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有用も無用も愛して(マガジン『視点を生かす』のご案内)

わたしはコーチをしながら、noteや他媒体で文章を書いたりして暮らしています。その間にジャンルのさまざまな本を乱読することが趣味でありライフワークです。

しかしたくさんの本を読む中で唯一、数年前までは敬遠していたジャンルがありました。それが「自己啓発本」。ところが最近はこうした「どのようにしてより良い自分を追求するか」ということを語る本を、再び手にするようになりつつあります。

役に立つこと、役に立たないこと

今回読んだのは『エッセンシャル思考』という本。コーチから勧められたまま読めずにいた一冊でしたが、いざ手に取るとページを捲る手が止まらなくなり、気づけばたっぷり三時間くらいかけて一気に読了していたのでした。

自己啓発本を読まずにいた背景には「たかだか本一冊程度で有益なことを学べてたまるかよ」という反抗心があったのではないかと思います。

いくらその本に良いことが書いてあったとて、その「良いこと」を実際に行動に移さないことには何も得るものはないというのに、「これさえ読めば人生が変わる!」みたいな売り文句が横行していることに辟易としていたのかもしれません。

代わりに、読んでそれだけで十分面白い小説やミステリ、SFにわたしはずっと惹かれていました。空想の世界を描いたものを読んでも明日からの仕事を効率よく進められるようにも、たくさんのお金を稼げるようにもなりませんが、それでもわかりやすい有用さを持たない文章でこそ、心の豊かさは育まれると今でも思っています。

しかし近頃、すぐには役に立たない本と明日から早速生かしていくための本、両方が人生に必要なのではないか、と考えるようになったのです。それはひとえに、豊かな心が「早く仕事が終わる」とか「ポジティブに物事を考えられる」のような、いわゆる自己啓発の世界に少なからず支えられていると実感したからでした。

もちろん読んでる最中から多幸感を得られる小説やエッセイとは異なり、本を読んですぐにイカした人間になるわけではありませんが、読了し、本を置いて立ち上がり、新しい何かを始めさえすれば確実に変化が生まれます。その点、読みものというのは自己変容の格好のきっかけなのかもしれません。

わたしもまた、かつてnoteでこうした「変容を促すための文章」をたくさん書いていた時期がありました。いっとき、自己啓発本を読まなくなった時期に執筆から遠ざかってしまいましたが、再びこうした文章を書くことを(コーチとしても)大切にしたく、筆を執っています。

マガジン『視点を生かす』について

わたしのマガジン『視点を生かす』では月に1回、心身ともに健やかに生きるためのtipsを綴った文章をお届けします。

コーチは、自身のバランスが高い状態で保たれていることが仕事です。もちろん人間ですので、急な外的環境の変化があったりするとグラッと自分が揺らぎそうになる瞬間もありますが、そうしたときもしっかり自分の土台を安定させ、クライアントさんだけでなく、仕事、暮らし、ひいては社会と共に生きていくための方法を常に考え、実行しながら生きてきました。

マガジンの中では、上記のようなハウツーを少しずつお届けしたいと思っています。どんな状況の方でも穏やかな気持ちで読めるような文章をお届けしたいと思っています。

なお、本マガジンはメンバーシップでも読めます。

こちらはマガジンの価格に600円をプラスいただくことで、コーチからの問いマガジンとエッセイもついてきます。tipsのみを単体で読みたい方は、このままマガジンだけを購読ください。

最後に

より良い自分になりたくてハウツーを学ぶことも、心象風景が豊かな世界に居たくて小説のページを捲ることも、目指しているのは一つだけ。自分の好きな自分でいることです。

「好きな自分」の構成要素は人によってさまざまなうえに、時期が変われば必要なものもまた移りゆきますので、どうかこの瞬間に必要な方の手に渡るマガジンになったのなら、と願っています。

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