強迫性障害という病気について
強迫性障害は、精神疾患のひとつです。
精神といっても、心の問題ではなく脳の機能障害、という見解だそうです。
キョウハクと言うと、まるで脅しの「脅迫」に関係した病気だと思われてしまいそうですが、「強く迫る・無理に強要する」という意味の強迫です。この場合は、「患者が強要されている状態」だと思ってください。
医学的な詳しい話は、ネット上にもっときちんとした記事があると思うので
ここでは患者の主観で症状を書いていきます。
やりたくないのに強迫行為が止められない(手洗い・戸締り確認など)
不安や恐ろしい考えが頭から離れず、思考を占拠されコントロールできない
やめたいのにやめられず、自分は頭がおかしいのだと思い悩む
外に出るのが怖くなり、出かけられなくなる
症状に従って決められたルールでしか暮らせなくなる
社会活動や日常生活への影響が大きく、QOLが著しく下がる
大まかですがこんな感じです。
症状によっては、潔癖や真面目な人という見方をされがちですが、決してその範疇ではありません。コントロールや自己決定できるレベルを超えてしまい、通常の生活が立ち行かなくなっている状態です。
病気の説明のため「戸締りが不安で…」と言うと、「そんなの私もしょっちゅうだよ、みんな一緒だから大丈夫」と返されたことがあります。
励ましはとてもありがたいのですが、そういうレベルではないのです。
たとえば…戸締りが終えられなくて仕事に遅刻する、休憩時間を犠牲にしていったん自宅の鍵を確認しに帰る、退勤時間を過ぎても職場の戸締りが終わらず1時間以上その場から動けない…
ついには、戸締りを恐れるあまり外出が困難…。
普通の人は、そういうことは無いと思います。
とにかくすべてが過剰・異常になります。
今まで送れていた日常生活が、症状によって困難になっていく病気なのだと思っていただけると幸いです。
次回は、私の症状を例にして、さらに具体的な困りごとを書きたいと思います。