一般的な会社員には程遠いパーソナリティの私がHackCampで会社員として頑張ってこられた最初の理由
子供の頃からあまりグループに所属するのが得意ではありませんでした。特定の友達もいたけれど、いろんな人と仲良くしていたし、一人の時間も大事だったし、グループ同士の揉め合いは巻き込まれたくないというよりも、なんか浮世離れした感じの子だったようで、あまり巻き込んでもらえなかったw
大学卒業した頃は就職氷河期だったのでさっさとあきらめて離脱し、留学したあとは派遣の仕事をずっとやりました。なかなかおもしろい会社で仕事をすることもできたし、いやなら辞めればいいし、所属意識の低い自分に合った働き方だな〜と思っていました。子供が生まれてからはずっとフリーランス。お家が大好きなので、お家にずっといられてすごくいい働き方だなと思いました。
そんなふうに正社員歴0、正社員になる気も0だった私に、ある人が今の会社HackCampで採用してるからどう?と声をかけてくれました。小さい会社に興味があったし、メンバーも面白い人達だったし、なんせ、リモートで仕事していいって言ってくれたので、じゃぁちょっとやってみようかなと思いました。
久しぶりにする仕事、それも大手の派遣ではまず触れられないようなおもしろい仕事をまかせてもらえて、毎日夢中で頑張りました。自分の意見を聞いてもらってそれをありがたがってもらえるってすごくパワーになるんだなと思いました。それに二人の息子たちとの距離についても自分が納得いかない選択をしなくて済んで、ほんとにありがたかったです。
あれから2年半、この10月に、実は弊社に新しいメンバーがジョインしました。まだメンバープロフィールもできていないので、詳しい紹介は後日にしますが、営業の実績が豊富なとても有能でユニークな女性です。
この小さな会社にジョインしたばかりの彼女を見ていて、自分が入社した当初のことを思い出しました。
あれはちょうど2年前の今頃。私は入社して4ヶ月くらい。入社してすぐに営業から入らせてもらって、入札、イベントの企画、実施まで、みなさんの助けを借りながらあるイベントに毎日汗を流して取り組んでいたころです。
いきなりやってうまくいくわけもなく、それでもなんとか良いところを見せようと思っていました。あちこちの地域でアイデアソンを企画して実施するために、各地で手伝いをしてくれるアルバイトさんの採用も私がやりました。
ある地域でアルバイトを名乗り出てくれた方は、Code forに関わっていらっしゃる男性でした。Code forの方なので、もちろん、ソーシャルハックへの意欲も旺盛で、ハッカソンになれていて、エンジニアリングの知識も豊富な方、、、、でも、彼は、比較的ご高齢でした。セッティングをしてもらって、オンラインで面接をしました。ハッカソンでCode forに繋がりのある方にアルバイトをお願いすることは弊社では実はよくあるのですが、当時のわたしはよく知らず、ご高齢の方がアルバイトかとちょっとびっくりしてしまいました。でも、とても良い方だし、地域のことにも詳しいし、いろんな人が関わってくれるのは面白いなと思い、ありがたくお願いすることにしました。
そのイベントには、私自身は子供の運動会があり参加ができなくて、ボスの矢吹さんがファシリで、そのアルバイトさんと一緒にイベントを回してくれました。でも、ふと不安になってしまったんですよね。矢吹さんが、「ああいう仕事は普通若い学生とかがやる感じじゃないの?」って言うんじゃないかと。自分もついていってカバーすることができないし、イメージと違うっていわれてしまうかも。ああ、どうしよう。私手配をしくじってしまったかもと。
イベントは超悪天候(台風直撃)が重なり、欠席率も非常に高く、まだまだ未熟な私のせいで現場は相当大変だったはずでした。
でも、ハッカソンをよく知っていらっしゃって、人格も言うこと無いし、私はもう一回面接したって絶対採用するだろうと思いました。そもそもその方がむしろおもしろいと思ったからお願いしたのです。
なので、その次のイベントで矢吹さんとエレベーターに同乗したときに、「どうでした?アルバイトの方?」って聞いてみたんですが、その時私はぼんやりと、「もしこれが失敗だったんだったら、私はやっぱり会社のお仕事には向かない人間なんだから、もうやめよう」と思っていました。自分には仕事のためにそういう自分の思いと違う判断はできないしと。
すると矢吹さんは、「いや〜、ほんといい人だった!気が利いてさ〜!」と、とてもうれしそうに言ってくれました。その時の矢吹さんの声は今でも鮮明に覚えています。まだあまり良く矢吹さんのことを知らなかったんですね。今思えばそんなネガティブなことを言われるはずなかったのです。矢吹さんはアイディエーションのプロですが、良いアイデアには参加者の多様性が必須。弊社にとっては、多様性やインクルージョンは当たり前のことだったのです。だからこそ、そもそも私みたいなのが採用されていたわけですww
ああ、自分はなんかいいとこ見せようと変なことかんがえちゃっていたんだなとちょっと恥ずかしくなりました。なんか、社会で活躍するには、色々と諦めて大人にならないと認めてもらえないって思い込んでたんですね。この会社ではそういうことがんばらなくてもいいんだ、あの素敵なおじさんにおまかせしたいって私が思えばそれを尊重してもらえる会社なんだなとその時にようやく実感しました。
そんな我社にジョインされた新メンバーに、かけたい言葉は
「自分らしく仕事して大丈夫な会社です」ということです。
全員そうしているので、遠慮しないでそうして大丈夫です。お互い様なのでちゃんと尊重してもらえるはずです。
そして、こんな風に所属意識が低くて、毎日趣味の編み物ができないことに不満を漏らし続けている私ですが、そんな私を360度評価でぼろくそに褒めてくれて、執行役員に昇格してくれたような会社です。
2年前の今頃を思うと、なんだかとても不思議な気持ちになりますが、そんなわけで、10月付けでHackCampの執行役員になりました。
今期の弊社は、コロナの危機においてもおまかせいただける案件がぐっと増えており、過去のお客様と継続的にお付き合いさせていただけるケースもどんどん増えてきました。日々、スタッフが、ちょっとしたことにもこだわりを捨てず、お客様と一緒に理想の形に近づこうと努力した成果が実り始めているものと、それぞれにユニークな個性を持つ弊社のスタッフを誇らしく思います。
コロナ禍にあってもお客様と一緒に成長し続けるHackCampをより良い会社にするために、非力ながら精進してまいります!先頭を切って血眼になって成長していきますのでw、HackCampをこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
余談ですが、この男性はこのイベントにIPA未踏ジュニアの加藤周くんとそのお兄さんを誘ってくれて、加藤くんのお兄さんはその翌年、本業の休業期間に弊社でインターンをしてくれたりというご縁までもたらしてくれました。加藤周くんが上京した際には、流山のシェアオフィスTristに地域の子どもたちを集めて天才プログラマーと元プロテニスプレーヤーの二人がどんな風に学校生活を送ってきたか、型にはまらない成長の仕方について先輩の目線から語ってもらったりもしました。
Kさん、その節はありがとうございました!またよろしくお願いいたします!!