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#002 100万枚の画像編集整理の自動化

本日の事例は、"数をこなす"という自動化の一例です。
対象は、あるジャンルの老舗問屋業の企業さん、SKU数は5万点を超え、その商品の画像素材は100万枚以上にのぼります。
この画像素材の編集と整理を自動化した際の事例をご紹介します。


自動化前の状況

自社でEC直営を始めて1年弱が経過しました。経年で蓄積された商品情報や写真素材があり、画像は100万枚を超え、すでに管理が難しい状況です。これらの画像はWEB上やローカルストレージなど、複数の場所に散在しています。さらに、過去に紙媒体のカタログでも使用していたため、画像サイズや解像度も様々で、カラーもRGBとCMYKが混在しています。また、画像名のルールも世代によって統一されておらず、商品の登録などに支障をきたしています。

自動化のフロー

そう言ったご事情で管理方法やルールを決め自動化しました。
実際のフローは下記になります。

  1. 保管場所の特定とパスやurlでリスト化しデータベースに

  2. ディレクトリやネーミングをルール化

  3. 自動化によりリストから上記のルールで画像を格納

  4. ファイル名は上記格納時にリネーム済み

  5. 格納後に画像サイズ、解像度とカラーモードをRGBに統一

システム構成

構成

それぞれの役割

使用PCは画像の収集自動化用のpython|VBAプログラムを稼働させ、画像の編集はImageMagickで行います。

それぞれの基本的な説明

Python
Pythonは、シンプルな構文と豊富なライブラリを特徴とする高水準のプログラミング言語です。Web開発、データ分析、人工知能、機械学習、スクリプト作成など幅広い用途で使われており、可読性が高く初心者にも扱いやすいことが特徴です。
VBA (Visual Basic for Applications)
VBAは、Microsoft Office製品(Excel、Word、Accessなど)を自動化するためのプログラミング言語です。ユーザーはVBAを使ってマクロを作成し、タスクの自動化やカスタム関数の作成が可能です。オフィス業務の効率化や定型処理の自動化に広く利用されています。
ImageMagick
ImageMagickは、画像の作成、編集、変換を行うためのオープンソースのソフトウェアスイートです。コマンドラインから操作でき、さまざまな画像形式をサポートしています。バッチ処理や自動化スクリプトでの使用に適しており、高度な画像加工や最適化を行うことができます。

今日のポイント

本日の事例は、「数をこなす」自動化の一例です。人の手で処理するには量が多すぎる場合、自動化を活用することで効率化が図れます。人が行うべきは、「ルールを決めること」のみです。
多くの作業には一定のルールが存在していますが、普段はそのルールを意識せずに仕事をしている人も多いのではないでしょうか。実は、作業を細かく分解してみると、多くのことが自動化できることに気づきます。本日のポイントとして、この点を強調して締めくくります。

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