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【週刊新川】釜ヶ崎芸術大学って、どんな場所?

こんにちは。株式会社HACK(新川モール)学生チームの髙橋です。

この夏に学生たちで投稿してきた【まちと夏とわたし】も、いよいよ終盤にさしかかってきました。すっかり涼しくなり、夏というよりもう秋です。

さて、今回の記事では、先日わたしが訪れた大阪・西成区にある素敵な「場」をちょこっとだけ紹介します。

日雇い労働者のまちとして知られる西成のあいりん地区。住民の高齢化が進む
かなり衝撃的な看板を発見

表現とであいの場、釜ヶ崎芸術大学

お邪魔したのは、地下鉄御堂筋線「動物園前」を降りてすぐの商店街にある「ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧称:ココルーム)」。

ここは、ほぼ毎日開かれていて、誰でもふらっと立ち寄ることができる場所。
一見「大学」には見えないこの施設ですが、既存の大学を超えた、枠に収まらないまなびの場としてたくさんの人に愛されています。
ここでは多様な人がであい、会話を交わし、自由な「表現」を楽しみます。

いろんな人形や本、ピアノ、なんでもある!
キッチンやテーブルでは、つねに楽しそうな会話がきこえてくる…
着物姿がすてきな、代表の上田假奈代さん

西成という地域柄、ここにはさまざまな人たちが集います。そうして来た人それぞれが、ここでの体験を通して、日々の暮らしや人との関わりを見つめ直すきっかけになっているんだとか。

この場所が作られた経緯や、普段どんなことが行われているのかについては、ここでは長くなってしまうので、ぜひこちらのサイトから覗いてみてくださいね。

演劇「路地裏BABY」を鑑賞

さて、わたしが訪れた時には、ちょうど中庭で「路地裏BABY」というお芝居が上演されるとのことで、そちらを観させてもらうことに…!

4日間しかみられない貴重なお芝居!(出典:NPO法人こえとことばとこころの部屋/Facebook)
開放的な中庭。木漏れ日が心地よい

残念ながら上演中の撮影はできなかったのですが、そのときの場の雰囲気がとっても(!)よかったんです。

劇に出演されているのは、ふだんからこの場所に通うひとたち。彼らのありのままの自然な表現、感情の強くこもったお芝居に胸がいっぱいになり、とても大きなエネルギーをもらえる作品でした。

また、お芝居中に脇からイタチが飛び出してきたり、面白いセリフに観客みんなで大笑いしたり、演者の方のパフォーマンスに合わせて手拍子が起こったり。
鑑賞者やまわりに住むいきものも一緒になってお芝居をつくっている、という感覚で、観劇が苦手なわたしも終始ニコニコ顔で観ることができました。

出演者のみなさんの笑顔。すてき

心もほかほか、まかないごはん

お芝居のあとはみんなでご飯のじゅんび!

そしてこの釜ヶ崎芸術大学では、昼と夜に「まかないごはん」があります。

集まったみんなでご飯を用意し、食卓を囲って、会話を楽しみながら一緒に食べる。
コロナ禍ということもあり、普段1人で黙食ですませることが多い中、久しぶりに人との食事の楽しみを思い出しました。じーん。
(食べるのに夢中で写真を撮りわすれました!)

食べ終わった後は、もちろん後かたづけも。
ここではとにかく人任せ、ではなく、なんでもみんなでやるんです。
その積み重ねで、だんだんみんながこの場所に主体的に関わるようになるんだなあ、と実感(実はこれは、わたしたちHACKの活動でも大事にしていることだったりします)。

釜ヶ崎のおじさんや、旅人、ふらっと立ち寄った人、近所の人、こども、ボランティア、インターン、スタッフ、アーティスト、そこにいるみんなでその場所を、空間をつくっていく。
だれも取り残されないあたたかい場がそこにはありました。

今回は1日だけしか伺えませんでしたが、また何度でも足を運びたい…!
そう思える空間でした。

わたしたちの新しいチャレンジ

そして、わたしたちの住む浜松でも、こんな素敵な場をつくれたら…。
と、いうことで(?)
新川モールを少しでもそんな場所にしていこうと、実は学生チームで、新たなイベントをいくつか企画しています。

釜ヶ崎のまちで地域に根ざした場がつくられているように、この地域、浜松の街中だからこそできることや、築ける関係性を大切にしたいと考えています。

さまざまな出会いが生まれるような、自分ゴトとして楽しめるような、そんなイベントをお届けできるように、みんなで試行錯誤しながら頑張っていく予定です!
ぜひ期待と応援のまなざしを向けていただけたら、嬉しいです。

では、今日の記事はこんなところで。
次回で、【まちと夏とわたし】の連載は最終回になります!
次の更新も、ぜひお楽しみに♪



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