はこにわといいます。 箱庭と聞くと箱庭療法が浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんが、特に関係なく、ただ好きでつけた名前です。 昭和生まれの女性です。 20代で強迫性障害を発症しました。共存を模索したり挫折したりを繰り返し、気が付いたら十数年たちました。受診は遅めで、今のクリニックに通いはじめたのは3年ほど前です。 一人で病とひっそり向き合ってきましたが、近ごろはTwitter(現X)で葛藤や思いを発信することで救われることが多々あり、同じ病と戦う皆さんと交流させてもらっていま
強迫性障害を患っている人たちの中には 「前みたいに思い切り楽しむことができなくなった」という人が多いのではないかと思う。 私もそうだ。 食事に限った話ではない。 外出先の娯楽も楽しみもすべて、常に強迫観念に邪魔されて戦いながらしかできないので、発病前のように100%楽しむことはとてもできない。 周囲が気になる私と、どうにか楽しもうともがく私がいて、まるで本当の自分がここにいないような感覚のまま怒涛の1日が終わることもある。 楽しい、美味しいなど感情の動き率は、調子のいい時で
私は、夫と二人で暮らしている。 私の強迫性障害のせいでたくさんの紆余曲折がありながらも、なんとか今まで一緒に生活してきた。 でも、最近どうにも衝突が絶えない。 夫の、楽観的な性格。「足るを知る」というより、「最低限は足りてるんだからいいでしょ」という態度。それが私の神経を逆撫でるのだ。 今回はそのことで私の愚痴っぽい話をつらつら書いていく。 彼は、結婚する前から私の強迫性障害のことは知っていた。(というか付き合っている間に発症してしまったので、誰よりも先に知っていた) 精
地面に対して、ここしばらく頑張れている訓練がある。 同行者による『間接的な』地面の汚れは気にしない努力をする、ということだ。 私は母と行動を共にすることが多い。 強迫の症状が一番ひどかった時、電車に乗れなくなった私を母が車で連れ出してくれて、それを繰り返すうちに母と出かけることが私にとっての外出訓練になった。 母との外出は、他と比べて、いくらかハードルが低い。 なるべく母を強迫の「巻き込み」にしたくない気持ちがあり、よほどのことがなければ我慢するようにしている。 巻き込み
今日、改めて「なんで自分の毎日はこんなに不自由だらけなのか」を考えていた。 そしたら、やっぱり一番のネックは地面が怖いことだと思った。 私は感染恐怖(不潔恐怖)があるため、目に見えない汚れがとことん気になってしまい、とても落ち着いて外出はできない。 菌やウイルスが怖くて、汚れが伝染していくイメージが頭から浮かんで離れず、とにかく地面を恐れながら行動している。 間接的でもダメで、靴底はもちろんNGだし、地面に落ちたものを拾ったら手を洗うまでは次の行動がとれない。洋服の裾にも神
SNSを使っていると、栄養療法について熱心な人の投稿を目にすることがあります。 病気と栄養療法はけっこう結びつきが強いみたいで、強迫性障害を含む精神疾患の分野も、食事についての知識やアドバイスを絡めたツイートを見かけます。 私は栄養についてはほとんど無知で、 発酵食品が体にいいとか、炭水化物の食べ過ぎに注意とか、寝る3時間前は食事を控えるとか、本当にその程度。(しかも寝る3時間前でも食べてる) まず栄養療法って、どこまでを指すのでしょうかね? 保険適用外の、専門家によるサ
強迫性障害にはさまざまな種類があります。 確認強迫、加害恐怖、縁起強迫、不潔恐怖、不完全恐怖など…。ものによって「強迫」「恐怖」と、表現がまちまちです。どっちでも大差ないんですけどね。 「どんなときにどんなふうに困るのか」を書きたくて、私を例にした生活上の具体的な困りごとを綴っていきます。 あれもこれも困難です、という内容ですが、「これが強迫性障害の症状ですドヤ」という意図はありません。ありのまま書くことを優先しました。 ※症状の具体的な内容が書かれているので、不安の影響を
強迫性障害は、精神疾患のひとつです。 精神といっても、心の問題ではなく脳の機能障害、という見解だそうです。 キョウハクと言うと、まるで脅しの「脅迫」に関係した病気だと思われてしまいそうですが、「強く迫る・無理に強要する」という意味の強迫です。この場合は、「患者が強要されている状態」だと思ってください。 医学的な詳しい話は、ネット上にもっときちんとした記事があると思うので ここでは患者の主観で症状を書いていきます。 やりたくないのに強迫行為が止められない(手洗い・戸締り確