#001 価格対抗の自動化

最初の事例は分かりやすい、とても実務的な自動化例です。
こちらは、Amazon出品商品の価格を競合に合わせて自動調整する仕組みです。これは、価格調査を1時間ごとに行い、事前に設定されたルールに基づいて金額やポイントを調整することで、検索での優位性を保つものです。24時間365日稼働するため、人手では対応できない転売ヤー対策の自動化例です。

自動化前の状況

自動化前は他店の価格変化のアラートはできてた、業務時間内に手動で対応。しかし、24時間対応できる自動化にすれば大きな効果が期待でる。
しかし手動では200商品すべてに対応するのは難しく、自動化サービスも存在しますが、対抗価格に対して価格やポイントのリセットが自動でできないため、損失が発生する可能性があると言ったご状況でした。

自動化のフロー

そう言ったご事情でご要望通りに自動化しました。
実際のフローは下記になります。

1. 順位と価格を１時間毎に調査

2. 調査の結果に応じて管理画面にログイン

3. 検索結果で１番目が取れていない場合は管理画面から価格やポイントで対抗値下げ

4. １時間後に次点の競合店の価格が上がっていればこちらも値上げ

5. 200商品分の状況をその都度ログを出力

システム構成

構成

• 使用PC　２台（３万円程度のミニPC、内バックアップ用１台）

• 使用言語　VBA

• 使用クラウド　Google sheet

それぞれの役割

使用PCは自動化用のVBAプログラムを稼働させます。
念の為、バックアップ用のPCも同様の仕様にしています。
Google sheetは商品情報のデータベースとルールを共有。
ログの出力と共有もGoogle sheetで行う。

応用

この自動化は、定点観測しているデータに基づいて独自のアクションを行う単純な仕組みで、さまざまな場面に応用できます。例えば、定例レポートの自動化、調査の自動化、顧客対応の自動化などが可能です。環境やアプリに依存せず、ローカルPCのパワーで動作するVBAの利点を活かしています。

今日のポイント

初回の事例は典型的な自動化です。初期設定をすれば、365日24時間、人手を介さずに全てが完結します。このように自動化は、人では不可能な24時間稼働を可能にし、利益に直結するため大きな価値があります。日々の手作業には多くの自動化の可能性が眠っているかもしれません。今後も参考になる事例を紹介していきますので、ご期待ください。