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ゴツプロ!第十回公演『たかが十年の祭り』公演レポート~その⑤

5日目

おはようございます。朝。アビさん(佐藤さん)と一緒にサンドイッチと小籠包を公園で食べました。アビさんは早朝から一人で行動することが多く、旅公演で「馴染」の場所をつくるのが好きだそうで。
佐藤さんの考えと同じく、前田も一人行動が好きです。旅にきたらめいいっぱいその土地を味わいたいのです。旅公演は大好きです。

「なじみ」といいますと「7、4、3」の数字がかかってて、3回、4回はまだまだ顔見知り。7回通ってようやく「馴染」になるんだ。なんて一節を落語の方で聴いたことがあります。所説アリです。
私も台湾へも、3回、4回と重ねて、馴染んでいきたいなぁと。

龍と祭と私

今回の公演は2週に分かれております。とくに台湾では公演を金、土、日にしかやらない文化だそうで。
特にこの日曜日の会は盛り上がっていました。

思えば一本の作品をこれだけ多く客席で観劇したのは初めてです。同じ作品でも毎日違います。

今日は私が観れる最後の本番。
『龍の声が聴こえたのかもしれない』この台詞が好きでした。風呂に入ってる時に言われるこの台詞になぜだかジーンときたのです。
『龍を観た』という1人の男から物語が始まり、その熱が伝染して舞台上の人々も、祭りをしたくなり。小説家は物語を描きたくなる。
客席で観ている私にも。
龍の声が届いた気がします。

私は今回、拍手を送る側でした。
私も絶対にもらう側に立ちたい。
そう強く思う毎日でした。

終演後のお見送り、みんなホカホカしていて。
良い作品をみたあとの目をしていました。

私もプラス1℃を与えれる人でいたい。
そう思って私も一生懸命エールを贈りました。

今度は我々の番でございます。先輩方からもらった熱を冷めぬまま、自分の創作でお返しします。

2024年 芝居納め
ゴツプロ!第十回公演『たかが十年の祭り』
先輩方は来週も『祭り』が控えております。

もっともっと広がりますように。



拍手の熱を

2024 前田隆成



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