うちの奥さんは世界一やさしい
ハチロウです。
うちの奥さんは、世界で一番やさしい奥さんです。
6年前の冬のこと。
35歳の僕は、うんこを漏らしました。
義理の両親が久しぶりに奥さんに会いに来たので,僕も含めて4人でご飯を食べに行くことに。
僕はお酒が飲めないので、キンキンに冷えたウーロン茶とジンジャエールを4,5杯飲みました。
食事会は無事終わり、お店の前で義理の両親に簡単な挨拶タイム。きっちりとした挨拶をして、僕は完璧な旦那さんを演じます。
そのときすでに僕のお腹は嫌な予感を伝えてくれたのですが、真冬の寒空のなかで義理の両親を待たせるのは礼儀に反すると、我慢しました。
「お父さんとお母さんホテルまで送ってくるから、先に帰っててね~」と奥さんがいったので、僕は先に帰ることに。
帰るといっても、徒歩で15分くらいのこと。これくらいならうんこも我慢できるだろう、自宅でゆっくりうんこしようと思って歩きはじめたら、最初の曲がり角でうんこが漏れました。
あまりに突然だったのでビックリしましたが、僕には心の余裕があります。
「今日、ヒートテックはいてるから、ヒートッテック内でガードされてるやろ。ズボンを透けてまわりの人から見えることはないはずや。多い日でも安心とはこのことや。それに、もう漏れてもうたんやから、焦ったって仕方ない。ゆっくり帰ったらええわ」。
漏れたあとの開き直りと、ヒートテックという最強の下半身装備のおかげで、僕の心は平穏そのものです。
さらに、奥さんからラインが入ります。
「お父さんとお母さんに会うの久しぶりやから、ホテルの部屋でゆっくりお酒につきあって帰るね。遅くなるかもやから、先に寝ててね~」
僕は、「了解!たまにしか会われへんから、ゆっくり家族の時間を過ごしてね~」と、返事しました。完璧な旦那さんです。
まあ、奥さん遅くなるみたいやし、家ついたら速攻でパンツとズボンを処理したら大丈夫やろ。これは余裕やな。
開き直り。ヒートッテック。奥さん帰ってくるの遅くなる。いろんな要素が混じり合って、僕は完全に余裕をぶっこいてました。
しかし、この慢心が、後に悲劇を生みます。
家について早速トイレに行き、下半身だけ裸になると、両太ももの裏全体にうんこがべったり広がっていました。
こんな広範囲のうんこ。見たことがありません。
ヒートテックを伝って、超広範囲に広がっていったのです。最強の装備は、完全に裏目に出ました。
僕は、何度も何度もふきました。
僕は、何度も何度もふきました。
でも、うんこはちっとも取れてくれません。
そのうち、トイレットペーパーがなくなって、洗面台まで取りに行きました。
でも、拭き取れてないうんこが床に落ち、さらに掃除が増えました。
本当は裸のままお風呂場に行って、全身洗ってしまえば早いのです。
でも、そんなことをして、もしお風呂場にうんこの形跡を残してしまったら…?お風呂場がうんこ臭くなってしまったら…?
「奥さんに、うんこ漏らしたとバレてしまう!!!!」
完璧な旦那さんは、うんこを漏らすわけがありません。僕は奥さんが帰ってくる前に、一切の痕跡を残さないよう、必死になって処理をしました。
1時間半ほどかけ完全犯罪を終えた僕は、「あとは消臭力を家中にぶちまけたら大丈夫やろ。換気扇から隣の部屋のニンニク料理の臭い入ってきたとでもいえば、何とでもごまかせるわ」。
僕は安心してホッと胸をなで下ろし、「消臭力の前に、うんこまみれのヒートテックとズボン捨てにいかな。これ見つかったら、完全犯罪も何もないからなwww」と、一人でほくそ笑みました。
その瞬間、玄関のドアが開き、うんこ臭い部屋で半透明のゴミ袋に茶色くなったズボンとヒートッテックを入れた僕と、奥さんの目が合いました。
「どうしたん?」
「いや、ズボン汚れたから捨てにいこうと思って…」
全てを察した奥さんは、一切追求しようとしてきません。
6年たったいまでさえ、一度もその事件に触れようとしません。
僕の奥さんは、世界で一番優しいと思います。
そんな奥さんを、僕は世界で一番、愛してます。
この話の本当度。100%。
こういう話が100%なの、本当に嫌になる。でもね、僕は二日に一回記事を書いてるんですよ。そんなにネタなんてないんですよ。じゃあ書くしかないじゃないですか!!
こうなったら書いてやるよ!こっちは匿名なんだ!怖いものなんてなにもねーよ!
でも、この記事、奥さんに見つかったらどうしよう…。
サポートとは?・・・データマイニングの際の、相関分析の指標のひとつで、ある関連購買における支持率を表す。たとえば砂糖について卵の関連購買でサポートが20%の場合、砂糖と卵を一緒に購入する顧客が顧客全体の20%という意味である。 要するに心から嬉しいということでです!