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汚れっちまった悲しみに

汚れつちまつた悲しみに
       中原中也

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠のうちに死を夢む

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

詩集『 山羊の歌』より


久しぶりに朗読してみた。

中原中也のこの心情をどう理解するか、理解できているかで、朗読も伝わるか伝わらないか、だから難しい。

いくらこの詩が好きだと言っても、「本当に?」とわかる人にはわかってしまう。


だから、まずは『考えるよりも感じる』ことが先なんだと思う。

感じたことからきっと始まるんだと思う。

海で撮ったマーブルチョコの哀愁が漂いすぎていて、せっかくなら砂と海水で汚せばよかったと。
まだまだツメが甘いな。

ちょっともったいないことをしたなぁ。

海とマーブルチョコ


それにしても…
歌や朗読を録音するのに、カラオケルームを使っているのだけど、空調などの雑音が編集でうまく消せない。


プロでもアマチュアでも、目指すものは同じ。
同じものを目指していい。

という話を聴いて、救われた気がする。

絵でも歌でも、文章でも朗読でもなんでも、本気で良いものを創ってみたい。

伝えたい、届けたい。
そういう想いは持っていていいんだな。


欲を言えば、オリジナルの歌をレコーディングしてみたいなんて思ってみたりもしてるし、
エッセイを書いてみたいとか。

愉しいやってみたいことというのは、際限ないな。


わたしの場合、とにかくそういう『愉しいやってみたいこと』が生きるエネルギーのようなもので、切らせてはいけないもの


『声』に関して言えば。
『真夜中のラジオのような』とわたしはよく言うけど、
ひとりの時間が孤独で寂しいときに寄り添えるような。
やわらかくて温かい、落ち着くような『声』
を目指したい。

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HACHI
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