凡人でも出来る上位20%のキャリア戦略

おはようございます。

今日は、僕のこれまでのキャリア遍歴と、
何を工夫したかについてお伝えします。

社会人には努力のセンスが要る
残念ながら、これは事実でしょう。
いつまでも結果が出ない努力を続ける人は、
いずれ努力家ではなく効率の悪い人になってしまいます。
僕もかつてはただの効率の悪い人でした。
かつ、大して能力が高い訳でもないので、
なんとなくそこそこ社会人人生を送っていくんだろうと思っていたのですが、
転職や人事異動という環境変化を経験して、努力の仕方、環境の選び方で道は開けることに気付きました。

▼社会人1社目(中小広告代理店/地方)
経営層の人的繋がりで長くお仕事を頂いているような顧客が多く、総合広告代理店とは言いながらも何の強みも無い会社でした。
どこの代理店でも扱えるメディア枠の資料を持って飛び込み営業を続ける毎日。尋常じゃないペースで名刺が無くなりました。
あるカーディーラーに飛び込みした時に、「君は5回も来たから特別に会ってあげるよ」と僕の名刺を5枚持った店長が出てきたのは今も頭から離れません。
中小なので、営業といっても何でもやります。メディアの人と打合せ、提案、デザイナーと打合せ、文字校正、イベント運営、全部自分です。もちろん、上層部に時間などという概念は無く、月末会議でゴリゴリに詰められます。
そんな訳で、
・自分で何でもやること
・アイデアを売ること
が当たり前の環境で、そこそこの成績を上げられるようになってきた3年目、転職。

▼社会人2社目(求人広告会社/東京)
転職して気づいたんですが、広告代理店って「良い広告を作る」ことの比重が強くて、売り込み力みたいなものが全然付いてませんでした。コテンパンにやられました。
が、上司に初めて営業同行してもらった際に「こんなに原稿について突っ込んで提案するやつ初めて見たわ」と言われ、僕からしたら「え、広告売るのに原稿こだわらなくて何を売るんすか?」みたいな感じだったんですが、周りはプロダクトでの差別化や市場データなどを基にしたロジカル営業をする人が多く、「誰に、何を、どう伝えるか」を考えている人はあまりいなかったんですね。

ここで、広告的な考え方を持って求人業界に入ったことをすごくオイシイと気付きました。これが電通博報堂だったら100%埋もれてたはず。

そして、活躍したらチャンスはくれる会社だったので、早くからマネージャーをやらせてもらうことに。
・営業力×広告提案力の獲得
・部下育成経験

▼社会人2社目(求人広告会社/地方責任者)
30前にして、地方の責任者。思わぬ出世コースみたいな感じになって参りました。
ここまでは、バリバリの営業マンで、上昇志向の塊みたいな人間だったんですが、組織が大きくなるといろんなことが起こります。今日の行動が明日結果に繋がる訳でもありません。営業力とハードワークで結果を出してきましたが、もはや一人のマンパワーでどうこうなる規模じゃない。
向き合う相手を顧客から市場に切り替え、市場の中で勝つ方法を研究、実践しました。
・仕組みで組織を動かす力
・上に立つ者の立ち振る舞い
を習得した期間なんじゃないかと思います。

▼社会人3社目(研修会社/東京)
当然ながら、組織課題は採用だけで解決出来る訳ではありません。
が、採用の営業をやっているとどうしても「採用で解決しに行く=契約を取りに行く」という頭になるので、本質から掛け離れた提案になりがちです。
採用はどうしても入社がゴールになりがちだけど、中途採用の大口顧客というのは、たくさん採用するけど、たくさん離職するから大口顧客だったりする訳で。それって誰を幸せにするんだ?離職していった人達の人生に触れたら、今平然としていられるか?なんてことを考え、入社後の人材育成に携わりたくなりました。

人材育成の業界って、理論が多くて難しいです。かつ、研修会社なんて山ほどあるし、プロダクトが目に見える訳ではないので差別化もしにくい。営業を長くやってきましたが、これには面食らいました。
悩んで、悩んで…ある日
「あれ、組織課題の解決をするんだから、やることは採用と一緒じゃね?」と吹っ切れ、
商談の度に山のように用意していた提案資料をほぼ持っていかず、とにかく課題を明確にすることだけに集中しました。そしたら、一気に上手く回り出したんですね。
・採用に関わった経験
・自分がマネジメントをしてきた経験
に自信を持って、人材育成の話をすると、
「それって根本は採用基準の問題ですよねー」
とか、
「毎年その人数雇うのと、研修受けてもらって辞めない体制作るのどっちがコスト掛からないですかね」
みたいな感じで、研修売るぞ!というよりは、
組織全体を眺めながら、何がベストかを考えられるようになりました。
周りを見ているとやっぱり営業スタイルは違うみたいです。

★大事なこと
正直に言います。僕は、ここまでのキャリアで、MVPとかNo.1とかになったことは一度もありません。
たぶん、本質的には営業やマネジメントの仕事もそんなに向いてるとは思ってません。
が、常に上位20%に入ることを意識してきました。
よほど向いていないことをやらなければ上位20%は入れます。そして、普通は面接をして会社に入ってる訳なので、選考に通ってる時点で極端に向いてないということもあまりないでしょう。

100人いた時に、
1番の人と20番の人、確かにその組織では1番の人のほうがすごいです。
けど、20番の人が1番になるには相当の努力と時間がいります。
僕は、そこに時間を掛けるなら、20番の能力を活かせる場所で新たな能力を手に入れて、掛け合わせていくほうが人材としての希少性は上がっていくと思うし、そういう戦略を取ってきました。
(もちろん1番になれるほうがいいし、うらやましいですけども)

僕の場合は、
広告の発想→売込み力・採用経験→部下育成経験→戦略立案経験→人材育成経験
と半分は自分の能力を売り、半分は買うようなキャリアチェンジをしてきたことがプラスに働いています。

職種、業種だけで切り取る転職ではなく、
もっと要素分解して何を売り買いする転職なのかを明確にして、本人の実感としてキャリアアップできる転職が出来る人を増やしていきたいというのが今の気持ち。
実際、同じ人材業界である採用と研修よりも、
広告代理店と研修のほうが営業の動き方は近いと感じたし、ディレクション能力とか互換性あると思います。

僕はこんな感じでキャリアを楽しみ続けていくような気がします。
自己紹介代わりに、お付き合い頂けます方はお付き合い頂けますと嬉しいです。

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?