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フラナガン機関と、2005年のガンダム展について。(の思い出)
2025年の1月に上映された、#機動戦士ガンダム #ジークアクス #GQuuuuuuX が我々世代にはぶっささったのと、#フラナガン機関 が劇中に出ていて、目頭が熱くなって「そういえば自分も所属してたな!昔!」とか思って自分のMacのSSDの底から、発掘された資料をいくつか出してみます。
タイトルにも書いてますけど、2005年にガンダムのオフィシャルの展覧会「GUNDAM-来たるべき未来のためにー」(大阪は7月。東京は11月)が開催されて、自分も参加してました。詳しくは下記を見てください。
この展覧会を企画、キュレーションしたのは東谷隆司氏(1968- 2012)。彼にとって渾身の企画ではあったし、現代美術、サブカルチャーから様々な作家が出ていました。今見ても「この人たちが一同に会してたの??」感すごい。
出展作家 会田 誠, 羽生生純, 生西康典, 掛川康典,川村修一, マジック・コバヤシ, 今井トゥーンズ, 本秀康, 西尾康之, ニュータイプテクノロジーラボ, 小谷元彦, 篠田太郎, 田中功起, 天明屋尚, 常盤響, 宇川直宏, 安村崇, 豊蘭
※東京展からは富野由悠季監督作品も追加。
当時はキャラ展がまだポピュラーになる前で、観客のみなさんも戸惑ったと思うし、美術関係者には当時はほぼ無視されたような印象でしたが、自分にとっては美術外の工学者の人達とがっつり共同で作った作品なので思い出深いです。
ちなみに、昨年の東京都現代美術館の高橋コレクション展で出品されていた巨大な彫刻作品「crash セイラ・マス」(西尾康之)は、このガンダム展のために制作されたもの。(サンライズの許可が必要なので、この作品、公開された回数はあまり多くないはず)
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自分は、ニュータイプテクノロジーラボ(フラナガン機関内)という変名で、当時NTTの人間科学研究所に所属していた、前田太郎さん、安藤英由樹さん、カンカンゼ・ソルベウンムさんとチームを組んで参加しました。
当時つくった動画があるので貼りますが「あなたのニュータイプ適性を計測して、ジオン公国の勝利のために貢献してください!」というテイの、体験型の作品です。
技術的には、耳の後ろの前庭器官に電流を流すと人間の重力知覚が変位するので、これを利用して歩行の向きを変えるという技術を使ってます。(主に前田さんや安藤さんの研究)
この作品、ペアで体験するのですが、もうひとりの被験者には眼球筋の電位をとって、それを歩行している人に送信してて、相性の良いペアだと、歩行を視線だけで自由に変えちゃう、という仕組み。
技術的にはちゃんとネタはありますが、重力知覚をやんわり操作されるのは、なんか第六感的というか虫の知らせみたいな不思議な感覚があります。
これやってる前田さんの研究デモをはじめて知った時驚愕して、いつか作品にしたいと思っていたところ、ガンダム展の話が来て「フラナガン機関の初期ニュータイプ研究チームがここに参加している、ってのが面白いのでは?」と考えて前田さんに打診して、快諾を得ました。ちなみにニュータイプテクノロジーラボ=略すとNTT Lab.になるという。
このときに作ったカタログPDF(校正時のもの)と、当時キシリア様に提出した「ニュータイプ専用機としてザクレロを改造しましょう」上申書につけた論文(という設定の資料)も出てきたので、このnote
につけます。興味のある人は拡大してみてください。
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この展覧会から20年、東谷さんが亡くなってから12年以上が経つのですが、こういう展覧会があったことは記録に残しておかねば!とか【ガンダムGQuuuuuuX】みて思ったので、noteにしました。