おやすみに向かう詩
時が止まったように揺らぐことのない視線
光を吸い込み世界の裏側で何かを探してる
夜明けの到来を待つ背中に寄り掛かる冷気
内から湧き出る熱がまだあることを教える
狩りの終わりを自分で決められない鳥たち
人間も仕事の終わりがわからないもんだよ
物が増えて満足度が下がっていく部屋の中
本当に大切にしたいと思ったものが隠れた
高さが合わないと感じてから二年を経た枕
問題が高さなのか反発力の好みなのかは謎
少しだけ呼吸を整えて毛布の肌触りに笑顔
暖かいけど朝方は少し頼りないのはご愛嬌
段々と眠くなってきたことに気づかれる頃
この一文で締めるからおやすみ長い秋の夜