私のプレイリスト2024秋冬
秋がまるでないまま冬になってしまったので、プレイリストも秋冬とまとめさせてもらって、今年のnoteを締めくくろうと思います。
チバさんが亡くなって今年はずっと寂しかったし、悲しかったし、元気もなかなか出てきませんでした。本も読めなかったし映画もドラマもお笑いもほとんど見られないままだったけど、音楽だけはちゃんと聴いていた。
私にとっては、やっぱりあらゆるカルチャーの中で音楽は別格で、どんな暗い場所を歩いている時も聞こえる。ちゃんと届いてくる。そういうものなんだなと再確認することができました。そんな感謝の気持ちも込めて、今年最後の記事にできたらと思います。
1.シャロン ROSSO
寒くなってきたらというか、12月はほぼこればっかり聴いてるといっても過言ではない「シャロン」。チバユウスケ最高傑作との呼び声も高い名曲です。ジャカジャカ鳴っているギターと、切ないメロディー、脈打つようなベースと、軸となってバカスカ刻まれるドラム。どれを取っても完璧。非の打ち所のない曲です。私は12月生まれなので、チバさんが言うところの冬の星生まれなのかと思うと、少しだけ自分のことが好きになれる。そんな不思議な魔法にかけてくれる曲でもあったりします。
残念ながら公式でアップロードされている動画がないので、ここでご紹介できませんが、ぜひ検索してみてください。
2.赤いタンバリン BLANKEY JET CITY
なぜか、「シャロン」を聴くと、この「赤いタンバリン」もセットで聴きたくなってしまう。私はジャカジャカ鳴ってるギターに弱いようです。この曲も完璧な一曲と思えるひとつで、歌詞の中の「流れ星一個盗んで目の前に差し出した時の顔が見たい」って、こんなロマンチックで素敵な歌詞は、ベンジーにしか書けません。でも私は長い間、「流れ星一個盗んで」を「流れ星切って結んで」と間違えて覚えていました。ベンジー、ごめんね。
1998年に発売されたこの曲が入っているアルバム「ロメオの心臓」はもう何度聞いたか分からないくらい大好きな一枚です。「パイナップルサンド」とか「ぼくはヤンキー」とか「HAPPY SUNDAY MORNING」とか、とにかくカッコいい。色褪せない曲ばかりの名盤だと思います。
3.breaking hearts Chara
Charaは小学生の頃からずっと好きで、ずっと聴いてきた人なのですが、この曲は前夫である浅野忠信さんと離婚された直後の気持ちが生々しく反映されている曲です。すごく寂しくて切ない曲なのですが、サビの歌詞で「永遠の魅力って?…私にどのくらいあるの?いつだってさこの真面目さがうんざりさせるんだ」と歌うところで、私はいつもハッとさせられます。
「永遠の魅力」ってすごい言葉ですよね。彼にとって永遠に魅力ある人でありたいと願うばかりに思い詰めてしまう女心がぎゅっと凝縮されているように感じます。だけど、最後にはちゃんと「ゆっくり越えていこう」と歌っていて、Charaがいつも言っている「歌うように話し、話すように歌う」が体現されている曲なのだと思います。
4.レンヴェーグ・ワルツ くるり
この曲が収録されている「ワルツを踊れ」というアルバムが発売された2007年、私は一人ぼっちの冬を過ごしていました。
彼氏も友達もいない。学校とバイトと家のトライアングルをただ行き来するだけで、まさに音楽だけが友達だったあの年。このアルバムを聴きながら一人自転車を漕いで彷徨うように街を走っていた。
中でもこの「レンヴェーグ・ワルツ」がとても好きで、この曲を再生するといつもあの寂しかった冬を思い出すのですが、不思議と嫌な気持ちにはならないのです。そっと語りかけてくれるメロディーが、出口までの道を照らしてくれているようで、ちいさな希望を感じられる。寒さが身に染みる帰り道に聴きたくなる一曲です。
5.ジプシー・サンディー Thee Michelle Gun Elephant
今年はもうずっとチバさんの年だったので、やっぱりこの曲だよなという感じです。数あるミッシェルの曲でベスト10を選んでくださいと言われたら、間違いなく入る。それくらいには好きな一曲です。ギターのアベさんにとっては苦しかった時期の曲かもしれないけど、この後期のミッシェルの寂しくて冷たい感じのギターとメロディーはすごく好きだし、「あの子に居場所はいらない 空と海と大地に降り立って 人から人へと」という一節や、「どこかに本当に 果てというものがあるなら 一度くらいは行ってみたいと思う」という歌詞には、人生の中で何度も慰められてきたような気がします。
今こうしている時も、TVerでロックフェス「オハラブレイク’24 愛でぬりつぶせ」のダイジェストを見ながら書いてるのですが、チバさんが亡くなったことで、チバさんの曲が歌われなくなるのはやっぱり寂しいし、ああやって色んな人が様々な思いを乗せて歌い継いでくれることも、音楽の重要な役割なのかもと今は思います。
何よりきっと、チバさんはそんなみんなを見て喜んでいるだろうなとも思うし、彼の歌声が永遠にここにあることに変わりはない。これからもずっとチバユウスケの歌声を聴いて生きていくのだと思います。
このプレイリストも思い付きで始めたものの、何とか春夏秋冬やることができて、一年を締めくくる記事にすることができてよかったなと思います。
刺さる人には刺さる。刺さらない人には全く刺さらない記事。でも私はそういうものこそ、誰かの心に深く残ると信じています。
お金持ちになるために書いてるならそんなのは無駄なことだけど、私は書きたくて書いてるだけなので、これで良しとします。
来年は「THEE 30TH」としてミッシェルの30周年プロジェクトが始動することも発表されているし、星野源さんのニューアルバムの発売とツアーの予定も発表されていて、当たったら息子と二人で初めてライブに行けるので、それも楽しみです。
年が明ける前から楽しみが待っているって最高。来年は、きっといい年になるでしょう。皆様もゆっくりとのんびりとよいお年をお迎えください。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
また来年お会いしましょう!!