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16年前の自分から手紙をもらった

タイトルの通りだ。
もらった手紙をため込んでいるファイルの中に、「開封:2024年以降」と書かれた封筒を発見した。言うまでもなく自分が書き、封をしたものだ。もっと言うと、その存在も把握はしていた。ここ一年くらいすっかり忘れていて開けるのが2025年になってしまったけど。

何を書いたかは当然覚えていない。
楽しみ3割、どんな黒歴史が出てくるのか戦々恐々とする気持ち7割。

一回読んで恥ずかしさに打ち震え、苦笑いしながら手紙を閉じてそのまま便箋にしまった。
当時高校生の少し跳ね散らかした字で、好きなゲームについて、当時の部活について、今こんなことが大事だと赤裸々に語られていた。気恥ずかしさからかちょっとネタに走った書き方をしているが、その実未来への不安と今大切にしているものが失われやしないかという心配がありありと伝わってくる。私しか見ないからってあれこれ書きやがって。
翌日、二回、三回読んでから、家にあった便箋を手に取って文字を書き始めた。私の心の声を受け止めて返信を出せるのは私しかいない。



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お手紙ありがとう。
私は元気です。結局大学ではあまりうまく恋愛できなかったけど、社会人になって好きなことを続けていたらその延長で出会った人と付き合い、結婚して今に至ります。
2009年の私がまだ体験していないことが、この先の16年間で沢山起こります(そりゃそうなんだけど笑)。嬉しいことも辛いこともいっぱいありました。それらを乗り越えて来られたのは、ちょうど手紙に書いてくれたように、素直な気持ちを周りに言わずとも自分の中で譲らなかったからかなぁとお手紙拝見して思いました。
本当はこうしたいんだ、その思いを土壇場で持ち続けたことで、自分にとって良くないものを遠ざけ、道を拓いて来たことを思い出します。
そして、今もきっとそう。

高校の恩師に言われたように、真っすぐ、きっぱりとしてくれていてどうもありがとう。
一つだけネタばらしをすると、高校の友達とは、今も仲良しです。
これから起こること全てを糧にして乗り越えられると信じています。それは今の私が証明しています。
お元気で!