システムキッチンを購入することになったら起きること
こんにちは、ハチノです。
今日は新築やリフォームでシステムキッチンの購入をすることになったら
そのあと待ち受けている数々の選択について
まとめてみようと思います。
昨今InstagramやYouTube等で
インテリアについて発信されている方もいらっしゃいますが、
それぞれこだわって選び、作り込んだところを中心に紹介されていて
それを参考にされている方もまた多くいらっしゃいます。
しかし、いざ自分で選ぶとなると
予想もしなかった細かい選択に数々遭遇し戸惑ってしまうという場面を
数多く見てきました。
システムキッチンの購入は持ち家の方であれば
いつか出会う可能性のある問題です。
参考にしていただければ幸いです。
今回は
「すでに間取り(キッチンレイアウト)が決まり、
そこに当てはめるキッチンを選ぶ場合」を想定してお話ししてみます。
(この工程もなかなか悩み深いのですが、いつか別でお話ししたいと思います)
キッチンメーカーを選ぶ
まず頭を悩ませるのはキッチンメーカー選びです。
●国内メーカーを選ぶメリット
コストと使い勝手のバランスが良い
良さがわかりやすい
ショールームが比較的多くて実物が見学しやすい
メンテナンスの窓口がわかりやすい
総じて扱いやすいところがメリットだと思っています。
●海外メーカーを選ぶメリット
デザイン性が高い
オリジナリティが出せる
海外製のビルトイン機器(ガス、IH、食洗機、オーブンなど)との相性が良い
こちらは何と言ってもかっこよさですね。
SNSでの投稿数も海外メーカーの方が少ないのではないでしょうか。
各メーカーのショールームを見学してみるのもいいですが、
これは結構大変です。
ショールームのスタッフから説明を聞かないと
見所が分かりにくいことが多いのですが、
そうすると最低でも1件あたり1時間ほどはかかると思います。
時間もそうですが、立ちっぱなしになるので体力もものすごく消費しますし、
情報量過多になってしまいやすいので
ある程度先に絞ってしまった方がいいと思います。
設備を選ぶ
一通り選ぶべき設備をあげるとこうなります。
加熱機器
IHにするかガスにするか(または両方)
その先にまた10種類以上品番の違う機器がある場合もあります。
オーブンレンジが欲しい方はその種類も選びます。レンジフード(換気扇)
お掃除のしやすさ、デザインなどを考え
これもまた10種類以上の中から選ぶ場合もあります。食器洗い乾燥機
メーカー、容量、開閉方式などを選び、
さらに数種類のなかから選びます。水栓金具
ホースが伸びたりシャワーが出るタイプにするのか、
浄水器がいるのかどうか、最近はタッチレスタイプの自動水栓に
するのかどうか、デザインや素材はどうするのかなどを考え、
数種類のなかから選びます。
「今現在使っている浄水器をまた使いたい」「卓状の食洗機が使いたい」と
いう場合は、分岐できる水栓金具でないといけない場合もあります。
素材を選ぶ
この「素材」は国内メーカーの場合、それぞれの個性が出やすいところなので、
メーカーの選定をするときに注目すると選びやすくなると思います。
ただし、最近はどこのメーカーの素材もとても良くできているので
「いいか悪いか」というより「好きか嫌いか」という選び方に
なってくると思います。
カウンターの素材
お掃除性、耐久性、耐熱性、デザイン性などを考えて選びます。
料理中にいちばん目に入ってくる部位のため、
キッチンの印象を大きく左右するところでもあります。
シビアですが値段が大きく変わってくる部分でもあります。シンクの素材
カウンターが人造大理石の場合、シンクの中も人造大理石にするのか
シンクの中はステンレスにするのか選べる場合もあります。扉部分の素材
この「扉材」だけを選べばキッチンが完成すると思っている方も
意外といらっしゃるぐらい、見た目のメインとも言える部位です。
カウンター同様選ぶポイントが複数あり、金額も変化が大きいところです。壁部分の素材
コンロやシンク周辺が壁と接している場合、
燃えにくかったり水に強かったりする性質を持った壁材に
しなくてはいけません。
キッチンパネルやステンレスパネルなど、大きい面材を選べば目地が出にくく
お手入れがしやすくなります。
タイルを選ぶとデザイン面で個性が出せます。
その他細かないろいろ
シンクの位置
キッチンメーカーの初期設定は大抵コンロとシンクがそれぞれ
端に寄せてあり、真ん中を作業スペースとして大きくとっている
レイアウトがほとんどだと思います。
しかし、シンクに向かってコンロと反対側には「水切りかごを置きたい」
「卓状食洗機を置きたい」「炊飯器などの調理家電を置きたい」など
様々な使い道があります。
そういった場合はシンク位置の調整が必要かどうか、
考える必要があります。収納のレイアウト
現在のキッチンは引き出し式になっているものがほとんどですが、
「大きなものを入れるので開き収納も欲しい」
「シンク下にゴミ箱やワゴンが収納したい」などの希望があった場合は
組み合わせができるのかどうか確認する必要があります。
吊り戸棚をつける場合はかご状の昇降式収納など、
棚板以外の収納が必要かどうか考えます。
カップボードを一緒に検討する場合は悩みが深くなるポイントでもあります。取っ手
取っ手の金具は扉デザインと合わせて選びます。
これも複数種類があるところが多いと思います。
デザインだけでなく、力がかけやすいかどうかも選定のポイントになります。純正オプション
シンクにぴったりはまる水切りかごや、扉を傷つけないタオルかけ、
引き出しにぴったり納まる米びつ、収納の仕切りトレイなど
キッチンメーカーには純正オプションがたくさんあります。
大抵ホームセンターで売られているもので代用できたりしますが、
使っていてガタつきが起きにくいなどストレスなく使えるものも
あると思いますのでチェックが必要です。
キッチンは語り尽くせない深い世界なのです
長くなりましたが、思いつく限りあげてみました。
こんなにたくさんのことを決めないといけないって
生活していてなかなかないと思います。
家というのはお金もかかりますし、ほぼ全ての人が関わるのに、
こんなに決めないといけないことがあるということを
知らない人がほとんどなので、
いざその場面に立った時にやっつけ仕事であとあと後悔することに
ならないでいられるよう知識をつけるのって大切だと思っています。
もちろん誰かに決めてもらえれば楽ですし、
それを住宅会社やコーディネーターの方が役割として担っている場合も
あると思いますが、最後に良いかどうか判断するのは施主様ですからね。
今回の私の投稿も
全部は記憶に残らなくてもいいので(長いしね)
「なんかいっぱい選ばないといけないんだな、ちょっと覚悟しないとな」
ぐらいの知識として、どなたかのお役に立てたらいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。