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あれは2022年の夏のことです
夏がくるたびに、今年は忘れられない年になりそうだ。
なんて毎年思っているので、忘れられない夏がどんどん増えていく。
そうは言いながらも、しっかりと忘れていくんだけどね。
Googleが時々リマインドしてくる写真が、個人的にはなかなかエモくて気に入っている。7年も8年も前の写真を引っ張り出してくるので、思わず見入ってしまう。
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プライベートで撮った写真は、仕事のそれとは違って、その時の感情もリンクされているのがおもしろい。
他愛のない写真でも、そこには記憶が残っている。
料理の写真を見れば、誰とどんな話をしたのかを思い出せるし、いつもの帰り道はいつも同じ気持ちで歩いてはない。
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街並みも同じだ。
街の再開発が進んで景色がどんどん変わっていくのにつれて、写真なしでは、そこに何があったのかさえ思い出せなくなるのはちょっと寂しい。
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70年以上も続く立ち食い蕎麦屋の7月末の閉店前に、女将と話したこともまた思い出す日がくるんだろう。
記憶を呼び起こすトリガーとなるような写真を今年もたくさん撮っておこうと思う。
もうすぐ夏休みだ。