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【週刊新川】ものがたるもーる【新川モールのゴミ紹介!】

こんにちは!株式会社HACK(新川モール)学生チームの前田朱里です。

今回のライター:前田朱里

【週刊新川】ということで、これから一週間に一本は必ずや、楽しい記事をお届けできればと思っております。よろしくお願いします!


さて、早速ですが本記事では「物語るモール」もとい「ものがたるもーる」と題して……

新川モールに落ちていた「ゴミ」を紹介します!!

(どういうこと? ゴミが一体何を物語るというのか? と思った皆様、ゴミを甘く見てはいけません。ぜひともこのまま読み進めてください。)

高架下、人通りが多く繁華街にもほど近い新川モールには、夜になるとたくさんの面白いゴミがポイ捨てされています。

23時ごろの新川モール

歩いていると視界に入ってしまう、「なにこれ?」「どうしてこんなところに?」と思わざるを得ない個性的なゴミの数々。

ゴミ々(ごみごみ)はどこから来たのか、ゴミ々は何者か、ゴミ々はどこへ行くのか……

ついうっとりと思いを馳せてしまうのです。
私はゴミが大好きです。

それでは4月から6月の間に見つけた素敵なゴミ3選をご紹介いたします。読者の皆様が新しく、ゴミの魅力を発見できましたら幸いです。


【新川モール☆ゴミ紹介】

①ふたつのカップ

ベンチに放置された二つの容器

空き缶やペットボトルを筆頭に、飲み物の空き容器は最も捨てられているゴミのひとつです。テイクアウト用のカップもそれなりによく落ちているのですが、この写真をよく見てください。

同じカップが二つ並んでいますね

さっきまで二人並んで、まったり語らいながらコーヒーか何か飲んでいたに違いありません。二個のカップはちょうど人間二人分の間隔を空けて、取り残されています。

ベンチに座っていた二人はどんな関係だったのかしら、と妄想してしまいます。熱い夢を語り合う親友同士だったかもしれないし、愛の言葉を囁き合う恋人同士だったかもしれません。夜のベンチは二人だけの特別な舞台で、互い以外の全て、飲み終えたカップなんてすっかり見えなくなってしまった。

さらによく見ると、ベンチが濡れていますね。幸福な時間を突然の雨に邪魔されてしまったのでしょうか。ゴミを持ち帰る暇もなく立ち上がり、慌ててその場を去る二人は、降りしきる雨の中に消えていったのでした。

二人の行方は誰も知らない。
ただ残された二つのカップだけが、密やかに彼らの存在を物語っています。


②見ている空き缶

見ています
明らかに見ています

柵の外でぴったりくっつき合って転がっている二つの空き缶を、じっと見ている空き缶がいます。そうとしか思えません。

こんな場面に出くわしてしまった私は、ゴミにはゴミの世界があるのだと感じてなりません。人間にポイ捨てされた彼らはゴミとして新たな人格を得て、ゴミの世界でゴミ同士の関係を築いているに違いありません。

だって見てください、この寂しい後ろ姿。身を寄せ合う二人を恨めしそうに眺める彼の立つ、その場所の暗さ。さながら牢屋のようです。柵の中と外のコントラストがくっきりと、あまりに悲劇的な一枚です。

しかし、孤独に身を置きじっと苦しむ空き缶も、光の下で愛を育む空き缶も、翌朝になれば同じゴミ収集車に乗り、まとめて四角くプレスされ、新しい缶にリサイクルされていくのです。そう考えると少し救われるような気がしませんか。

人間だって、同じようなものです。他人を羨んで悲しくなる必要はありません。大切なことを教えてくれる、有難いゴミでした。


③溶けかけアイスクリーム

え?

衝撃映像です。これを紹介してもいいのか、少し迷いました。まだギリギリ、ゴミになっていないような気もします。食物とゴミの間を揺らめく刹那的な姿を目撃してしまいました。

うっかり手元から滑り落ちてしまったのでしょうか。せっかくのストロベリーフレーバー、落とし主の心情を思うと胸が痛みます。爽やかな風が心地よいGWの夜、ぽつんと咲く一輪の花のように、アイスクリームが落ちていました。

観察しているうちにもアイスはどんどん溶けていきます。日が昇れば蒸発して、最後には包み紙だけが取り残されたのでしょう。さっきまで誰かの手で大切に握られていた、舌と心を甘~く満たすはずだったもの。果たしてアイスはどの瞬間にゴミになったのでしょうか。私たちは一体、何によってゴミをゴミと定義しているのでしょうか。

哲学的な問いが真に迫ってくる、切なくも美しい逸品でした。

☆☆☆

以上、新川モールで見つけた面白いゴミ紹介でした!
皆さまも夜の新川モールをお通りの際は、お気に入りのゴミを探して想像を巡らせてみてはいかがでしょうか?

それではまた来週、楽しいゴミライフを♪


【それはそれとして…】

!!!ポイ捨ては法律・条例で禁止されている犯罪行為であり、環境破壊や自然災害、街の衛生悪化に繋がります!!!

ポイ捨てダメ!!!絶対!!!!

おわり


【追記①】
・ゴミ紹介をシリーズ化し継続的に執筆していきたいという思いから、記事タイトルを変更いたしました。たくさんのご反応を頂きありがとうございました!

変更前:【週刊新川】新川モールのゴミ紹介!
変更後:【週刊新川】ものがたるもーる【新川モールのゴミ紹介!】


【追記②】
・本記事および新川モール内でのゴミのポイ捨てについて「ゴミ箱があるならそちらに誘導し、設置が無いならゴミの持ち帰りを呼び掛けた方がよいのではないか」というコメントをお寄せ頂きました。貴重なご意見ありがとうございました! 

新川モール内にはゴミ箱はございません。お手数をおかけし大変申し訳ございませんが、現在ゴミはお持ち帰りをお願いしています。

ですがHACKメンバー、学生チーム共々公共空間におけるゴミ箱の重要性は重々承知しており、今後のゴミ箱の設置につきましては大きな課題として現在検討している次第です。

学生チームとして「ゴミのポイ捨て問題」に対して実験的に、楽しくアプローチできるような企画も考えていきたいところです。ゴミにまつわる今後の活動にご期待頂けたらと思います。

記事へのご意見・ご質問は何でもお聞かせください!
お答えできる範囲で追記いたします。

それでは、ここまでお読み頂きありがとうございましたm(__)m

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