音楽メディア、エンタメメディアが何故か記事にしないので野狐禅、約10年ぶりの復活を書きます。@竹原ピストルLIVE
2019年12月27日代々木体育館にて開催された竹原ピストル単独LIVE、そこで事件は起きました。
事件の詳細に入る前に、なぜこの記事を書いているのかを説明したいと思います。
本当に自分が好きなアーティストが新曲をリリースしたときにこう思ったことはないでしょうか。
今回も最高!毎回なんで前回よりも良い曲つくってくれるの!次の新曲も楽しみ過ぎる!と。
音楽でも漫画でも漫才でも、僕たちは素晴らしいクリエイターやパフォーマーの作品に何度も遭遇できることに最高の喜びを感じている。大好きなクリエイターの作品を味わえなくなる日が来るなんてどうにかして避けたい。そういったクリエイターが活動し続けてくれることに、僕たちは消費を通じて感謝し、祈り続けることしかできない。もっともっと消費すれば良いのだろうけど、どうも途方もなく感じてしまうものだ。しかしそんな言い訳をしていると、クリエイターが活動をやめてしまうという悲劇は突然やってくるのでしょう。
2019年は、お笑いの業界にとってはひとつ、大きな出来事がありました。アンタッチャブルの復活です。アンタッチャブルの過去の漫才の映像を見ることは何回でもできるが、生で見ることや、新作を見ることは、もう叶わないことだと勝手に思っていました。それが2019年12月、番組で漫才を披露し、今後も色々なところで2人の漫才が観れると思うと嬉しくて仕方がありません。
長年連れ添った2人の大人が、理由がなんであれ一度一切の共同の仕事を絶った期間があると、再び一緒になる可能性をどうしても勝手に打ち消して、絶望してしまう。それくらい、大人の復縁は奇跡のような瞬間で、最高のプレゼントだと思います。
さて、本題に戻ります。
2009年5月に発表された、野狐禅の解散についての一次情報は、竹原ピストルのこちらのブログにてご確認お願いします。
https://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/bcb844aa886a18dc49c8623daf021f85
竹原ピストルのツアー〜IT’S MY LIFE〜は、2020年に入った今も続いていますが、2019年最後のライブとして東京は代々木体育館にてライブが行われました。(この記事を書いているのも2020年1月16日埼玉三郷市文化会館で開催された同ライブの帰り道に、未だに昨年末の奇跡がネットで検索しても、どのメディアでも記事になってないのが不可解過ぎて公に広めるべく記事を書いています。)
竹原ピストルのライブがどういったものだったかというのは、今回の主題のようで主題ではないのですがひとつだけ言えるとすれば、少なくとも僕は、一生懸命自分の人生を生きようと、思えるライブでした。
そして本記事の主題である、事件についてです。それはアンコールの後に、やってきました。数曲終わり、残り一曲という空気の中、竹原ピストルがおもむろにキーボードスタンドを組み立て始めたのです。今でも、そんなわけないと思えるほど、竹原ピストルとキーボードという組み合わせは、野狐禅という存在を期待するにはどうも縁遠く、少なくとも僕は、野狐禅の相方ハマノヒロチカさんが来るわけないから竹原ピストルさんと同じ事務所とかでピアニストの方でも来るのかなとか、その程度の大した思考も働いていない気持ちで見ていました。
キーボードの組み立てにやや観客のこちら側も手持ち無沙汰になったくらいのときに竹原ピストルがおもむろに、
「あんな奴のために(待たせて)すいません」
と言った瞬間に、脳内に電気が走りました。竹原ピストルがあんな奴なんて表現する人は相当の信頼関係のある相手でありキーボードをこのタイミングで弾ける人なんて野狐禅の相方のハマノヒロチカさんしかいないじゃないか、もう二度と生で見れることなんてないと勝手に思ってきた野狐禅を、この目にすることができるのか!!!というあえて言語化するとこのような衝撃でした。
盛大な歓声の中登場したハマノヒロチカは、「久しぶりだねー!」という明るい声で竹原ピストルと絡み始めた。竹原ピストルも自身の誕生日であるライブ当日に、自らのポケットマネーで自分への誕生日プレゼントとしてハマノヒロチカを呼んだと観客に説明した。すごくすごく幸せな空間に包まれていた。
そして演奏した楽曲は、GURU×GURU。何故グルグルにしたのか、本当の理由は2人にしかわかりませんが、僕にとっては最高の一曲でした。
「涙は感情の墓場だ、ガムテープで顔面をグルグルにしろ」という歌詞とは裏腹に、ガムテープで顔面をグルグルにすることも叶わず、演奏が行われている間の僕は、堪えきれない感情を墓場に埋めることに終始してしまいました。
広く共有したい事象は以上です。
音楽メディアの方、エンタメメディアの方、どうか竹原ピストルの一夜限りの野狐禅復活について、記録に残していただけるようお願いします。
https://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/bcb844aa886a18dc49c8623daf021f85
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