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ふたりは同時に親になる-1

育児をしていると、どうしてもヘトヘトなのに、子どもが寝てくれないことが多々あるんですね。本当に世の育児に関わる方々、主にお母さんたちに頭が下がります。

さて、三日目の今日も、私が読んだ本の中から、とてもよかったと感じているものをご紹介します。この本は、パパ・ママ、プレパパ・プレママ関わらず、おすすめしたい一冊です。

主に4つのことが書かれています。
・産後ママのリアル
・産後パパのリアル
・ふたりで同人親になるための傾向と対策
・ふたりの家庭のスタイルを構築する

この本を読んで本当によかったと感じるのは以下のポイントです。
・産後ママのリアルを、生々しく知ることができる
・産後のママの状態を「職場のメンタルヘルスの文脈」で捉える
・具体的な対策例がわかる

まずは産後ママのリアルを生々しく知ることができる。です。
例えば授乳回数などは複数のファクトベースで数値的に表してくれています。産前の育児に関して、男性が文字を読んで理解しようとしているので、「感じて受け取る」とか「雰囲気をイメージする」とかよりも、ファクトを突きつけられる方がわかりやすかったという、単純な話です。
授乳の頻度と回数を24時間で複数名のママの実体験がプロットされた図が出てきます。もうそれなんか、見ただけで「悲惨」と理解することができました。(この時の理解はそこで止まりましたが、実際には、母乳育児の場合は、一回の授乳時間はおそらく2-30分程度となり1.5-2.5時間おきに30分の授乳。となったりします。そして授乳回数は7-13回。もう、大変、、、)

さらに、私が「産後は定時で帰ります!」と宣言した理由となるのが、「別の書籍の影響もありますが、本書の「産後ママは大怪我を負っている」という部分でした。
出産に立ち会えば分かるかと思いますが、普通にあんな大きなお腹にいたベビーが、小さい子宮口を通って出ようとしてきて、出ない場合は会陰切開といってお股を切って、産んだ直後にそのまま縫う!という外傷だけ見ても壮絶な状況なわけです。
さらに今まで栄養や血液や酸素を送っていた胎盤も子宮内膜から剥がれ落ち、とんでもない量の血がどばどば出ます。産後も悪露と言って、血や体液などが、、、もう、詳細は調べてみてください。(汗

産後の女性は「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれる”体を回復させる期間”に入ります。労働基準法でも基本は産後8週間。医師の了承と本人の希望があっても最低6週間は労働させられません。

産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)(いずれも女性が請求した場合に限る)、産後は8週間女性を就業させることはできません。(労働基準法第65条第1項、第2項)

また、「床上げ三週間」「床上げ1ヶ月」という表現もある通り、産後3週間くらいは、家事育児はなるべくせずに体の回復を図りましょう。という言葉もある。
ムラがあった時代ならいざ知れず、核家族世帯の我が家で、大怪我を負った妻を助けられる手段を全て講じ、自分もなるべく早く帰って、妻が回復するまでは、必要とあらば家事・育児100%やる!くらいの気持ちでいないといけない。(そのくらい、産褥期はやばい)と本を通してマインドセットすることができました。
(少なくともお股を何針も縫ってる状態です。お尻の病気をした人なら、その大変さが分かると思うのですが、動くのすら大義なんですよ。)

ここまでフィジカル面に関して「やばい!」を理解できる。ということはご理解いただけたかと思いますが、本にはさらに、メンタル面、社会面、時間的環境変化が起こると記載されています。

長くなりそうなので、続きはまた明日以降。


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