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分人化社会から考える、追い詰められるワンオペママとその対策〜メンタルヘルスから考えるパラレルキャリア〜

対象:プレパパ、プレママ、パパ、ママ、そのほか
まとめ:分人化の視点で見ると、育休・専業のママ・パパは、他の分人を作り活動すると、メンタルヘルス上も良い(と感じる)

昨日の「分人化社会に、親になるということ〜兼業、副業、パラレルキャリアを超えて〜」に対して、結構コメントを多くくださっているので、引き続き「分人化社会」視点での内容をもう一つ。

本投稿も平野さんの「私とは何か」に記載されている「分人」の考え方を私なりに解釈しつつ、育児や家庭に当てはめてみたものです。

本内容は推測も多く入っており、データの裏付けがない内容もございます。そういった内容には(推測)という表現を入れます。ご了承の上でご笑覧いただけると幸いです。

育休を始めるにあたり、noteの投稿もはじめましたし、twitterの育児アカウントを作ったり、育パパのコミュニティに入って、育児をしている人たちと繋がってきました。

育児に積極的に関わり、育児を自分ごとにし、育児も家庭も仕事も、悩みながら、苦労しながら、でも夫婦で頑張っている人が溢れているんだなぁ、、、と、そういった人たちだけを見ると感じてしまいます。

しかし、世の中にあるデータを見ると、旧態依然の実態も垣間見得ます。

【パパの育児参画などに対するママの認識】

ベビーシッターのキッズラインさんの調査レポートでは、子育て中の121名のママさんからのアンケート結果にて
・産後、夫からのサポートが、、、
 1:あった:64.5%
 2:あまりサポートがなかった:26.4%
 3:全然サポートがなかった:9.1%
と64.5%はサポートがあったと答えていますが、「育児について「産後夫に対して頼りにならないと思ったことがあるか?」と聞いたところ、「はい」と答えた人が78.5%もいることが判明した。」とも記載があります。

産後、イライラして夫にぶつかったことがあるか、、、
 1:はい:72.7%
 2:いいえ:27.3%
「その理由を聞いたところ、「夫の帰りが遅く、育児に理解がない」という声が第1位。次いで、「ワンオペ育児で、自分の時間がない」「ストレスなど精神的負担が大きい」などの回答が多かった。今世間で騒がれているワンオペ育児を象徴する回答が目立ち、夫による産後の育児サポートが不十分であることが浮き彫りとなった。(抜粋)」とも記載があります。

ここから見えるのは、パパは育児でママが期待するほどのパフォーマンスはだしてない可能性が高い。ということです。(残念ながら。)

出典
https://kidsline.me/magazine/article/98

また、別のDataで、ミキハウス ベビークラブの調査結果では、
:「ワンオペ育児」の状況にあると感じたことはありますか?<SA>(n=4933)(※妊娠中の方は、出産後にワンオペ育児になってしまいそうだと不安かどうか)

回答はい(41.8%):回答者の仕事状況割合「働いている」33.0%、「休業中(産休、育休)」42.2%、「専業主婦(夫)」43.7%


:(配偶者との関係に悩みがある人)子育てに関する配偶者との悩みは?<MA>(n=1380)(※妊娠中の方は、現在の悩みや今後の不安)

回答:『配偶者との関係に関する悩み』については「親になった自覚が薄い」(39.6%)、「子育てに非協力的」(25.5%)、「子育て方法で意見が合わない」(19.1%)が上位。特に、「親になった自覚が薄い」については休業中または専業主婦(夫)が41%以上。

出典
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000027487.html

ここで伝えたいことは、もちろん「ママ大変でっせ!」ということもなんですが、それ以上に「分人化社会」の視点で見ても、このDataって辛いんじゃないかなと思うわけです。

特に育休取得中、または専業家庭となると、約半数の家庭で、パパの育児参画に対して、何らかの問題を抱えているように読み取れます。

【育休や企業を寿退職をしたママの状況】

育休・産休取得中や、寿退職して専業となったママの状況は分人的にはどのような状態かを考えてみました。ここは分人を「役割」として捉えてみます。(ここから推測ベースです)

【ママさんの分人】
1:仕事をしている自分
2:友達といる自分
3:家庭の自分

この中で、「3:家庭の自分」の分人を少しブレイクしてみると、、、
・家庭を夫と切り盛りするパートナーとしての自分
・愛する夫と結ばれた、恋愛関係としての自分
・子育てをする「親」としての自分
・(ご家庭によっては)夫と同じ趣味を持つ友としての自分
・(ご家庭によっては)夫と一つの事業を共同で経営するビジネスパートナーとしての自分
などなど、、、

多くの方々はこんなイメージじゃないでしょうか。(推測)

さて、では、産後夫の育児参画が不足していることで、結果としてワンオペになっているママさんの状況をみてみます。

1:仕事を休む・辞める:「1:仕事をしている自分」を産休・育休または寿退社により、分人として一旦失う。

2:友人との時間が取れない:ワンオペ育児をすることで、育児・家事を一人でこなすことになり、結果として友人と会う時間は極端に減少する「2:友達といる自分」の割合が極めて減少する。

この状況で、恣意的ではありますが、少しホラーストーリーを考えてみたいと思います。

3:ワンオペ育児のストレスにより、夫とすれ違い、産後クライシスへ突入。そうなった場合、「3:家庭の自分」の中にある、「家庭を切り盛りするパートナーとしての自分」「愛し合う恋愛関係の自分」の分人が減っていく。

結果的に、ママさんは「子育てをする親としての自分」が自分の分人の割合として高まっていく。

とは考えられませんでしょうか。(推測です)

こうなった場合、精神衛生上辛いなぁと思うのは、ポートフォリオが組まれていないため、「気晴らし=気持ちの分散」がなし得ないことなんではないかと思うのです。

夫は何を言っても育児に協力してくれない。かと言って子供がいる手前、友達や会社の仲間に簡単に会えるでもない。。。

結果として、ママさんが作るのは「子育てをする親としての自分」から派生させた「ママ友としての自分」なんだと思うのです。

ママ友自体はたまたま同時期に同じ地域におり、たまたま子供の年齢が同じや近いという、偶然性の高い関係です。もちろん良い巡り合わせの人もいれば、逆に悪い巡り合わせの人もいるでしょう。

もしここで悪い巡り合わせだったら、本当に四面楚歌だなぁと思うのです。

上記は、恣意的にホラーストーリーを書いてみましたが、お子さんが二人、三人といて、本当に一人では手がおえない!という状況のママさんたちは実在していて、こういった状況なのでは無いかなと推察するのです。
そういった逃げ出せない環境にいるというのは精神衛生上、本当によくない。

【地域で同じ志の仲間を持ち活動する】

だからこそ(ここでようやくパラレルキャリアの話ですが)たまたま同じ時期に同じ地域にいる人とコミュニティを組むなら、「同じ志の人」「同じ興味を持つ人」と繋がり、子育てをしながら、育児の負担をシェアしつつ、社会と関わり、自分たちや子供たちが楽しんで学んだり、子供をとりまく社会課題について行動してみたり、自分たちを含む社会が良くなる活動をしてみてはどうかと思うのです。

つまり、「親」としての人生に、他のキャリアも持ってみる。ということです。

もちろん、大変忙しいのは理解しています。
私もたった一人しか育ててないのに、しかもたかだか3ヶ月なのに、妻がいない時間が長いと、徒労感を感じ、我が子でも憎たらしい時もありますから。時間を作るのも大変というのは重々理解しています。

それでも、同じ未来を見ている仲間と一緒に、そして子供と一緒に!または子供のために活動できている時は、何とも言えず嬉しく、ワクワクするんです。

もしかしたら、「**ちゃんのママ」という親としての役割だけでなく、「地域の未来を仲間と作る私」という分人を作ってみるのが、辛い状況を打開する一つの解決策かもしれません。

これは、ママに限らず、育児に関わることで分人の割合に変化が起き、親としての割合が大きくなってしまったパパさんも同様です。

私自身も地域の活動に参画をしていますので、n=1ですが、私のメンタルの状態を、また共有したいと思います。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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