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Lomo LC-A Minitar-1 でのスナップを楽しむ
先日購入したLomo LC-A Minitar-1 2.8/32がなかなか楽しい。手元にあるLC-Aはここ10年くらいフイルムを通していないが、ずっとアバウトにシャッターを切る楽しさを懐かしく思っていた。
そんな時にMinitar-1というLC-Aのレンズの存在を知り、思わずポチってしまった。
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Leica Mマウントに対応しているので、手持ちのマウントアダプタでEマウントのカメラにつけることができる。a7cとの組み合わせがコンパクトで気に入っている。
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マウントアダプタが付いているので厚みが少しあるが、アダプタがないびっくりするくらい薄いレンズだ。
こんなに薄いので旅行やスナップなどでの取り回しもすこぶる良い。
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周辺光量の落ち具合などはLC-Aっぽい感じが楽しめる。
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0.8m、1.5m、3m、無限遠の4つからなるゾーンフォーカスなので、だいたいこれくらいみたいなアバウトなピント合わせになるのだが、焦点工房のマウントアダプタなどヘリコイドで調節ができるタイプのものであれば、かなりきっちりとピントを合わせることもできる。
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ただ、もともとアバウトにシャッターを切ること楽しみに購入したレンズなので、立ち止まってじっくりとピントを合わせるというよりも、1.5mか3mくらい、シャッタースピードを1/250、絞りをF16くらいにして雰囲気で撮ることが多い。曇りの日には、絞りは5.6くらい。
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できるだけパンフォーカスで撮りたいので、絞るためにISO感度をあげる。この辺は最近のデジカメの高ISO感度の性能のおかげだ。
とはいえ、ゾーンフォーカスで撮る限りはピントはかなりざっくりめになってしまう。
夜の写真もデジカメならではの楽しみ方ができるのが気に入っている。
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a7IVで高ISOで撮ってみたらフイルム時代とはまた違った雰囲気の写真が楽しめるなと感じた。a7IVで撮るときは無意識のうちにファインダーを覗いてしっかりとピントを合わせてしまうので割とピンがきているカットだ。
a7sIIIで使うとさらに高ISOで撮るとLC-Aとは違った遊び方ができるのかなとも試してみたが、これは意外に難しかった。
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夜の高感度撮影だと強い光源が入って、今まで見たことのないようなゴーストと遭遇することに。
日中に撮る方が楽しいレンズなんだろう。
ソニーのデジカメならではの楽しみ方といえば、クリエイティブスタイルやクリエイティブルックなどの設定で色味やトーンを変えられるというものがある。
フイルム選びに近い感覚かもしれない。
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彩度を抑えて撮ったり、ビビッドにしてみたり、あれこれ変えながら楽しむという発想はこのレンズを使うようになってからだ。
ふだんは撮って出しはほとんどしないが、このレンズに限っては撮った時の雰囲気をそのまま楽しみたいと思うのでRAWを触ることはない。インスタにあげる写真もトリミングくらいしかしない。
そういえば、このレンズを買ってからはX-E4の出番がめっきり減ってしまった。
Minitar-1と一緒にATOLLという17mmも広角のレンズも購入したので、そちらもいずれ感想を書いてみようと思う。