<園庭整備>種を蒔いたら足元に草が生えてきた!
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
6月に入ると、年度末で一旦完了していた園庭のお仕事がまた動き出しました。それとともに、年度末までに園庭でさまざまなことに取り組んだ成果というか結果というかが、出てくる時期でもあります。
例えば、落葉樹が芽吹いてきた。とか、水溜り問題がどれくらい解消されたか。とか、子供達の遊びの変化。などなど。
というわけで、今日は園庭整備のお話です。
土嚢に仕込んだ種
園庭の土留めに利用した土嚢はジュート(麻)でできた土嚢でした。そこへクローバーなどの植物の種を仕込みました。
麻でできた土嚢袋は、プラスチック製のものとは違っていつか自然に還ってしまいます。
そうすると、土嚢としての機能は果たせなくなってしまうのですが、代わりに時間とともに土嚢に仕込んでいた種が発芽し、土嚢に変わってその植物の根が土留めの役目を担ってくれます。
とても自然に優しい土留めの方法です。
土嚢に仕込んだ種が発芽するかどうかドキドキしながら春を迎えましたが、無事発芽していましたよ!!
生分解性植生土嚢がおすすめ
園庭の築山を作るにあたって土留めに利用するもので、麻素材の土嚢+植物の種子。を先にご紹介しましたが、もっと手間いらずの便利なものがあります。
生分解性植生土嚢です。
初めて聞く言葉かもしれませんので、一つづつ説明しますね。
生分解性とは
現在、環境問題の一つになっているプラスチックですが、一般的によく見かける土嚢はそのままにしていると、紫外線や摩耗によってボロボロになってきても、溶けて自然界に吸収されるということはありません。
しかし、生分解性の土嚢はというと、わかりやすくいうと自然に還る土嚢。という意味です。
植生土嚢
生分解性植生土嚢って、土留めをしながら緑の景観を作っていける便利な建設資材です。
足元に広がる緑の効果
学校の校庭で、雑草が生えないようにと休み時間や体育祭前なんかに、校庭の雑草をひたすら抜かされた経験はありませんか?
そうやって私たちはなんとなく、「公式で遊ぶ場所」は草が生えない真っ平な土の場所。といったイメージを持っているところがあります。
しかし、その真っ平な土は夏場は太陽の熱で温度が上がり、とても裸足で遊ぶことはできません。
そこに植物が生えていると、地表面の温度はぐんと低くなります。
植物の蒸散作用
そこに生えている植物の蒸散作用による気化熱では、地面より少し離れた周辺の気温も下げることができます。
木陰の下が寒冷紗の下よりも涼しく感じるのは、その植物の蒸散作用によって周辺の空気中の熱を下げる効果によるものです。
今日の園庭では、まだよちよち歩きの子供たちが水遊びをしていました。
よちよちですから、歩いているとドンと尻餅をつきます。
しかし、そこに柔らかい草が生えているので、驚いて泣く子もすぐに機嫌を直して遊んでいます。
よちよち歩きの子供達にとって、地面は大人に比べるとずっと近い。
そのため、地面から反射して受ける熱もより強く感じます。
それらを低減するためにも、じっくり遊ぶような場所は足元に植物、頭上は木陰がある状態が理想です。
どんな種を蒔いたか
さまざまな園でオリジナルで生分解性植生土嚢を作ったり、既製品の植生土嚢を使用したりしてきました。
さて、その植生土嚢にはなんの植物の種を入れたでしょう。
私が種子を入れる場合は、
クローバー(シロツメグサ・アカツメグサ)西洋芝がメインです。
それ以外に先日はストロベリーキャンドル(ベニバナツメクサ)やキバナコスモス。余っていた向日葵の種なども混ぜてみました。
どれも、根を張ってくれると土壌改良にも一役かってくれる便利な植物です。
既製品を購入する場合には、種子の配合について気になる方はメーカーに尋ねるかパンフレットなどを確認してみられてくださいね。
まとめー雨の日の遊び、晴れの日の遊び
この時期は雨が降る日が続いたり、晴れた日でも温度が上がりすぎて熱中症の危険もあって園庭での外の遊びが難しくなったりします。
そこで子供達に大人気なのが、水遊びです!
2歳くらいの子供たちが、水道の蛇口から出てくる水を指で押さえたりして遊んでいました。それがとっても上手に水を飛ばして、先生たちにも不意に水がかかったりして、先生が驚いて笑顔になって、それをみた子供達も笑顔になって。
小さい頃に、こうやって存分に水で遊べる環境って、とっても大事よね。と、思ってみておりました。
さて、今週はその園庭に関する宿題をこなさねばならない日々になりそうです。雨が降ったり止んだりの季節ですので、お天気に振り回されずにできる作業はありがたいですね。
では、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
みなさま、良い1日を。
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