3月4日「森のクジラに食べられた!」よりあとがき~①
3月4日 朝6時21分
おはようございます。ハコボレの前田隆成です。朝起きて「何かしなくては」という衝動に駆られて、パソコンを開きnoteを立ち上げました。
改めまして、SHASEN×ハコボレ『森のクジラに食べられた!』にご来場いただきまして誠にありがとうございました。早いもので公演より一週間が経ちました。キャスト、スタッフ、お客様、変わらずお元気してますでしょうか。書いている本人は生活の立て直しのために中々時間を要しています。
作品を作っているときはそれ以外何もできない日々を送って、作品を終えると何もできない時間が流れて。ちょうど一週間。ここらで何かやらなきゃ沈むぞという強迫観念から立ち上がりのきっかけとしてnoteを記します。
久方ぶりの演劇公演
ご愛読の方はご存じかと思いますが、演劇公演を最後に行ったのは2019年「はこしき」以来でした。このコロナ禍3年は『落語×演劇』を主に置いた一人芝居を東京/大阪で上演し、なるべく人が少ない公演を重ねてきました。
去年の8月、一人芝居2本立てを大阪で終えた、カーテンコールの挨拶で「次はもっとたくさんの人と帰ってきます」と告げました。
そこから数か月後。ハコボレの代表、角居より「うちの学生たちとやってみない?」と声がかかりました。角居は日本写真映像専門学校の教員でもあります。そしてこの学校、写真映像専門学校と書いてありますが、舞台製作コースや測量学科もあります。トノサマバッタのCMで有名な、神戸電子専門学校に似てますね。不思議な学校にご縁を頂き「やりたいです」と返事をしました。
会場は、専門学校の実習棟。入った瞬間のペンキの匂い。作りかけの美術やパネル、たくさんの廃材の山が広がっていました。この廃材を使って舞台を作りたい!とワクワクする構造を浮かべました。
たどり着いたのは「山奥にガラクタを食べるクジラがいる!」という全体像です。「会場の入り口から肋骨のアーチを立てて客席全体は飲み込まれたようにしたい!」とか、「舞台は胃酸で溶けた家具家電の山で溢れてて、胃酸で溶けたお姫様とかいる!」など、学生の前で語る26歳…。学生スタッフは4名。制作、音響、照明、美術。各担当ひとりづつ。どの話にも真剣に頷いてくれて、「面白そう」と乗ってくれたのは嬉しかったです。
夢いっぱいの舞台は、このように立ち上がりました。
私の思った通りの、肋骨アーチの入り口! クジラの中身に照明がハマってとても不思議で私好みな空間をつくってもらいました! お客様の入り口からワクワクしてもらいたいじゃないですか。だから美術つくるの好きなんですよ!
しかし、脚本が……。
いつもはキャストにお会いするときに初稿を完成させていくのですが、全然ダメでした。会ってみないと分からない。この人たちがどう喋るのかわからないと台詞が進まずに苦戦する日々が続きました。半ば「やめますか?」と先生方より心配されるくらい書けなくて、みなさんの時間を奪っているのが苦しかったです。時間がないとできる事はどんどん絞られる。稽古場でも、脚本の前田と演出の前田、さらには俳優の前田が混在するのは良くないです。今後の反省のひとつとして「先に書きあがってからオファーしようね」という結論に至りました。わお。
たくさんお待たせをしてしまいましたが、最後までついてきてくれるスタッフさん、キャストさんに改めて感謝いたします。
しばらくのnote活動について
今回のnoteは「あと語り~その①」です。「その②」「その③」もゆっくりとお待ちいただけると幸いです。
また3月中旬~下旬には、写真映像専門学校の「映像」部門の生徒さんが今回の公演の動画を編集してくれたものを販売いたします。それまでの間ではございますが、後語りにお付き合い願います。
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良ければ覗いてくださいませ。
3月4日 7:42
ハコボレ 前田隆成
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