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HomemadeCAVE #1 FirstBiteについて

「新しいエコロジーとアート」という展覧会に参加します。

今回、久しぶりに新作で参加なのですが、ちょっと説明が必要な作品かも、とかも思うので、解説します。

一時期、動物系YouTuberになろうと思っていた。

いや、過去形ではなく、今でもなろうと思っているのだけど。

2020年〜21年の2年間、自宅から出る頻度も極端に減り、授業もオンラインなどになった間、もっとも頻繁に見ていたのは動物のYouTube動画だった。

たとえば、この時期よく見ていたのはこちらなのですが。

KOTSUMET

2頭のコツメカワウソを飼っている個人が開いたそのチャンネルを視聴するようになり、気づくとそのチャンネルはみるみるうちに登録者数100万人突破、再生数1000万回を超えた動画が複数あるような巨大なチャンネルに育っていった。

なるほど、と思った。アメリカでは犬や猫を飼う人が増えたという話も聞く。人間も群れで行動する動物なので、自分は、人と会えないストレスの穴を動物動画で埋めていたのだろう。

また、コロナ環境下では、他人と食事を一緒にする機会も激減した。

特に外での外食は減った。でも家族のいるひとはまだいい。自宅で家族と食べることができるから。

一人暮らしの大学生たちをみていると、彼・彼女たちは、一人で食べるごはんを2年もずっと続けているのかな、と切なくなる。

コロナになって、まずはオンライン授業の準備や対策に追われ、その間、作品制作のことはほとんど考えられなくなっていたが、一方で「動物園に行きたい」(動物園もまた、コロナの被害が大きかった業種のひとつである)「動物がものを食べているところを観察して撮影したい」という気持ちは日々高まり、友人のアーティスト、AKI INOMATA さんに撮影できる環境を相談した。

(彼女は昔から動物と協業して作品を作っています。今回、彼女も同じ展覧会に出展しています)

幸運なことに、伊豆シャボテン動物公園の飼育員でありメディアアーティストでもある伊藤 尚未さんを彼女に紹介してもらい、「とにかく撮影がしたい」という気持ちで2021年の9月末〜10月にかけて、動物が食べ物を食べている『#もぐもぐ動画』をGoProおよびVuze XRのVR180動画で撮影した。

ちなみに、この動画には、AKI INOMATAさんの作品「彫刻のつくりかた」で彫刻の原型をつくった、アメリカンビーバーのチェコちゃん(メス、3歳くらい)も登場しています。

そして、この時期に自分が技術的に興味を持っていたヘッドトラック+3Dモニタやプロジェクタを組み合わせて使うXRシステム「#Portalgraph」に、2016年頃に途絶えてしまった3Dテレビを組み合わせることを構想しはじめたのでした。



・・・という経緯で出来上がった作品です。美術館でぜひご覧になってください。


2022年5月28日(土)~2022年6月26日(日)

月曜日は休館、開館時間 10:00〜17:00
なお、会期中5月28日および6月11日土曜日は、14時より「デモデイ」として、自分以外の人が作ったVRコンテンツをHomemadeCAVEで見る会として、公開します。このへんはまた別途記事にします。


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