「八兵衛のみんなへ」最終話
※「八兵衛のみんなへ」は、私八島の経験を元に焼とりの八兵衛のみんなへ参考になればと思い、書き記しております。
常連さん6割超えたら赤信号 最終話
そしてゴルフの仲間や友達などの、悪く言うと溜まり場的なお店になっていたのです。
お店に行けば誰か友達がいるだろう。
だから1人でも行ける。
それはそれでいいのですが。
その光景はあまりいいものではありません。
他のお客さんにとっては心地良い雰囲気とは程遠いものです。
5年間休まず働き続けて…
一人前になったような気がして…
ゴルフやワインに興味をもって…
仲間との
ゴルフやワインの話に夢中になって…
気がついたら
お客さんが減っていた。。。
バカか!
それが原因で本当に売り上げが落ちる経験をしてしまったのです。
お客さんがまた戻ってくるのに2、3年はかかったと思います。
一度失ったお客さんをまた取り戻すのは本当に容易ではありません。
「お客さんが増えるのには月日がかかる
しかし、減るときは一気にだ」と聞いたことがあります。
本当にお客さんが減っていく時って潮が引いていく時のようにサーーッと引いていくのです。
もう、あんな思いは二度とイヤです。
(しかし、後に様々な原因で何度もそのイヤな思いを経験することになるのです)
しかし、常連さんが8割以上の繁盛店もあります。
大衆酒場にも多いのです。
お客さんとの距離をきっちりとって営業されてます。
さもすれば
お客さんというものはお店との距離を縮めたがるものです。
良くも悪くもです。
逆に大衆になればなるほどお客さんの名前を覚えることも、時には妨げにもなることもあるのでしょうね。
たくさんのお客さんを平等にする意味もあるでしょうね。
ある大繁盛大衆店ではお客さんの名前は聞かないし覚えないと言います。
そのかわりに常連さんには
「ゲタさん来たよ。」
「あの帽子さん最近来ないね。」
とか親しみをもってあだ名をつけているそうです。
常連さんばかりのお店はそれはそれで繁盛します。
大切なことは
常連さんとの距離の取り方
接し方だと思います。
私はそこを間違っていたのです。
緊張感がなかったですね。
慢心そのもの…
その友達だって
私がちゃんと接していれば、いい常連さんだったと思います。
全ては私しだいだったと。
それから、常連さんが多ければ多いほど新規さんは増えないし入り込む余地がなくなる危険性(これが赤信号)もあるということも覚えておいて下さい。
常連さんも
引っ越ししたり
退職したり
結婚したり
出産したり
色んな理由で来れなくなります。
年月を重ねるとともに常連さんは減っていくばかりなのです。
新規さんが増えなければお客さんは減るだけなのです。
「常連さん6割超えたら赤信号」
の本当の意味はここなのです。
慢心するなの意味もあると思います。
お客さんとの距離を保ての意味もあると思います。
新規さんが楽しめるお店づくりを心がけてください。
新規さんも明日また来られたら常連さんです。
私も未だにお店に立つ時は
いつも
ビクビクしています。
それでも
毎日
あーすれば良かったとか
あーまた喋りすぎたとか
反省しています。
おわり