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北海道コンサドーレ札幌の2024年シーズンが終わって(前編)

Xで書こうと思ったので長くなりすぎるなと思ったので久々にnoteの方を使って書こうと思います。

先日の12月8日の最終節ホーム柏レイソル戦で今シーズンの北海道コンサドーレ札幌の全ての日程が終了となりました。
2024年シーズンの結果としてはこれを読む皆さんはご存知の通り来シーズンのJ2降格が決まってしまった中で
最終節はミシャ監督のラストゲームでもあり
直前に契約満了がリリースされた選手達にとってもコンサドーレのユニフォームを着て戦う最後のゲームになりましたが21721人の大勢のサポーターの前で有終の美を飾ることが出来ました。

試合後には三上GMの挨拶の際のブーイング、石水社長の北海道コンサドーレ札幌の新社長になるというサプライズ発表
そしてミシャ監督の別れのメッセージなど
コンサドーレサポーターからすると感傷的な気分になった方は多かったんじゃないかなと思います。
自分自身でも今シーズンを終えて頭の中で少しですが色々考えてみたので
あくまでも自分が感じた今シーズンのコンサドーレ
昨季以前や来季以降の話も合わせてになりますが少し書いていきます。

・編成の話


近年のコンサドーレの悩みとしてミシャ監督も頭を悩ませていましたが成長した主力選手達が他クラブに引き抜かれてしまうという問題点
これに関しては世界的に見ても中堅クラブやそのリーグの下位クラブのどのクラブも抱えてる問題点だとは思います。

そのリーグの上位クラブでも別のリーグに引き抜かれるということも全然ある世界ですから
そこに関しては中々簡単に解決できる問題ではなく常に向き合っていかないといけない話だと思います。

本来なら選手を売った移籍金で同じようなレベルの選手を獲るということがクラブの強さを維持していく上では必要になってくるとは思うのですが
コンサドーレはそれが出来るチームでは現状はないんだなということは改めてわかりました。
その理由として様々な理由が考えられると思いますが
仮にコンサドーレの主力が1億5000万円とか2億円で売れたとして逆にそのお金を使ったとしても
抜けた選手と同クラスの他のJ1の主力級の選手を獲ること自体がまず難しいというのは紛れもない事実です。

これはコンサドーレのクラブとしての規模がもう少し大きくなってクラブとしての格も上がれば上の方の選手をもっと獲ることの出来るクラブになっていくとは思いますが

今のコンサドーレは獲れたとしても降格クラブの主力選手か現状まだJ1の主力級ではないけど2年後、3年後にチームの中心になれるような若い選手
J1だけじゃなくJ2やJ3の有力選手も含みますが日本人選手に関しては獲れる最大限のレベルでそういう選手です。

あとは2年前のJ1のリーグ戦では活躍してたけど今は怪我が多いとか
どこか欠けてる部分がある選手を連れてきて
そういう選手が札幌で蘇るじゃないけど
新たな良さが出て活躍してるようなケースはここ数年あるのでそれは補強が成功している例だと思います。

若い選手に関してはコンサドーレよりもクラブ規模だったりカテゴリーが下のクラブからしか現状は獲れてないと思いますし
単純に若い選手が伸びるのに要する時間だったり
ミシャ監督の戦術に慣れるって時間も合わせて考えると抜けた主力選手の穴を埋めるまでには半年でフィットする選手もいますけど
これは案外早い方なのかなと思います。
本来は1年か下手したら2年くらいかかってしまっても実際おかしくないのかなと

他の上位クラブなら主力選手が抜けた時に同等の選手を獲れてるクラブもあると思いますが
あの川崎フロンターレですら多くの主力選手が抜けていて
その選手達は今現在世界で活躍してる日本人選手達ばかりということで
そこに関してはコンサドーレと同じような悩みだけどワールドクラスの日本人選手の代わりを探すのはもっと難しい問題でもあると思うのでそこはまた大きな悩みなんだなと外から見てては思いますが

コンサドーレに関して言うと今季も若い才能のある近藤選手を連れてきて怪我もあったのでフィットするまでに数ヶ月はかかったと思いますがシーズン終盤は素晴らしいプレーを見せてくれてました。
近藤選手に関してもミシャ監督のサッカーって考えると上に書いたようにフィットは早かったとは言えるのかもしれません。
馬場選手も高嶺選手が抜けて高額の移籍金で加入した選手ですけどもやっぱり完全にフィットするまでは戦術だけじゃなく選手としての成長していく過程も考えて簡単じゃないなってことはサポーターから見てもわかると思います。

ミシャ監督は今季で退任で次期監督が今後どういうサッカーするかはまだわかりませんが
戦術的にフィットするための時間っていうのはミシャ監督のサッカーよりも時間がかかるものは少ないと思いますのでそこに関しては今までよりは解決出来るのかなとそこはポジティブな要素として見ています。

カテゴリーが来季はJ2に変わるのでJ1とは編成の基準自体が変わるでしょうから昨季までとは異なるでしょうけど
再びJ1に上がってJ1に定着していく過程でも
必ず主力が引き抜かれるって問題は今後も出てくると思うので
またその問題に直面した時に今までと違う策があればいいなとは思いますが

大きいスポンサーが来るとかクラブがタイトルを獲ったり毎年上位争いするような形になれば今よりは良くなることは間違いないです。
しかしJ1で優勝していても選手が抜けていくっという現象は過去の例を見てもサンフレッチェ広島だったり先程書いた川崎フロンターレのように起こり得ることです。
特に今は多くの選手が海外に引き抜かれるような時代でありその流れを変えることは決して簡単なことではないです。
多くのJリーガーが今後もというか今までよりもさらに海外に行くことは必然でしょうし
それはコンサドーレだけに限らず各クラブが同じような悩みを抱えることにはなってくると思います。

私はチーム全体での底上げが出来るかがその悩みを少しでも軽くするための手段だと考えます。
主力が抜けた時に外から同クラスの選手を獲るのが難しいのであるならば
当然外部から一定程度のレベルの選手を獲る必要はあるでしょうけど
それと同時にチーム内にいる若い選手を主力の中に入れてある程度チャンスを与えて試合で伸ばしていくことが何より1番重要なんじゃないかなと思います。

札幌はミシャ監督の間は有望な大学生選手も多く入ってきてくれてその選手達の多くは早い段階で試合に絡めるレベルだったために自然とその循環になっていたのかなとは思いますが
主力選手が元々いる中に後に主力となる大卒の選手達が出てきたってことがそのとても良い循環を生んだと思うのでコンサドーレの規模だと高卒(ユース含む)、大卒の選手の育成がチームを強くしていくためには絶対的に必要です。

また数年の間にアカデミー出身で大学に行った選手が帰って来ることもあるのかなと期待はしていますが
本当はU-18から直で毎年2人くらい上がって数年後主力になるくらいの選手が出てきてくることが理想だと思いますし
コンサドーレがJ1にいた7年間で多くの北海道出身の選手がクラブを支えてきてくれたけど
別に北海道出身にこだわる必要はないと思いますが
若い選手達の成長がない限りコンサドーレは前進していかないと強く思います。

今季は開幕前の補強と合わせて夏にも多くの選手が加入しました。 
髙尾選手、近藤選手は怪我もありフィットするには多少時間はかかりましたが最後の方はチームに欠かせない選手となりました。 
鈴木武蔵選手も相当苦しい時間が長かったですが夏以降は輝きを取り戻し彼がスタメンであることに文句を言う人も減ったと思います。
大崎選手とパク・ミンギュ選手は加入して早いタイミングでチームに貢献してくれて苦しかったチームを大きく変えてくれました。
白井選手も加入当初は出場するにしても難しい局面やポジションでの出場が多かったですが
終盤は明らかにミシャ監督の評価も上がっていましたし来季がとても楽しみな選手です。

外国人選手達に関しては終盤は試合に絡むことも減りリーグ戦に出場しないまま終わった選手もいるので本当に評価としては難しいですけど
もし引き続き来シーズンもコンサドーレでプレーするのならば見返すチャンスはまだまだあるとは思います。
トータルで見て今季の補強に関しては個人的には及第点は与えられるのかなとは思います。

前半戦の時点でもし後半戦の戦力があれば残留の可能性は高かったはずですし
あくまでも危機的状況に陥ってる中でのサポートがあって行えた補強ではあるので
そもそも金額的にそれを前半戦で行うというのは難しい話ですけど
全体的なお金の使い方や判断でもう少し別の編成をすること自体は可能だったんじゃないかというのは降格した今となっては思ってしまいますし本当にベストだったかと考えると疑問です。

なのでそこに対して厳しい言い方をしてしまうと見通しが甘かったと言われても仕方ないんじゃないかなとは思います。
怪我人の問題もありますが夏場以降に加入した選手達によって明らかにトレーニングの強度は上がったというコメントも選手から出ていたので
最低限の人数というか怪我人をある程度抱えてもまともにトレーニング出来るような編成が重要だということは今シーズンはっきり見えたと思います。

後編はクラブの編成のことも踏まえながら
経営、三上GM、ミシャ監督、クラブ全体について今季もですがここ数年の疑問に感じていたことについても多少厳しい目線にはなると思いますが少し書いていこうと思います。




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