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その朝、私はホームレスに戻った。

今月のある日

とっても悲しい知らせがあって
悲しくて
腹がたって


そのことについて

一日中ぐるぐると
考えて
思い出して
腹が立って
涙が飛びでてくる

夫さんが帰ってきて

たくさん話して
たくさん聞いてもらって
やっぱり
涙が飛びでてくる


なんだか私は
とても疲れてしまっていて、

私は一階のソファベッドに
ごろりと寝ころび
買ってきた安い赤ワインを
味わうこと無く
ゴクゴク飲んでは
タバコを吸っては
涙が飛びでてくる始末

夕ごはんの片付けも
ゴミを捨てに行くことも
お風呂に入ることも

ぜーんぶほったらかしにしてしまっていました


でも、うーむ。
ゴミを捨てに行かなくちゃ…
と思っていたら、



夫さん
「あとで、二階のゴミも集めてから持ってくから、ゴロゴロしてなさい!」




「ありがたや…ありがたや。南〜無〜!」


そんな流れで
ワインの瓶と仲良くしながら
YouTubeを流しながら
ソファで
夢の中へ辿り着いておりました。





さっぶ!
寒すぎる!!!


明け方、あまりの寒さに目を覚ましました。
バサっと起き上がり
部屋を見渡します



玄関の扉が全開です…



風がびゅうびゅう吹いている
お外が丸見えです。


我が家の作りは
一階が
玄関開けるとすぐ
キッチンとリビングが
丸見えのお家です

キッチンのゴミ箱は空。

ははーん。
さては夫さん…

ちゃんとゴミを捨ててくれたんだね。

でも、ちゃんと鍵は閉めなかったんだ…

優しさが裏目にでる
って、こういうことなのか!

そういうところ、あるんだよなあ。。。
今日もやりよるな…夫さん


この時、外の気温はマイナス5℃。



風も強くて、雪も降っていました。

そして、流しっぱなしだったYouTubeは
いつの間にか
2021年の12月21日の天気予報
それも2時間にも及ぶ動画。

なんだこれ…

T-SQUARE的な音楽が流れていました



寒い…寒すぎる。
すぐストーブをつけました。


夫さんが起きてきました。

さっそく
ゴミを捨ててくれたことを感謝して、

玄関が全開になっていたことを伝えると


夫さん
「きゃー!
   ホームレスに戻らないで〜!」
(ケタケタ笑いながら、なぜか嬉しそうに)



あなたなのだよ、
私の時を戻したのは…(笑)


17歳の夏の
2週間のホームレス生活を思い出しました。

あの時は
毎日汗だくで起きたけど


マイナス5℃もキツい。



ただ、そのおかげで

前の日の悲しみは
少しひっこんで
なんなら早起きして
1日をはじめられましたとさ。

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