オーストラリアで子宮頚がん検診を受けてみた
この体験記はオーストラリアで婦人科系の治療に関心がある方におすすめの記事です。
オーストラリアで無料で受けられるがん検診は以下3つ
大腸がん(Bowel cancer)検診
乳がん(Breast cancer)検診
子宮頸がん(Cervical cancer)検診
オーストラリアではメディケアカードを持っていると無料で検診を受けられます。ただ無料なのは検診代のみ。検診を受けるGP(一般開業医)では自己負担がかかります。
Bulk billingのGPはキャッシュレスで負担額はゼロ。ただし、コロナ以降からの傾向ですが、自己負担ゼロのGPは現在ほとんどないのでは?
・ヘルスケアカード保持者(家族税制優遇措置Aを全額受給してる、介護手当を受給しているなどなど。いろんなカテゴリーがある)
・ペンション (老齢年金)受給者
上記保持者は自己負担が無料または軽減されます。GPによって違うので必ず確認することをオススメ。
私が通ってるGPは対面診療は自己負担がかかり、電話コンソルト(定期処方など)は自己負担ゼロです。
今回は子宮頚がんの検診の記録です。
オーストラリア保健福祉研究所から「検診しましょう」手紙が届く
2017年、パップスミアテストと呼ばれた2年ごとの検診は、5年ごとに行われる子宮頸部スクリーニングテストに置き換えられました。
子宮頸部スクリーニングテストは、子宮頸部がんを発症するリスクをパップテストよりもはるかに早く正確に検出できる優れたテスト。子宮頸部スクリーニングテストは、ほぼすべての子宮頸がん症例を引き起こすウイルスであるHPV(ヒトパピローマウイルス)の存在を調べるのだとか。(参考にしたウェブサイトリンクは記事最後にあります)
いつものGPはインド系の男性。コレステロールの薬を処方してもらった時に、子宮頸がん検診の質問してみると…
🧑🦰「子宮頚がんの検診は、前回みたいに看護師さんに検診してもらっていいのかしら?」
🧑⚕️「看護師さんでもいいけど、婦人科系の事は女医の方が相談しやすいでしょう。子宮頚がん検診のついでに、これからは彼女に婦人科系を担当してもらうといいよ」って。
おすすめ女医さんの予約時間がなかなか取れなくって、「もオオオ、億劫だなあー」ってほっといてたんですよ。(けっこう恥ずかしいしね)そしたら半年後に「期限切れてるよ、アンタ」とまたお手紙をいただきました😅
自分で検査するという選択肢もある
自分で膣のサンプルを取るセルフキットを使って検索するということもできます。女医さんの予約がなかなか取れなくって、自分でやってみようかな〜と思ったり。でも今回は更年期の事を相談したかったこともあり、女医さんに検査してもらうことにしました。
セルフキットの良いところは
・プライバシーが守れる
・GPによる内診もない(GPへのギャップ費を払わなくてよい)
・器具の挿入もないので違和感がない
ただし、セルフキットでの検査は無症状かつ今までの検診に引っかかったことがない場合のみに勧められています。
GPで検査の予約
私が通ってるGPはウェブサイトからの予約が1番効率的。普通の診察と子宮頸部スクリーニング検査の項目から予約日を検索。
電話で予約だとかなり待たされるんですよ。担当医が空いてる時間もわかるウェブサイトからいつも予約してる。ただ、女医さんは週に2回の診療、私が働いてる日でなかなか都合が取れなくて…。ラッキーなことにクリスマス休暇に彼女が働いてくれたおかげで、やっと予約ができました〜。
当日の内診と検査
医者は違っても同じ診療所での受診。過去の私の歴史が残ってるので「定期検診よね?」と今回なぜ検査を受けるのかを確認。その他↓
生理日
出産経験
生理のサイクル
不正出血はないか
セックス
性交痛
避妊
おりものの変化はないか
腹痛
などについて聞かれました。
問診が終わると次はいよいよ検診です。そのまま室内にある使い捨てのシーツがひかれたベット(診察台)に「頭がこっちで下着を外し、ブランケット(使い捨て)をかぶせて仰向けになってリラックスして待っててね」と言われます。
女医さんは下着を脱ぐ前に、ベットの周りをカーテンで覆って「部屋の鍵をかけたから誰も侵入できないわよ」とプライバシーを保ってくれました。
器具で膣を広げて、綿棒みたいなので子宮頸部から細胞のサンプルを採取されます。5年前は違和感があるくらい。今回は、めちゃ痛かったわ😣「はいリラックス、息を深く吸って〜吐いて〜」なんて言われること数回。長ーい採取だなあなんて思ったけど、実際は1,2分もかからなかったかも。
GPでの費用
検診はロングコンソルトになるのかな?と思ったらスタンダードだったので自己負担は52.15ドル。
クレジットカードで全額95ドルを払うと、その日の夜にはメディケアら銀行口座にリベート分42.85ドルが振り込まれていました。
自分でも検診できるセルフキットはGPへ支払う必要がないので、実質は検診無料となります。
検診の結果
検診の2週間後に別件で女医さんに予約を入れてました。その時に「陰性だったわよ。5年後にまた検診案内の手紙が届くからね」って。フフ、なんだか安心しましたよ。
さいごに
オーストラリアでの子宮頚がんスクリーニングテストの流れはこんな感じです。日本では受けたことがないので比較はできません。GPでの費用のみで手軽に検診を受けることができます。
近所のGPで女医さんまたは女性看護師さんがいなかったり、仕事や小さいお子さんがいて時間の都合が合わない時でも、セルフキットで自分で検診できます。セルフキットは精度も高く、器具の挿入もないので不快感が軽減されるんですって。次回の5年後はセルフキットにしようと思います(今回の検診はめちゃ痛かったから😭)。
オーストラリアで簡単に子宮頚がん検診を受けることができるので、もし考えてる方はぜひ検診なさってみてください。
参考にしたウェブサイト↓