★あさハコ 2000円

【ハコボレの公式サイト】

◎ご予約はこちらより


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?