自動書記と自己新発見

最近、頭の中を整理するという目的ではなく、何も考えずにノートを開きペンを握った時に、自分の内からどんな言葉が出てくるのか、文章としてどのように紡がれていくのか、そういうことに興味が出てきた。
カフェに行き珈琲を飲みながら煙草を吸い、ポケットノートを開いて真っさらなページにペン先をつける。
あとは自動書記のように手が動きたいように動き、単語を繋ぎ文章にしていく。
考えて書いたら出てこないであろう文章の流れ、言葉の連なりを見ることができて楽しい。
もちろん無意識で何かしら考えているんだろうけど、普段の思考で出てくるものではない。
衝動といえば衝動。意味が分からなかったり、やたら詩的に見えたり。
それでも価値がないかというと、そういうことではなく、「思考の檻から解き放たれた何か」という、ある種の野性味を感じてとても心地良い。
きっとこういう書き方の中から、誰かの心に無性に引っかかる言葉が生まれるのかもしれない。論理的にではなく本能的に惹かれてしまう言葉たち。
書いた本人だけがそう思うのかもしれないけど、それならそれで。
少なくとも新しい自分を発見できるわけだから、その体験も楽しいんじゃなかろうか。

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